『海外ビジネスで必ず役立つ【売れる英語】講座』《前編》

あなたが海外に商品やサービスを売り込みに行った際、海外バイヤーに「この日本人、できる!」と思わせたら、ビジネスの成功率はグッと高まります。
そんな商談プロセスごとに必要な英文フレーズをまとめた、大澤裕氏(ピンポイント・マーケティング・ジャパン代表)の新刊『海外/カタログ・ウェブサイト/展示会で 売れる英語』(ダイヤモンド社・2017/9/14発刊)が、海外でのセールスや交渉に携わるビジネスパーソンの間で話題になっています。
本連載『海外ビジネスで必ず役立つ【売れる英語】講座』では、前・中・後の3回に渡って、同著からの抜粋記事を掲載。海外にモノやサービスを売り込みたい人、現地パートナーを探したい人……など、すべての海外ビジネスパーソン必見のコンテンツです!
提供:『海外/カタログ・ウェブサイト/展示会で 売れる英語』(ダイヤモンド社・2017/9/14発刊)
1. 第1講義『要求を伝える』
こちらの要求を丁寧に伝える表現
日本人相手でも要求を伝えるのは難しいものです。まして外国人相手だと余計に気を使います。Please という言葉をつけても場合によっては威圧的に聞こえたりするので注意が必要です。まずはこちらの要求を礼儀正しく伝える表現を学びましょう。
I would very appreciate it if you could….
あなたに…をしていただけるとうれしいです。
これは外国や外資系企業で働く事になればまっさきに覚える表現です。丁寧に何かをお願いする時の言い方なのです。
I would appreciate it if you could meet me at the health exhibition in Paris next month.
来月、パリでの健康展示会で私とお会いいただければありがたいです。
■会話例
A) I would very appreciate it if you could send me more information about your company.
あなたの会社について、さらなる情報を送ってくだされば有難いです。
B) Do we need to send you our financial statements as well ?
財務諸表も送る必要ありますか?
A) You don’t have to. Just a corporate brochure and information on your product line and main clients would be fine.
その必要はありません。会社案内、取扱製品、主要顧客の情報で十分です。
こちらの要求に過度に応えようとする人にはYou don’t have to.と言ってあげましょう。これも使えるフレーズです。
あまり丁寧すぎず、堅苦しくない形で要求を伝えたい場合もあるでしょう。そんな時に使えるのが次のフレーズです。
I am just wondering if ….
…でしょうか? (…かしらと思ったのですが)
強い口調でなく、カジュアルに確認したり、お願いごとをしたりする時にも使います。
■会話例
・I am just wondering if we could visit your company in July or August.
7月か8月に御社を訪問できればと思ったのですが。
・I am just wondering if you read the product brochure that I sent last month.
先月に送った製品説明書、読んでいただけたでしょうか ?
2. 第2講義『売り込みをする』
効果的に売り込むための情報も加える
日本の馴染みの顧客に売り込むときは、新製品の説明だけでよいでしょう。しかし海外で初めて商売する取引先とは、製品説明の前に、担当部署や責任者、社内の決定プロセス等を確認しておく必要があります。少しでも効果的に売り込むための情報を加えるのが効果的です。
■1.担当者や意思決定者を尋ねる
・Could you tell me who is responsible for purchasing this kind of product ?
こういった製品の購買の責任者を教えてもらえますか ?
・Who is the decision maker for purchases of this machine ?
この機械の購買の最終決定者はだれですか?
・What department are involved during machine installation ?
機械の設置に対してはどの部署が担当されますか ?
■2.供給者(ベンダー: Vendor)の認定プロセス
・What method do you use to select vendors ?
供給者の選定にはどんな方法がとられていますか ?
・Could you tell me how our company could get vender certification ?
どうすれば我々が供給業者認定をいただけるか、教えてもらえますか ?
■3.時間の枠組みを尋ねる
・What is your time frame for making a decision on this project ?
本プロジェクトの決定についての時間的枠組みはどうなっていますか ?
・When is the ideal time for installation ?
施工に理想的な時期はいつ頃ですか ?
■4. 協力できることはないかを訊く
・How can I make your decision-making process easier ?
あなたが決断しやすいように私ができることはありますか ?
・What else might you need to take this recommendation to your colleagues ?
同僚へ推薦するのに他に必要なことはありますか ?
このように海外での初めての交渉においては、商品やサービスの説明に先がけて、上記のようなやり取りをすることで、よりスムーズに商談を進めることが可能になります。
次回の中編では、『販売パートナー候補への質問』『価格交渉』の2つのテーマについて解説します。
提供:『海外/カタログ・ウェブサイト/展示会で 売れる英語』(ダイヤモンド社・2017/9/14発刊)
■大澤 裕 (おおさわ ゆたか)
株式会社ピンポイント・マーケティング・ジャパン代表取締役社長。これまでに、経済産業省研修所、JETRO、中小企業大学校などで多数の講演を行う。著書に『中小企業が「海外で製品を売りたい」と思ったら最初に読む本』(ダイヤモンド社)。
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マッキンゼー/ボストンコンサルティンググループ/ゴールドマンサックス/P&G出身者を中心とする250人規模の多機能チームが、世界20拠点に構えるグループ現地法人にて事業展開する中で蓄積した成功&失敗体験に基づく「ビジネス結果に直結する」実践的かつ包括的な海外展開サポートを提供します。
YCPでは各拠点にてコンサルティングサービスだけでなく自社事業を展開しています。市場調査フェーズからスキーム構築/定常的なビジネスマネジメントまで、事業主として一人称で取り組んできたからこそ得られた現地市場ノウハウや専門知識を活用し、教科書的な「べき論」に終始せず、ヒト/モノ/カネの観点から海外展開リスクを最小化するためのサービス開発を行っています。
<主要サービスメニュー>
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マクロデータに表れない市場特性を探るための徹底的なフィールド調査を踏まえたビジネスに直結するインサイトを提供
・海外M&A:
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サイエスト株式会社
海外ビジネスプロシェッショナルが長年培った人脈・ノウハウをフル活用し、貴社のもう一人の海外事業部長として海外事業を推進します。 
全ての企業と個人のグローバル化を支援するのが、サイエストの使命です。
サイエストは、日本の優れた人材、企業、サービス、文化を世界に幅広く紹介し、より志が開かれた社会を世界中に作り出していくための企業として、2013年5月に設立されました。
近年、日本企業の国内事業環境が厳しい局面を迎える中、アジアを筆頭にした新興国が世界経済で存在感を増しています。
それに伴い、世界中の企業がアジアなどの新興マーケットの開拓を重要な経営戦略のひとつと位置付け、一層注力の度合いを高めています。
サイエストは、創業メンバーが様々な海外展開事業に携わる中で、特に日本企業の製品、サービス、コンテンツには非常に多くの可能性を秘めていると、確信するに至りました。
ただ、海外市場開拓の可能性はあるものの、その実現に苦労している企業も少なくありません。
我々はその課題を
(1)海外事業の担当人材の不足
(2)海外事業の運営ノウハウの不足
(3)海外企業とのネットワーク不足
と捉え、それぞれに本質的なソリューションを提供してまいります。
また、組織を構成する個人のグローバル化も支援し、より優れた人材、企業、そしてサービスや文化を世界中に発信してまいります。
そうして、活発で明るい社会づくりに貢献することで、日本はもちろん、世界から広く必要とされる企業を目指します。
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ユビーク株式会社
ユビークは、鎌倉と東京を拠点に、海外市場への進出支援と、そのための包括的なコミュニケーションを企画・実行する専門性を兼ね備えた、ユニークな経営コンサルタント・広告代理店です。ユビークは、ブランドが世界に向けて伝えたい内容を正確に、かつ各マーケットの文化に合わせて伝えることで、その成長に寄与します。
ユビーク株式会社とは
1997年、マイケル・フーバーがMDH Consultants KKを設立。日本企業や日本市場へ参入しようとする外国企業にコンサルティングサービスを提供していました。2015年に社名をユビーク株式会社に変更し、創業時から「企業開発のコンサルティング」と「マーケティング支援サービス」を着実に実践し、サービスを提供してきました。また、国内外の経験豊富な専門家と連携して「ブティック」を設立し、彼らの知見や能力を活かして、サービスの拡大を続けています。ユビークの中核は、品質とお客様への情熱、そしてプロフェッショナルなサポートです。
コミュニケーションと新技術
ユビークのコアチームは、日本およびグローバルでコミュニケーションのためのコンテンツを数十年にわたって企画・制作してきた経験を有しています。企業開発のコンサルティングから、翻訳、コピーライティング、ネーミング、ライティングなど幅広いサービスを提供し、それぞれが重要な役割を果たしています。また、出版物やビデオ、雑誌、書籍、広告の制作といった多面的なプロジェクトに領域を拡げ、さらには世界に展開するウェブサイト、SNS、ポータル、コンテンツマネジメントシステムを構築するデジタル領域へと進化してきました。
大手グローバル企業の社内や、広告・マーケティング会社のサプライヤーとして多様な仕事に携わってきたユビークは、コミュニケーションについて確固たる基盤を有しています。クライアント内外の視点からコミュニケーション・プロジェクトに必要な要素に精通しているため、企業と代理店のどちらのパートナーとしても優位性を持っています。
ユビークの専門的なスキルは進化し続けており、エンターテインメント製品や体験、マーケティングプログラム、市場調査、製品開発やテストにおいて大きな可能性を秘めたバーチャルリアリティ(VR)などの新たな技術にも焦点を当てています。テクノロジーやシステムが急速に進化している中、日本国内だけでなくグローバルに、企業のニーズに沿ったモバイルソリューションやソフトウェア開発をブランドに対して提供していきます。その一方で、「コンテンツ・イズ・キング」であり、最高品質のコンテンツが必須であるという事実を見失うことはありません。
マーケティング・インテリジェンス・サービス
最も成功しているマーケターは、消費者が何を求めているのかをより深く理解するために、トレンドやテクノロジーを常に把握しています。リサーチや情報分析はBtoCのマーケティングに活用されてきましたが、BtoBにおいても重要です。ユビークは、双方の分野でトップレベルの研究・分析を行うだけでなく、VRのような新しい技術を製品開発やマーケティングキャンペーンのテスト段階の時間短縮・コスト低減に活用している企業との提携を進めています。
これからのユビーク
ユビークは今後もグローバル企業に直接サービスを提供するとともに、広告代理店と連携したプロジェクトを遂行していきます。この2つの顧客基盤を拡大しながら、リソースやサプライヤーのネットワークを構築することで、個々のプロジェクト課題に最適な人材のマッチングを図ります。同時に、VRをはじめとする新しいビジネスチャンスに挑戦。中長期的には、企業や代理店に最高品質の成果を提供するために、ニッチを開拓します。また、日本のみならず海外のグローバル企業とのコンサルティング関係を構築し、新しい技術を積極的に導入することにより、バーチャル化が進む世界でコミュニケーションを強化していきます。
ユビークはデジタル時代にふさわしいプロセスと統合的なアプローチによって課題を解決する、信頼のおけるパートナーになりたいと考えています。重要なのは、未来に向けた理想のロードマップを戦略的に構築することです。日本から世界へ、世界から日本へ。時と場所を超えたコミュニケーションで人とブランドをつなぎ、ブランドにクリエイティブな力を吹き込む。それがユビークです。
ぜひ、思いを一緒にかなえましょう。
ユビーク株式会社
代表取締役
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そのためには会計年度末に1度話し合うよりも、1年を通して何度も話し合い、賢く何か月も前から、余裕をもってプランニングすることが重要です。
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