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ローカライズが成功の秘訣!インド自動車市場を席巻するスズキ自動車

掲載日:2017年08月02日

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イギリス調査会社によると、2016年のインドの自動車販売台数は359万台と前年比で6%伸び、ドイツと並び世界4位につけました(中国が2800万台で1位)。経済成長著しいインドで自動車産業の市場規模はますます大きくなってきています。

そのインドの自動車市場でスズキ自動車は38%という圧倒的なシェアを誇っています。2位の現代自動車が13.6%のシェアであることからも、スズキ自動車の人気ぶりが伺えます。

一般的に、インドビジネスは言語、宗教、ワークカルチャーの違いから難易度が高いと言われており、毎年多くの企業が進出に失敗し撤退しています。当記事では、なぜスズキ自動車は難易度の高いインド市場で成功できたのか、また今行っている取り組みなどを解説することで、インドの自動車市場の今後の動向を紐解きます。当記事がインド進出の糸口となれば幸いです。

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なぜ成功できたのか

難易度の高いインド市場でスズキ自動車が成功できた一番の要因は、徹底されたローカライズだと言えるでしょう。インドを走るスズキは、正しくはマルチスズキという1981年に設立したスズキとインド国営会社との合弁会社によって製造されています。開発から製造、販売にわたるまで首尾一貫してインド現地で行われているのです。

そのため、インドならではの車種も数多く存在しています。合弁企業が開発された背景には、インド政府が、1970年代に自動車先進国の力を借りて自動車産業を発展させたい、と交渉先を探していたという歴史があります。アメリカなどの競争の激しい先進国でなく、今後発展する見込みが高くまだ手つかずの市場だったインドに目を付けたスズキの鈴木会長は、交渉に名乗りを挙げ1981年に合弁会社が設立されたのです。

スズキ自動車は国内でも小型の自動車の販売に力を入れており、低価格で小型車を開発する技術に富んでいました。軽自動車を中心に生産してきた「ノウハウ」と「技術力」を活かして、低価格でも利益を生み出せる小型車を販売出来るスズキは、途上国だったインドと相性が良かったのです。

マルチスズキはインド人のニーズに合わせるために、デザインとエンジニアリングの拠点を現地に置いています。アメリカをメインターゲットとする多くの日本車のデザインはあまりインド受けしないのです。また、インド生産車は車高を上げるなど多くのローカライズを行っています。インドのまだ整備されていないデコボコな路面状況に対応するためです。先進国ではなく、途上国の目線に立った設計を徹底しているということです。

スズキの現在の取り組み

スズキは2019年までに現地で2つ目の完成車組み立てラインの新設、2020年までに3つ目のライン新設計画を打ち出しています。さらに、技術者を育てる「モノづくり学校」も開校します。すでに決めている投資を含め、同工場全体で2000~3000億円規模の投資になると言われています。農村部にも販路を広げるために2020年には3000か所の販売店の拡充方針も決めました。

組み立てラインの新設の目的はインド国内市場のためだけではありません。欧州やアフリカ向けの輸出拡大の意図があるのです。 インド自動車市場で首位という立場にありながら積極的な投資を続けているのです。

インドの今後の自動車市場

今インドでは大気汚染が大きな問題となっており、2019年からは排気ガス等の規制強化が行われます。そうなると当然、買い替え需要も高まるのでインドの自動車マーケットはさらに白熱すると考えられています。しかし、スズキは楽観視できる状況ではありません。

欧州、韓国勢がインド市場の巻き返しを狙っているからです。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)はインドのタタ自動車と提携し、共同開発を行うことを発表しました。出遅れたインドでの開拓を狙っているのです。またフランスのルノーの低価格車をヒットさせ、売り上げを伸ばしています。インドで2位のシェアを誇る現代自動車も起亜自動車とともに逆転を狙っています。それほど多くの企業が、拡大するインドの自動車市場を狙っているのです。

まとめ

激戦区であるインドで、スズキがトップシェアを獲得できたのは徹底したローカライズの成果でした。

しかしながら、世界屈指の大企業が虎視眈々とインド市場を狙っています。インドでの大幅な投資拡大の動きからも、スズキは首位の座を明け渡すつもりは毛頭ないでしょう。今後のインドの自動車市場に注目が集まります。

Photo by Julian Lim on Flickr

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