Digima〜出島〜

海外進出に関わる、あらゆる情報が揃う「海外ビジネス支援プラットフォーム」

海外進出に関わる、あらゆる情報が揃う「海外ビジネス支援プラットフォーム」

海外ビジネスサポート企業はこちら

検索フィルター

検索コンテンツを選ぶ

検索したいコンテンツを選んでください

国を選ぶ

検索したい国を選んでください

業種を選ぶ

検索したい業種を選んでください

課題を選ぶ

検索したい課題を選んでください

訪日外国人データの分析方法とツール活用|数字に基づくインバウンド戦略の立て方

掲載日:
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「訪日外国人向けの施策を打ちたいが、どの国の旅行者をターゲットにすべきかわからない」「インバウンド対応に投資したいが、効果を数字で示せないと社内の承認が得られない」――こうした課題を抱える事業者は少なくありません。感覚や経験に頼った施策ではなく、データに基づいて戦略を立てることが、インバウンド集客を効率的に成功させるためのカギとなります。

本記事では、訪日外国人に関するデータの収集・分析方法と、実際に活用できるツールを具体的にご紹介します。統計データの読み方から自社の売上データの分析手法まで、データ分析に不慣れな方でも実践できる内容をお伝えします。

なぜインバウンド施策にデータ分析が不可欠なのか

感覚に頼った施策の限界

インバウンド集客において、「中国人観光客が多そうだから中国語のメニューを作ろう」「最近韓国人が増えている気がするからSNSで発信しよう」といった感覚ベースの意思決定は、少なくありません。もちろん現場の肌感覚は重要な情報源ですが、それだけに頼ると、実際の市場動向とずれた施策に予算を投じてしまうリスクがあります。

たとえば、自社の立地エリアでは実は台湾人旅行者が最も多く、中国語(簡体字)ではなく繁体字での対応が求められているかもしれません。あるいは、英語圏の個人旅行者が増加傾向にあるにもかかわらず、団体ツアー向けの施策ばかりに注力しているケースもあります。データを確認することで、こうした「思い込み」を正し、限られた予算を最も効果的な施策に集中させることができるのです。

データ分析がもたらす3つのメリット

訪日外国人のデータ分析を行うことで得られるメリットは大きく3つあります。

1つ目は、ターゲットの明確化です。自社の商圏にどの国・地域からの旅行者が多く訪れているかを把握することで、言語対応やプロモーションのターゲットを絞り込むことができます。

2つ目は、投資判断の根拠づくりです。市場の成長率や消費単価のデータを提示することで、社内での予算承認や経営判断がスムーズになります。

3つ目は、施策の効果測定と改善です。施策を実施した前後のデータを比較することで、何が効果的で何がそうでなかったかを客観的に評価し、次の施策に反映させることができます。このPDCAサイクルをデータに基づいて回し続けることが、インバウンド施策を継続的に成功させるための基盤になります。

訪日外国人データの主要な情報源

公的統計データ:JNTO・観光庁の活用法

訪日外国人に関するデータの中で最も信頼性が高いのが、日本政府観光局(JNTO)と観光庁が公開している統計データです。JNTOは毎月の訪日外国人数を国・地域別に発表しており、前年同月比の増減率も確認できます。このデータを時系列で追うことで、どの国からの旅行者が増加傾向にあるか、季節ごとの変動パターンはどうかといったマクロトレンドを把握できます。

観光庁の「訪日外国人消費動向調査」は、国籍別・目的別の消費額、宿泊数、訪問地域、購入品目など、非常に詳細な情報を提供しています。たとえば「台湾人旅行者の1人あたり旅行支出額」「欧米からの旅行者が最も多く宿泊する地域」「買い物で最も人気のある品目カテゴリ」といった情報が、無料で閲覧可能です。これらのデータをダウンロードし、自社のターゲット市場の消費傾向を把握することが、戦略立案の第一歩になります。

民間データサービス:位置情報とクレジットカード決済

公的統計に加え、民間企業が提供するデータサービスも近年充実しています。代表的なものとして、携帯電話の位置情報を活用した人流データがあります。これらのサービスでは、特定のエリアや施設における訪日外国人の滞在人数、滞在時間、移動経路などをリアルタイムに近い形で把握できます。自社の商圏にどれだけの訪日外国人が来ているかを「面」で捉えることができるため、出店判断やプロモーションエリアの選定に活用できます。

クレジットカード決済データを活用したサービスも注目されています。カード会社が保有する決済データを匿名化・集計した形で提供するもので、特定エリアにおける外国人の決済件数、平均決済額、業種別の支出割合などを把握できます。位置情報データが「どこにいるか」を示すのに対し、決済データは「何にいくら使っているか」を示すため、両者を組み合わせることでより立体的な市場理解が可能になります。

自社データ:POSデータと予約データの分析

外部のデータだけでなく、自社が保有するデータも重要な分析対象です。POSシステムのデータからは、外国人客の購入品目、客単価、来店時間帯などの傾向を読み取ることができます。免税対応のレシートを分類すれば、免税利用客の国籍別の購買傾向を把握することも可能です。

宿泊施設や体験型サービスであれば、予約データが貴重な情報源になります。予約経由(自社サイト、OTA、電話など)、予約時期(来訪の何日前に予約するか)、キャンセル率、リピート率などを国籍別に分析することで、マーケティング施策の方向性が明確になります。たとえば、台湾人の予約は旅行の2〜3週間前に集中し、欧米人は1〜2ヶ月前に予約する傾向がある場合、プロモーションの開始時期を国籍別に調整するといった施策が考えられます。

データ分析の実践ステップ

ステップ1:目的を明確にしてから分析を始める

データ分析で最も重要なのは、分析を始める前に「何を知りたいのか」を明確にすることです。目的が曖昧なままデータを眺めても、有益な示唆は得られません。たとえば「どの国の旅行者に集中してアプローチすべきか」「多言語対応はどの言語を優先すべきか」「プロモーションの時期はいつが最も効果的か」など、具体的な意思決定に直結する問いを設定します。

問いが決まれば、必要なデータの種類と情報源が自然と絞り込まれます。ターゲット国を決めたいのであればJNTOの国別統計と自社の来店データが必要ですし、プロモーション時期を決めたいのであれば季節ごとの訪日動向データと自社の売上推移データが必要です。目的を先に設定することで、データの海に溺れることなく、効率的に分析を進めることができます。

ステップ2:データを可視化して傾向を掴む

収集したデータは、表計算ソフト(Excelやスプレッドシート)を使ってグラフや表に可視化します。数字の羅列をそのまま見ていても傾向は掴みにくいですが、折れ線グラフや棒グラフにすることで、増減のトレンドや季節変動のパターンが一目で理解できるようになります。

特にインバウンドデータの可視化では、国籍別の月次推移グラフ、曜日別・時間帯別の来店分布、商品カテゴリ別の売上構成比などが有用です。複数の国のデータを同じグラフに重ねて表示することで、市場ごとの特徴の違いが明確になります。可視化したデータは社内の報告資料としても活用でき、経営層やチームメンバーとの認識共有がスムーズになります。データに基づいた議論ができる環境を作ることが、組織としてのインバウンド対応力を高めることにつながります。

ステップ3:分析結果を施策に落とし込む

データ分析の最終目的は、具体的な施策に落とし込むことです。分析から得られた示唆をもとに、「何を」「いつ」「誰に対して」「どのように」実行するかを明確にします。たとえば、分析の結果「自社エリアでは台湾人旅行者が最も多く、特に3月と11月にピークがある」ことがわかった場合、繁体字中国語でのSNS発信を強化し、ピーク月の1〜2ヶ月前からプロモーションを開始するという具体的な施策に変換できます。

施策を実行したら、一定期間後に再度データを収集・分析して効果を測定します。施策実施前後の来客数、売上、SNSリーチ数などを比較し、期待した成果が得られたかを評価します。この分析→施策→効果測定→改善のサイクルを継続的に回すことが、データドリブンなインバウンド戦略の本質です。最初から完璧な分析を目指す必要はなく、小さな仮説検証を繰り返しながら精度を高めていくアプローチが現実的です。

データ分析を始める際のよくある課題と対処法

「データが足りない」と感じたときの対処法

データ分析を始めようとした際に多くの事業者が直面するのが、「そもそも分析に使えるデータが手元にない」という課題です。POSシステムに外国人客を区別する項目がない、予約データが紙ベースでデジタル化されていない、といったケースは珍しくありません。しかし、データ分析は完璧なデータセットがなくても始められます。

まずは手軽に入手できる公的統計データから始め、自社エリアの訪日外国人の傾向をマクロレベルで把握しましょう。その上で、今日からできるデータ収集の仕組みを少しずつ導入していきます。たとえば、レジで外国人客の国籍(わかる範囲で)と購入金額をメモする簡易記録、免税対応のレシート枚数のカウント、Googleビジネスプロフィールのインサイトデータの定期的なスクリーンショット保存など、小さな取り組みから始めることが重要です。3ヶ月分のデータが蓄積されれば、自社の訪日外国人客の基本的な傾向は十分に把握でき、戦略立案の材料として活用できるようになります。

まとめ

訪日外国人データの分析は、インバウンド施策を感覚ではなく事実に基づいて立案・実行するための基盤です。JNTOや観光庁の公的統計、民間の位置情報・決済データ、そして自社のPOS・予約データを組み合わせることで、ターゲット市場の特定、投資判断の根拠づくり、施策の効果測定が可能になります。

分析に際しては、目的を先に明確にし、データを可視化して傾向を掴み、具体的な施策に落とし込むという3つのステップを意識することが重要です。高度な統計知識は必要なく、表計算ソフトと公開データだけでも十分に有効な分析が行えます。データに基づいたPDCAサイクルを回すことで、限られた予算でも最大限の成果を得られるインバウンド戦略を構築できます。

データに基づくインバウンド戦略を始めたい方へ

「どのデータを見ればよいかわからない」「自社のデータをどう分析すればよいか具体的な方法を知りたい」「データ分析の結果を施策に反映するところまでサポートしてほしい」という場合は、訪日外国人マーケティングの専門家にご相談ください。業種やエリアに応じたデータ活用の方法と、具体的な施策プランをご提案いたします。

データ分析は一度仕組みを作れば、その後の意思決定を継続的に支え続ける強力な資産になります。まずはお気軽にお問い合わせください。

この記事が役に立つ!と思った方はシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

海外進出相談数 27000 件突破!!
最適サポート企業を無料紹介

\ 3つの質問に答えて /
コンシェルジュ無料相談

もっと企業を見る

海外進出・海外ビジネスで
課題を抱えていませんか?

Digima~出島~では海外ビジネス進出サポート企業の無料紹介・
視察アレンジ等の進出支援サービスの提供・
海外ビジネス情報の提供により御社の海外進出を徹底サポート致します。

無料相談はこちら

0120-979-938

海外からのお電話:+81-3-6451-2718

電話相談窓口:平日10:00-18:00

海外進出相談数
22,000
突破