日本のサービス業が中国に進出した際の「4つのメリット」とは?

日本のサービス業が中国に進出した際の「4つのメリット」について解説します。
「世界の工場」から、著しい経済成長や人口増加により巨大な消費市場へと変化している中国。需依存型の経済から内需拡大へと経済政策の重点を転換しつつあり、現代型サービス業(物流、金融、情報、コンサルティングなど)の発展が求められています。
そういった状況を踏まえて、海外に進出する日本企業が増えてきており、そのおもな海外進出先は中国となっています。
隣国中国に進出する日本企業は年々増加しています。しかし、今後進出を検討する際は多くの企業が進出しているからではなく、自社ビジネスに中国への出店メリットがある事を理解した上で進出を決断することが重要です。。
日本のサービス業が中国に進出した際のメリットについてについて解説します。
▼日本のサービス業が中国に進出した際の「4つのメリット」とは?
- 1. 世界の工場から巨大な消費市場へ、サービス業が拡大
- 2. 中国では遅れている製造業関連サービス業に商機あり
- 3. 中間層や富裕層の拡大に伴う、市場の拡大
- 4. インバウンドにより高まった「日本式」サービスの評価
▼アナタの中国ビジネスを成功させるために
1. 世界の工場から巨大な消費市場へ、サービス業が拡大
中国政府は外需依存型の経済から内需拡大へと経済政策の重点を転換
中国は、持続的経済成長のために外需依存型の経済から内需拡大へと経済政策の重点を転換しつつあります。そして、それを実現するためには、現代型サービス業(物流、金融、情報、コンサルティングなど)の発展が不可欠であると認識されています。
また中国では、中間所得層の拡大につれて奢侈商品(分不相応なぜいたく品)に対する消費も増えており、対個人サービス業も急速に発展しつつあります。サービス業の中国進出商機が拡大しているのです。
2. 中国では遅れている製造業関連サービス業に商機あり
中国の製造業関連サービス業の発展レベルは先進国と比べると低い
日本の中小企業が中国市場に参入する際に最も有望であると言えるのが、製造業に対して生産・経営管理にかかわるソフト開発・工業デザイン・コンサルティング、製品の物流サポートなどのサービスを行う製造業関連サービス業です。
中国政府は、経済・社会発展に関する「第11次5カ年計画」(2006~2010年)において、中小企業と現代型サービス業、特に製造業関連サービス業の発展を速めることを目指し、これらを外資導入の主要業種のひとつとして挙げました。しかし、中国の現代型サービス業、とりわけ製造業関連サービス業の発展レベルは、先進国と比べるとはるかに低い状況です。なので、これから大いに発展の余地があると言えます。
3. 中間層や富裕層の拡大に伴う、市場の拡大
中国では中間所得層や高所得層が増加中
中国では中間所得層や高所得層が増加しています。そのため、被服、外食、教育、健康、余暇、家電製品メンテナンスなどの対個人サービス業分野でも、マーケットが十分に確保できます。日本ではごく当たり前に行われるサービスが中国には無いといったことはたくさんあり、まさにこれからがビジネスチャンスです。また、約14億人の人口数の市場は潜在的に巨大市場になっています。
上場企業でも、中国で対個人サービス業を展開する企業も少なくありません。大手楽器メーカーは、2009年7月に上海市に1週間に最大4,000人の生徒が受講可能な音楽教室を開業しました。これは、高所得者層が子女の教育のために高額な出費を厭わなくなっているからと考えられます。
また大手婚礼挙式サービス会社は、上海の婚礼写真館の経営で成功しています。同社の婚礼写真代金は6,000〜8,000元(約7万5,000〜10万円)と一般の中国人にとっては高額ですが、中国の改革開放前に結婚し、当時は貧しかったために結婚写真を撮ることができなかった中高年の夫婦が、余裕ができた今になって写真館を訪れることが多いようです。
4. インバウンドにより高まった「日本式」サービスの評価
中国人消費者の間では「日本式」サービスへの評価が非常に高まっている
約2年前の「爆買い」ブーム以来、訪日中国人が急拡大しました。日本で多くの中国人が「日本式」サービスを経験し、今中国では日本製品のみならず、「日本式」サービスへの評価が非常に高まったのです。丁寧であり高度なサービスが今中国国内でも求められています。
また、中国人はブランド意識が非常に高いです。その中で、インバウンドにより高まった「日本式」ブランドは中国国内でも通用するでしょう。インバウンド後のアウトバウンド市場の拡大に今後さらに期待ができます。
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[ it’s about people ]
~人財こそ会社の原動力~
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