海外進出企業が押さえるべきクロスボーダー勤務と人事管理の最新ポイント【No.34】
海外進出を進める企業の間で、「海外リモートワーク」「クロスボーダー勤務」という働き方が急速に広がっています。現地常駐や海外駐在に限らず、日本と海外、あるいは海外拠点同士をまたいで働く人材が増え、人事・労務管理の在り方も大きく変わりつつあります。本記事では、海外リモートワークが拡大する背景と、海外進出企業が押さえておくべき人事・組織運営の実務ポイントを整理します。
▼ 海外進出企業が押さえるべきクロスボーダー勤務と人事管理の最新ポイント【No.34】
1. 海外リモートワークが拡大している理由
海外リモートワークが一般化している背景には、次のような要因があります。
・海外人材の採用競争が激化している
・現地に拠点を持たずに海外市場へ参入する企業が増えている
・ITツールの進化により、国境を越えた業務連携が容易になった
・人材側が柔軟な働き方を強く求めるようになった
特に海外採用では「フル出社前提」よりも、「リモート可」「ハイブリッド可」の企業が選ばれやすくなっており、海外進出企業にとって無視できないトレンドとなっています。
2. クロスボーダー勤務とは何か
クロスボーダー勤務とは、以下のような働き方を指します。
・日本にいながら海外拠点の業務を担当する
・海外在住の人材が日本企業の業務をリモートで担う
・海外拠点同士をまたいでプロジェクトに参加する
従来の「海外駐在」や「現地採用」と異なり、物理的な移動を伴わない点が特徴です。一方で、人事・労務・税務の考え方はより複雑になります。
3. 海外リモートワークで人事が直面する課題
① 雇用形態と契約管理の難しさ
海外在住人材をリモートで雇用する場合、
・現地法人雇用
・業務委託契約
・第三者を介した雇用
など、選択肢によって管理方法が大きく異なります。
雇用形態を曖昧にしたまま業務を進めると、後からトラブルに発展するリスクがあります。
② 評価制度とマネジメントの属人化
リモート環境では、
・働いている姿が見えにくい
・成果の測定基準が曖昧になりやすい
という課題が生じます。
そのため、海外リモートワークでは
・成果ベースの評価指標
・定期的な1on1
・役割と期待値の明確化
が不可欠になります。
③ コミュニケーション不足によるエンゲージメント低下
国境・言語・文化をまたぐリモート環境では、孤立感が生まれやすく、エンゲージメント低下が起こりがちです。
特に海外人材は
・情報共有が遅い
・意思決定の背景が見えない
と感じると、早期離職につながる傾向があります。
4. 海外進出企業が取るべき実務ポイント
ポイント① 海外リモート前提の人事ルールを整備する
海外リモートワークを一部の例外対応にせず、
・勤務ルール
・評価基準
・報告ライン
を明文化することで、現場の混乱を防げます。
ポイント② 成果ベースの評価制度へ移行する
勤務時間ではなく
・KPI
・成果物
・役割達成度
を基準に評価することで、国を越えた公平な人事運用が可能になります。
ポイント③ 定期的なコミュニケーション設計を行う
海外リモート環境では、
・定例ミーティング
・1on1
・チーム全体の情報共有
を「仕組み」として設計することが重要です。
ポイント④ 海外人材にもキャリアパスを提示する
海外在住のリモート人材であっても、
・昇格
・役割拡張
・プロジェクト参加
などの成長機会を示すことで、定着率とパフォーマンスが向上します。
5. 海外リモートワークは「一時対応」ではなく「戦略」
海外リモートワークは、単なるコスト削減策ではありません。
優秀な海外人材にアクセスし、スピーディに海外市場へ対応するための「戦略的な人材活用手法」です。
海外進出を成功させている企業ほど、
・海外駐在
・現地採用
・リモート人材
を組み合わせた柔軟な組織設計を行っています。
6. まとめ
海外リモートワークとクロスボーダー勤務は、海外進出企業にとって避けて通れないテーマです。
人事・評価・コミュニケーションの設計を後回しにせず、早い段階で仕組みを整えることで、海外人材の力を最大限に活かすことができます。
海外進出に関するご相談は、ぜひWMH(ワールド・モード・ホールディングス株式会社)までお気軽にお問い合わせください。
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