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国際(海外)物流の基礎知識 | 国際物流の種類と仕組みと構造と課題を解説

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「国際(海外)物流の基礎知識」と題して、国際物流とは何か? 貿易との違いは? 国際物流における課題は何か? 最近話題の物流DXとは? …といったテーマについて詳しく解説していきます。

そもそも物流とは「物的流通」を略した言葉であり、製品が消費者のもとへと届くまでの流れをそう呼びます。近年、経済のグローバル化が進んだ結果、さまざまな国のさまざまな製品が国際物流(海外物流)のおかげで私たちのもとに届くようになっています。

国際物流の要素のひとつである輸送の方法も、時代の変化によって大きく進化してきました。国際物流が時代と共に多くの進化を遂げる一方、日本では物流拠点の老朽化も問題になっています。

国土交通省は国際競争力を高めるために老朽化した物流拠点の整備を進めており、2022年2月4日に補助事業の公募を行うことを発表しています。国際物流の高度化を促進することは日本にとって非常に重要なことなのです。

本コンテンツで、国際物流の知識をアップデートして、ぜひアナタの海外ビジネスにお役立てください!

1. 国際(海外)物流とは?

国際(海外)物流=国と国の間で発生するモノの流れ

国際物流とは、国と国の間で発生するモノの流れのことを言います。

国と国の間で起こるモノの流れと言えば輸入と輸出ですが、現代においてはひとつの製品に両方の過程が発生することも。例えば、原料を輸入し、製品を輸出するといったケースです。

輸出入に伴うモノの流れと言うと「輸送」をイメージする方が多いと思いますが、「保管」や「荷役」、「流通加工」「包装や梱包」「情報管理」も国際物流の機能です。

国際物流は国をまたぐ取引となるため、通関に通るまでの間に貨物を保管する場所が必要となるのが国内物流との大きな違いです。保管」「荷役」「流通加工」「包装や梱包」「情報管理」という、国際物流の6つの機能については後ほど詳しく解説します。

そもそも「輸送」と一言で言っても、陸運、空運、海運とさまざまな選択肢があります。日本は海に囲まれた島国なので、国際物流においては船か航空機を利用することになりますが、もちろん両方使うという選択肢もあります。

2. 国際(海外)物流と貿易の違い

国際物流というものが何なのかわかったところで、国際物流と貿易の違いについても理解を深めておきましょう。

国際物流とは「国と国の間で発生するモノの流れ」貿易とは「国と国の間で発生する商取引」

前述した通り、国際物流とは「国と国の間で発生するモノの流れ」です。それに対して貿易とは「国と国の間で発生する商取引」のことであり、国際商流とも呼ばれるものです。

流通=物流+商流 / 国際流通=国際物流+国際商流(貿易)

せっかくなので、ここで改めて、物流・商流・流通の定義と関係性、さらには国際流通の定義についても見ていきましょう。

そもそも物流とは、物的流通を略した言葉です。

つまりモノの流れを「物流」といいます。物流に対して、商取引の流れを「商流」といいま す。

そして、「物流」(モノの流れ)と「商流(商取引の流れ)」を足したものが、「流通」というさらに大きな定義となります。

そして、海外との国際的なモノの流れを「国際物流」といい、同じく国際的な商取引の流れを「国際商流」と呼びますが、そんな国際的な商取引の流れを【貿易】と呼ぶのです。

物流・商流・流通の定義と関係性、さらには国際流通の定義

3. 国際(海外)物流の種類

ここでは海上輸送と航空輸送について説明します。

海上輸送の種類について

日本からの輸出においては、99%以上が海上輸送を利用しています。例えば石油はタンカー、自動車は専用船で運ばれるなど、用途によってさまざまな種類の船舶が利用されています。近年、小ロットでの輸出がさまざまな品種において利用されるようになったため、コンテナ輸送の需要が高まりを見せ、コロナ禍の影響も伴って、コンテナ不足が世界的に深刻な問題となっています。

海上輸送の種類としては、「コンテナ船による輸送」「在来船での輸送」「バージ輸送」と行ったものがあります。下記よりそれぞれ解説していきます。

コンテナ船による海上輸送

国際物流においてコンテナ船による輸送が始まったのは1966年ですが、近年、このコンテナ輸送が一般的な貨物を扱う国際物流の主流となっています。貨物を直接船に積み込むのではなく、貨物が入ったコンテナを船に積み込むという手法が特徴です。

コンテナ船による輸送がこれほどまでに普及した背景として、国際的に決められた規格によって統一されたサイズのコンテナを利用していることが挙げられます。

中身は違えど、コンテナのサイズは共通。取り扱い方法も世界共通となるため、国によってやり方を変える必要もありません。

在来船での海上輸送

一般貨物においてはコンテナ輸送が一般的であることはすでに解説した通りですが、鋼材などの輸送には在来船が利用されています。

在来船とは一般的に、クレーンを設備として備えている船のことです。大きな貨物を直接積み込めるため、鋼材のような大きくて重い貨物に向いています。

バージによる海上輸送

バージとは「はしけ」のこと。在来船では対応できない浅い水路などを航行する際に活躍します。海上で大型船から小型バージに積み替え、内陸部へと運ぶ、といったケースで利用されます。

航空輸送の種類について

航空コンテナを扱う航空輸送においては、旅客機を利用する場合と貨物便を利用する場合があります。また、機体の種類によって貨物搭載スペースが異なります。

日本からの輸出はほとんどが海上輸送であることは先ほど説明した通りですが、航空輸送は緊急性の高い製品やサンプル、季節性やトレンド性の高いもの、つまり、より速く運びたい場合に利用されることが多いようです。

4. 国際(海外)物流の仕組みと構造

輸送の種類なども理解したところで、国際物流がどのような仕組みと構造から成り立っているのかについて解説します。

国際物流の6つの機能について

国際物流の機能は、先に少し触れましたが「輸送」「保管」「荷役」「流通加工」「包装や梱包」「情報管理」の6つに分けられます。

■国際物流の6つの機能 国際物流の6つの機能

① 輸送

輸送は前述した通り、日本の場合は基本的に海上輸送と航空輸送の2択となります。海上の場合は荷主が自社で輸送することも可能ですが、通常は業者に依頼することが多いです。

② 保管

通関を済ませていない状態の貨物は保税地域にある倉庫を利用して蔵置されます。この倉庫を保税倉庫と呼びます。

③ 荷役

荷役とは貨物をあげおろしする作業のことですが、船内での荷役や沿岸での荷役だけでなく、保税倉庫で行う仕分けなども含まれます。

④ 流通加工

保税地域などで行う検品や検針、ラベル貼りなどの作業です。

⑤ 包装や梱包

ここでいう包装や梱包は、製品それぞれの包装ではなく、コンテナやダンボールなどを利用した包装や梱包のことです。製品そのものの包装や梱包は流通加工に含まれます。

⑥ 情報管理

在庫管理システムや位置情報システムなどを利用し、さまざまな情報管理を行います。

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5. 国際(海外)物流の課題

課題① 物流過程のブラックボックス化

さまざまな国、さまざまな企業がかかわるため、物流の過程がどうしてもわかりづらくなってしまうのが国際物流の課題のひとつです。

書類の言語が異なれば、計算方法なども異なってくるかもしれません。また、倉庫の課金形態も違うことがあります。手続きが煩雑になってしまうことも多く、海外企業とのやりとりはなかなか大変なものです。

物流にかかったコストの算出も、複数の国を行き来するとかなり複雑なものとなります。取引時の為替レートを考慮して算出したり、人件費を計算したり。計算だけでも複雑なのに、物流の過程が見えにくいと、コストの算出はさらに困難なものとなってしまいます。

課題② リードタイムの長期化

当然ですが、国際物流では、貨物が届くまでの時間が国内物流よりも長くなります。発注から到着までの期間が長いため、商品や国によっては1ヵ月以上先の状態を予測して発注をかける必要があります。

国内物流よりも圧倒的にトラブルが起きやすいのも国際物流の課題のひとつ。輸送される時間が長ければ長いほど、事故などが起きる可能性も高くなります。トラブルに備えて在庫を多めに抱える企業も多く、過剰在庫を招きやすくなります。

これらの理由から、在庫管理が難しくなるというのが国際物流の大きな課題です。

課題③ 物流業務の複雑化

物流過程が見えにくいこと、リードタイムが長いことで在庫管理が難しくなることに加えて、近年、物流の件数が急激に増え、業務が複雑化しているのも国際物流における課題のひとつです。

日本でも物流における複雑な過程をシステム化するなどの試みが行われていますが、中国では物流倉庫を完全自動化する取り組みがなされており、ロボットやAIが積極的に導入されている事例が報告されています。

6. 国際(海外)物流の課題を解決する「ロジスティクス」「サプライチェーンマネージメント」

前項で挙げた国際物流における課題を解決する策として、「ロジスティクス」「サプライチェーンマネージメント」があります。この項ではこの2つの策を解説します。

「ロジスティクス」とは

ロジスティクスとはもともとは軍事における後方支援を意味する「兵站(へいたん)」のことですが、現在では「『物流の一連の流れ』を顧客のニーズに合わせて効率的な形で計画・実行・管理する、物流システムのソリューション」という意味のビジネス用語として使われています。

多様化する消費者のニーズに合わせるのは大変なことですが、ロジスティクスによってそれが可能となります。また、前述した物流業界のさまざまな課題の解決の糸口にもなります。

ロジスティクスについてのさらに詳しいことについては、下記の記事をぜひご覧ください。

「サプライチェーンマネージメント(SCM)」とは

サプライチェーンとは、商品や製品が消費者に届くまでの一連の生産・流通プロセスであり、サプライチェーン・マネジメント(SCM)は、サプライチェーン全体を最適化して商品の供給を効率化させる手法を指します。

サプライチェーンマネジメントによって得られるメリットはリードタイムの削減や在庫管理の最適化など。これらは国際物流の課題解決に大きく貢献するものだと考えられます。

サプライチェーンやサプライチェーンマネジメントについてより詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧になっていただければ、さらに理解が深まります。

7. 国際(海外)物流DXとは?

近年、国の後押しもあり、日本企業のDX化が進められています。物流業界にとってもDXは非常に重要なもの。この項では物流におけるDXについて解説します。

DXとは

DXとはDigital Transformationを略した言葉であり、スウェーデンの大学教授であるエリック・ストルターマン氏が提唱した「デジタル技術が人の生活をより良く変革する」という概念のことですが、ビジネスにおいては企業のIT化によって業務プロセスなどを変革していくという意味で使われることが多いようです。

日本におけるDXは、経済産業省が下記のように定義しています。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること

近年、国の働きかけによってDX推進の流れが広まり、多くの企業がDX化に乗り出しており、物流業界も例外ではありません。中国では倉庫業務の全てを自動化する試みがなされているのはすでに説明した通りですが、日本だけでなく世界的にも、物流におけるDX化はすでに進んでいるのです。

DXをさらに詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

物流におけるDXの重要性とは

では、物流におけるDXとはどのようなものなのでしょうか。デジタル化することによって既存のさまざまな業務やその手順を効率化・改善することは、かねてより政府が推進している働き方改革にもつながるため、物流業界において大変重要なものです。

システムの導入によって配車や在庫の管理を効率化させたり、ロボットやドローンを利用した配送や倉庫内作業を行ったり。一口にDX化と言っても、さまざまなデジタル技術が存在します。

日本のDX化は世界各国に比べて遅れていると言われますが、その中でも物流業界のDX化は他の業界に比べてさらに遅れをとっていると言われています。自動運転などは法改正がなされないと実現できないという壁もあるため、どうしても歩みが遅い部分はありますが、物流業界も、今後大きくデジタル化が進むと予想されています。

6. 優良な海外進出サポート企業をご紹介

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輸送手段の進化やデジタル化によって大きく様変わりしつつある国際物流。コロナ禍において越境ECの需要が増え、人材不足を解決する手段としてIT化も大きく進み始めています。残念ながら日本の物流業界のDX化は世界各国に遅れをとっているのが現状ですが、今後の成長に期待したいところです。

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