【2017年】編集部が選んだ「注目の海外ビジネスニュース」10選

不安や期待の入り混じったトランプ大統領の就任に始まり、北朝鮮のミサイルに翻弄された2017年。世界経済、そして日本企業の海外ビジネスに関しては、どのような年となったでしょうか。
本記事では2017年の「DIGIMA NEWS」の記事の中でアクセスが多かった記事から、編集部が重要であると感じた注目の10記事を選び、コメントと共にご紹介します。来年の海外ビジネスを占う意味でも重要なニュースとなるはずです。是非ご参考にしてください。
目次
- 1.米国が来年から大幅減税、米企業の本国回帰の可能性は
- 2.マレーシアと北朝鮮、5つの意外な関係
- 3.中国「独身の日」セール、過去最高の2兆8600億円を記録!
- 4.「中国から日本に、送金できない?」深刻化する中国の資本規制リスクとは
- 5.日中の高速鉄道輸出では日本がリードか、世界で評価高まる「日本式」
- 6.訪日客数推移は? 急拡大するインバウンド市場の商機
- 7.世界で日本酒ブーム到来!「高級酒」として欧米で人気高めるワケとは
- 8.ドン・キホーテ「タイ1号店」がついに出店!
- 9.イオン、ベトナムに食品スーパーを500店舗開業予定
- 10.ルートインホテルズがベトナム・ダナン市に新ホテルをオープン
- 11.まとめ
米国が来年から大幅減税、米企業の本国回帰の可能性は
https://www.digima-news.com/20171225_28759
2017年1月20日、前年の大統領選勝利を受け、アメリカのドナルド・トランプ大統領が誕生しました。これほど不安と期待の入り混じった大統領就任式はなかったのではないでしょうか。そんなトランプ大統領ですが、大統領選の勢いからは若干トーンダウンした印象の1年でした。公約の実現を目指すも、厳しい状況にあるものも目立ってきています。そんな中、経済に大きな影響を与えそうな政策が実行されようとしています。来年1月に法人税率が35%から21%へ引き下げられることになっています。日本企業のアメリカ進出にも大きな影響を与えそうなニュースです。
マレーシアと北朝鮮、5つの意外な関係
https://www.digima-news.com/20170220_13965
さて、1年にわたって世界を大きく揺るがした「北朝鮮」ですが、2月には金正恩の兄である「金正男」の暗殺事件が起きました。世間の注目が集まった事件ですが、その舞台となったのはマレーシア。そんなマレーシアと北朝鮮の関係を報じたニュースがアクセスを集めました。実は、マレーシアと北朝鮮は親密で、ビザなしで北朝鮮に行ける唯一の国がマレーシアなのです。
中国「独身の日」セール、過去最高の2兆8600億円を記録!
https://www.digima-news.com/20171115_26821
毎年、過去最高の売上高を叩き出している中国ネット市場のビッグイベント「独身の日」。売上はどこまで伸びるのか、と気になっている人も多かったのではないでしょうか。蓋を開けてみれば、今年も前年度40%増・2兆8600億円という驚異的な数字となりました。来年こそは売り手として参加したいという日系企業も多いはず。年々、記事へのアクセスも増加しています。
「中国から日本に、送金できない?」深刻化する中国の資本規制リスクとは
https://www.digima-news.com/20170321_15406
そんな魅力的な中国市場ですが、気になるニュースも入ってきています。中国からの資本流出や元安を抑えるための資本規制が、日本企業の中国ビジネスにとって大きなリスクとなっているという記事です。中国ビジネスで売上を上げていってる日本企業にとってはまさに死活問題と言えるため、注目の記事として選びました。
日中の高速鉄道輸出では日本がリードか、世界で評価高まる「日本式」
https://www.digima-news.com/20170215_13733
次に取り上げたいニュースは、日本企業のプレゼンスが高まっている分野についての記事です。インドネシアの高速鉄道案件では、中国の後塵を拝した「新幹線」ですが、そのインドネシアでの進捗などを受け、逆に日本の新幹線への評価が高まりを見せているとのこと。その背景には訪日観光客の増加もあるそうで、日本への観光で新幹線のサービスに感動する外国人観光客が増えているとのことでした。日本技術の海外進出という意味でも追い風になっていきそうな事例と言えます。
訪日客数推移は? 急拡大するインバウンド市場の商機
https://www.digima-news.com/20170331_16058
さて、そんなインバウンド市場の拡大に関する記事もアクセスを集めました。2016年には2400万人だった訪日観光客数ですが、間違いなく最高記録を更新しそうだという内容が3月末の時点で報道されていました。オリンピックが行われる2020年には4000万人、さらに2030年には6000万人の目標を打ち出している日本政府。どこまで順調に伸びていくのか、今後も注目です。
世界で日本酒ブーム到来!「高級酒」として欧米で人気高めるワケとは
https://www.digima-news.com/20170310_14946
インバウンドでの体験が、アウトバウンド(海外進出)につながる事例は「新幹線」だけではありませんでした。身近なものとして、欧米での「日本酒」の人気の高まりが注目されています。酒造の海外販売も盛んになっており、和食ブームとも相まって一大トレンドを巻き起こしそうな勢いです。そのチャンスを掴もうとする企業も多いようで、アクセスも集めていました。
ドン・キホーテ「タイ1号店」がついに出店!
https://www.digima-news.com/20171113_26627
さらにもう一つ、取り上げておきたいのがこちらのニュース。インバウンドの成功企業の代名詞ともなった「ドン・キホーテ」ですが、東南アジアへの店舗展開を進めています。インバウンドでの人気を受け、現地での注目度・知名度も抜群で、大きな成功を収めているようです。日本製品に触れる現地の方が増えていることは、多くの企業にとってもチャンスと言えそうです。
イオン、ベトナムに食品スーパーを500店舗開業予定
https://www.digima-news.com/20170512_17957
東南アジアで最も勢いのある日本企業といっても過言ではない「イオン」。ベトナムにおいても、ますます攻勢を強めようというニュースがアクセスを集めていました。成功している日本企業の次なる戦略を探ろうと、競合のみならず、多くの企業が注目しているようです。
ルートインホテルズがベトナム・ダナン市に新ホテルをオープン
https://www.digima-news.com/20170406_16351
最後に取り上げるのも日本企業の海外進出ニュースです。ベトナム第3の都市として、ビジネス都市としても観光地としても注目される「ダナン」。その新興都市に挑戦する「ルートインホテルズ」の記事もアクセスを集めていました。バンコクやホーチミン、上海など、日本企業の進出が増加するにつれ飽和状態となり、競争が激化している様子も伺えます。そうした中、次なる新興都市に注目している企業も多いようで、注目の記事として挙げさせていただきました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。こうして振り返ってみると、日本企業の進出やプレゼンスの高まりなどに関する注目記事が多い年だったように感じます。そういった意味でも、2017年は日本企業の海外進出が加速した年といえるかもしれません。2018年は、海外ビジネス業界においてどのような年になるのでしょうか。是非、色々なアンテナを張ってビジネスチャンスを掴んでください。それでは、来年もよろしくお願いいたします。