【アメリカ企業の海外進出から学ぶ】自らを国際標準化させる戦略

言わずと知れた世界No.1の経済大国・アメリカ。日本を含めて、世界中でアメリカ企業が成功を収めています。 まさに全世界の基準、グローバルスタンダートとなっている彼らの商品は、どのように海外展開を成功させてきたのでしょうか。アメリカ企業の海外戦略から、日本企業の海外進出成功のポイントを探ります。
アメリカ企業から学ぶ「自らの強みの活かし方」
1. 勝つべくして勝つアメリカ企業
自社製品・サービスをグローバルスタンダード化する
私たちに身近なアメリカ企業は驚くほど多く存在します。Apple、Facebook、Amazon、GAP、コカコーラ、マクドナルド、ジョンソン・アンド・ジョンソン、P&G、ディズニー……などなど、枚挙に暇がありません。
このような企業の特徴は、日本だけでなく多くの国でも親しまれていることです。しかも、本国の商品・サービスとほとんど変わることのない姿で親しまれています。そして、大抵こうした企業の商品・サービス・システムを模倣した現地ローカル企業が出てきます。まさに、こうした企業の商品が全世界の基準となっているのです。
海外展開において、こうしたグローバルスタンダードとして商品・サービスを提供できることのメリットは計り知れません。製造業にしてみれば、生産ラインをそのまま拡張し、1商品あたりのコストを大幅に削減できるかもしれません。各国でのプロモーション効率も上がるでしょう。
アメリカ企業は、自社製品・サービスをグローバルスタンダード化することによって、海外市場で勝つべくして勝っていると言えるのです。それでは、一体どうすればグローバルスタンダードを獲得することができるのでしょうか。
2. 技術革新とブランディングがカギ
正のスパイラルを回し続ける
それは、「技術革新・イノベーション」と「ブランディング」という2つの要素によるところが大きいでしょう。
実は、アメリカ企業の海外戦略は、「技術革新・イノベーションから商品・サービスを創出し、それを世界中に広めていく」という単純な構図となっています。単純であるからこそ、非常に大きな力を生む戦略です。ただし、簡単に実現できることでないことはお分かりになるかと思います。技術革新には研究への莫大な投資が必要なケースが多いです。また、革新を生むためには、優秀な人を集めることも大きなポイントとなります。
「投資」や「人を集める」ことにより「革新」が生まれ、「革新」が「利益」を生み、「利益」が「投資」を促進する。まさに正のスパイラルを回し続けることによって、アメリカはグローバルスタンダードでありえてきたのです。
その上で、アメリカ企業が伝統的に大切にし、また得意であったのが「ブランディング」です。マルチブランド、顧客セグメンテーション、ロゴデザインの重要性、こうしたブランディングにおける戦略・用語はすべてアメリカで誕生しました。自分たちの商品の革新性やオリジナリティを認知してもらうことこそ「ブランディング」で、グローバルスタンダードに仕立てていくためには必要不可欠な要素なのです。
3. 日本企業の戦略にどう活かすか
自国の持つ“強み”への集中投資
ここまでお読みいただいて、日本企業の海外進出には参考にならないな……と感じたなら、それは早計です。確かに日本はイノベーションを生むことよりも、模倣から昇華させることを得意としてきました。しかし、見渡してみると、日本がグローバルスタンダードとなっている分野もあります。そこへの集中投資こそ、日本企業が採るべき戦略なのではないでしょうか。
例えば、ソフトコンテンツで言えば「アニメ」。また、世界中で注目を集めている「和食」。こうした分野を戦略的にブランディングし、投資し、人を集める。アニメのクリエーターや、板前を目指す外国人が、もっと日本に学びに来るようにならなければなりません。そして、そこで新たな革新が生まれる。それをもって、グローバルスタンダードを増やしていく――。夢物語のように感じるかもしれませんが、日本企業が海外で戦っていくための立派な戦略となるでしょう。
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マッキンゼー/ボストンコンサルティンググループ/ゴールドマンサックス/P&G出身者を中心とする250人規模の多機能チームが、世界20拠点に構えるグループ現地法人にて事業展開する中で蓄積した成功&失敗体験に基づく「ビジネス結果に直結する」実践的かつ包括的な海外展開サポートを提供します。
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サイエスト株式会社
海外ビジネスプロシェッショナルが長年培った人脈・ノウハウをフル活用し、貴社のもう一人の海外事業部長として海外事業を推進します。 
全ての企業と個人のグローバル化を支援するのが、サイエストの使命です。
サイエストは、日本の優れた人材、企業、サービス、文化を世界に幅広く紹介し、より志が開かれた社会を世界中に作り出していくための企業として、2013年5月に設立されました。
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ただ、海外市場開拓の可能性はあるものの、その実現に苦労している企業も少なくありません。
我々はその課題を
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と捉え、それぞれに本質的なソリューションを提供してまいります。
また、組織を構成する個人のグローバル化も支援し、より優れた人材、企業、そしてサービスや文化を世界中に発信してまいります。
そうして、活発で明るい社会づくりに貢献することで、日本はもちろん、世界から広く必要とされる企業を目指します。
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ユビーク株式会社
ユビークは、鎌倉と東京を拠点に、海外市場への進出支援と、そのための包括的なコミュニケーションを企画・実行する専門性を兼ね備えた、ユニークな経営コンサルタント・広告代理店です。ユビークは、ブランドが世界に向けて伝えたい内容を正確に、かつ各マーケットの文化に合わせて伝えることで、その成長に寄与します。
ユビーク株式会社とは
1997年、マイケル・フーバーがMDH Consultants KKを設立。日本企業や日本市場へ参入しようとする外国企業にコンサルティングサービスを提供していました。2015年に社名をユビーク株式会社に変更し、創業時から「企業開発のコンサルティング」と「マーケティング支援サービス」を着実に実践し、サービスを提供してきました。また、国内外の経験豊富な専門家と連携して「ブティック」を設立し、彼らの知見や能力を活かして、サービスの拡大を続けています。ユビークの中核は、品質とお客様への情熱、そしてプロフェッショナルなサポートです。
コミュニケーションと新技術
ユビークのコアチームは、日本およびグローバルでコミュニケーションのためのコンテンツを数十年にわたって企画・制作してきた経験を有しています。企業開発のコンサルティングから、翻訳、コピーライティング、ネーミング、ライティングなど幅広いサービスを提供し、それぞれが重要な役割を果たしています。また、出版物やビデオ、雑誌、書籍、広告の制作といった多面的なプロジェクトに領域を拡げ、さらには世界に展開するウェブサイト、SNS、ポータル、コンテンツマネジメントシステムを構築するデジタル領域へと進化してきました。
大手グローバル企業の社内や、広告・マーケティング会社のサプライヤーとして多様な仕事に携わってきたユビークは、コミュニケーションについて確固たる基盤を有しています。クライアント内外の視点からコミュニケーション・プロジェクトに必要な要素に精通しているため、企業と代理店のどちらのパートナーとしても優位性を持っています。
ユビークの専門的なスキルは進化し続けており、エンターテインメント製品や体験、マーケティングプログラム、市場調査、製品開発やテストにおいて大きな可能性を秘めたバーチャルリアリティ(VR)などの新たな技術にも焦点を当てています。テクノロジーやシステムが急速に進化している中、日本国内だけでなくグローバルに、企業のニーズに沿ったモバイルソリューションやソフトウェア開発をブランドに対して提供していきます。その一方で、「コンテンツ・イズ・キング」であり、最高品質のコンテンツが必須であるという事実を見失うことはありません。
マーケティング・インテリジェンス・サービス
最も成功しているマーケターは、消費者が何を求めているのかをより深く理解するために、トレンドやテクノロジーを常に把握しています。リサーチや情報分析はBtoCのマーケティングに活用されてきましたが、BtoBにおいても重要です。ユビークは、双方の分野でトップレベルの研究・分析を行うだけでなく、VRのような新しい技術を製品開発やマーケティングキャンペーンのテスト段階の時間短縮・コスト低減に活用している企業との提携を進めています。
これからのユビーク
ユビークは今後もグローバル企業に直接サービスを提供するとともに、広告代理店と連携したプロジェクトを遂行していきます。この2つの顧客基盤を拡大しながら、リソースやサプライヤーのネットワークを構築することで、個々のプロジェクト課題に最適な人材のマッチングを図ります。同時に、VRをはじめとする新しいビジネスチャンスに挑戦。中長期的には、企業や代理店に最高品質の成果を提供するために、ニッチを開拓します。また、日本のみならず海外のグローバル企業とのコンサルティング関係を構築し、新しい技術を積極的に導入することにより、バーチャル化が進む世界でコミュニケーションを強化していきます。
ユビークはデジタル時代にふさわしいプロセスと統合的なアプローチによって課題を解決する、信頼のおけるパートナーになりたいと考えています。重要なのは、未来に向けた理想のロードマップを戦略的に構築することです。日本から世界へ、世界から日本へ。時と場所を超えたコミュニケーションで人とブランドをつなぎ、ブランドにクリエイティブな力を吹き込む。それがユビークです。
ぜひ、思いを一緒にかなえましょう。
ユビーク株式会社
代表取締役
マイケル・フーバー
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