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フィリピンではオススメできない(!?)『小規模ビジネスモデル・ランキング TOP10』

掲載日:2018年12月13日

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本稿では『フィリピンではオススメできない(!?)小規模ビジネスモデル・ランキング TOP10』と銘打って、フィリピン人および現地在住日本人が“簡単に始められる”と認識しているビジネス、既に競争が激化しているビジネス、あるいは今後投資話が増えてくるであろう…といった一連のオススメできないビジネスついて、ランキング形式で解説します。

2018年10月31日、フィリピンのドゥテルテ政権下によって、外国資本投資の規制緩和が一気に前進したと言われる「ネガティブリスト」の最新版が発表されました。

フィリピンでは国内の産業を保護する目的で、外国資本の投資に関して規制・禁止される業種が定められており、フィリピン国内の外国資本投資を規制しているカテゴリーをリスト化したものを「ネガティブリスト」と呼んでいます。

フィリピンに限らずですが、外資の規制緩和が行われると、外国人がこれまで参入できなかった分野への投資が可能となります。しかし、投資が簡単にできるビジネスほど落とし穴は大きいことは言うまでもありません…。

(※本稿は、フィリピン人ビジネスライターのブログや、欧米系投資家のコラム、また現地で実際に行われているスタートアップビジネスの口コミや所見をもとに、独自の視点でまとめたものとなっています。あくまで読み物としてご参考にしていただければ幸いです)

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1. フィリピンでオススメできないビジネス 【第10位:コンビニのフランチャイズ経営】

セブンイレブンの店舗数が爆発的に増加した結果…!?

向こう5年で2倍程度の規模に成長すると予測されているのが、フィリピンのコンビニ市場。日系大手5社が進出していますが、中でもセブンイレブンの店舗数は爆発的に伸びています。

セブンイレブンに関しては、もともとは初期投資額が350万ペソ程度でしたが、最近では、条件に応じて100万ペソ以下でフランチャイズ契約ができるようになったことが拡大の主な理由であると思われます。

ただ、確かに今はチャンスととらえることができますが、日本人ならば複数のコンビニが所せましと乱立した場合の行く末をご存知のはず…。競合は同じ日系のコンビニです。

いずれにせよ、日本人としての知見を最大限に活かし、かつ立地条件にこだわった上で、慎重に検討すべきビジネスモデルと言えるでしょう。

2. フィリピンでオススメできないビジネス 【第9位:コインランドリー経営】

もっともコピーされやすい分野であるため注意が必要

ここ1年で急速に認知されてきており、フィリピン国内のいたるところでコインランドリービジネス始まっています。既に現地の個人商店オーナーや、若者が数人で共同経営するレベルでも立ち上げが始まっており、資金も100万円以下でスタートできるため、今後の乱立が容易に予想できます。

ちなみに、機材や設備は、中国などからの輸入で行われているケースが多いようです。ただ、そもそもフィリピンでは、もともとコイン式でない『手洗いのランドリービジネス(近所の便利屋程度のもの)』が存在しており、いわばどこにでも見られる“小遣い稼ぎ”のようなビジネスモデル(?)です。このような状況からかんがみても、もっともコピーされやすい分野であることは間違いないでしょう。

ただし…人口が10万人程度の地方都市に進出するなどして、一気にマーケットをとるのであれば、その可能性はあるかもしれません。

3. フィリピンでオススメできないビジネス 【第8位:飲料水デリバリービジネス】

ウォーターディスペンサーの貸与がカギとなる!?

飲料水デリバリービジネスも、フィリピン国内の大都市では個人事業主レベルで大変多く模倣されているビジネスモデルです。

浄水設備などの資金が数100万円、さらに販売網作りも、住宅のゲートにビラを挟んでおくだけで可能であるため、ここ数年で急速に発展しているビジネスです。

結論から言いますと、ウォーターディスペンサーの貸与がカギとなりますが、ロジスティクスを抑えれば非常に容易な展開が可能です。

しかし、この産業はすでにフィリピンでもレッドオーシャン化しているため、やるとしたら地方の小都市や、アクセスの悪い場所でなければ、マーケットとしては期待できないでしょう。逆に言えば、コンビニがまだ一店舗もないような地域ならば、その可能性はあるはずです。

4. フィリピンでオススメできないビジネス 【第7位:ジム・フィットネスセンター経営】

フィリピンでも増加中の中間層を狙ってしっかり投資すれば可能性アリ!?

すでに2014年の調査で、安いところでは1ヵ月500ペソ程度で使用できる「下町のジム」なども増えているとの報告があります。

フィリピン国内でも車を購入できるくらいの中間層が増えてきており、健康・美容への投資も一般的になっていますが、ユーザーの奪い合いになっている状態であり、小さく始めるには不適切なビジネスです。逆に、しっかり投資してトップレベルの施設を目指すくらいならやる価値はあるはず。

5. フィリピンでオススメできないビジネス 【第6位:日本語チュートリアルセンター】

途上国の教育関連ビジネスにはチャンスあり! と言われているものの…!?

外国人介護士、看護士の受け入れ規制の改定や、技能実習生制度の変更などにより、主に現地人による日本語教育ビジネス立ち上げが加熱しています。特にマニラ周辺、セブ周辺、ダバオなどでは今年に入って急速に増加しているようです。

フィリピンは人口ボーナスがあと20年はつづくと言われている上に、若年層の割合が非常に高いため、教育関連ビジネスには非常にチャンスがあります。教育分野のビジネスに関しても、外国資本投資の規制が行われる方向で法改正が進んでいます。

しかしながら、右へ倣えで、同様のビジネスをあまりに乱立すれば、一気に人材不足、あるいは質の低下、さらには価格破壊にも繋がります。さらに言えば、技能研修制度等の外部要因に起因することが多いので、仮に規制が掛かれば一気に市場が崩壊するリスクも…。あくまで教育産業であるため、その参入は慎重に検討すべきです。

6. フィリピンでオススメできないビジネス 【第5位:パン屋、ケーキ屋】

パン作りに情熱を注ぎ込める人であれば…チャンスあり!?

とにかくフィリピンでいたるところに見られるのが、パン屋、ベーカリー、ケーキ屋といった店舗。フィリピンには、朝食または朝食前のみならず、おやつの時間「ミリエンダ」などにパンを食べる習慣があり、パン屋の需要は常に高いのです。

…が、とにかくどんどんあらゆる場所で増えている…のが個人的な印象。このような状況のなかで生き残れるのは「小さいイノベーション」が起こせるパン屋です。

日本クオリティのパンやケーキ、現地人がちょっと感動するような今まで食べたことのないパンが製造できるなら、商機アリと言えるでしょう。逆に言えば、そうでないなら、このビジネスに手を出すメリットは全くありません。衛生面もケアしなければならないなど、懸念事項も少なくありません。

つまり…パン作りに情熱を注ぎ込める人でなければ、とてもやってはいけるビジネスではないでしょう。

近年、都市部では、中華風揚げパンやトースト肉まんなどがブレイクしています。ケーキは大味で、バターの質が悪いせいか油っぽいものが多い印象です。…この辺りが改善できれば…きっとチャンスはあるはずです!

7. フィリピンでオススメできないビジネス 【第4位:インターネットカフェ】

結論から言えば…既に廃れてきている産業かも…

フィリピンでインターネットカフェを利用するのは、主にお金のない学生や、ゲーム目的でくる子供たちです。パソコンを持っていない学生がインターネットカフェに行き、家にゲーム機がない子どもがゲームセンター代わりに利用するため、当然ながら客単価は安いです。

一般的にインターネットカフェビジネスの成功ポイントは…①立地条件 ②客席数の占拠率③継続ユーザーの安定戦略 …とされていますが、特に低価格スマホやノートパソコンが普及してきている現在、既存の方法ではユーザーの安定が見込めません。

今から参入しても尻すぼみのモデルであることは否めないでしょう…。

8. フィリピンでオススメできないビジネス 【第3位:ネットワーキングビジネス】

とにかくフィリピン人の小金持ちが持ちかけてくるのがコレ!

ネットワーキング・ビジネスとは、日本で言うところのマルチ商法にあたるため、注意が必要です。現状ですと、美容やサプリメントなどのネットワーキングビジネスが大流行しており、急成長しているエージェンシーもありますが、儲かるのは…もちろん上層部のみ。

英語では「ネズミ講」はPyramiding、「マルチ」はmulti-Level marketingあるいは networkingと呼ばれ、前者は違法、後者は合法とされていますが、明確な線引は存在しません。

新しいプロダクトのライセンスをいち早く欧米から獲得して、独自のネットワークを構築する企業、あるいは美容サプリ市場に目を向けると、フィリピン国内のフルーツなどを原料にした製品を独自開発して、一気に巨大化した企業も多いです。

また、フィリピンではFacebookマーケティングが非常に有効であるため、ネットワーキングビジネスで多様に利用されている状況です。

…以上を踏まえると、独自製品の開発や、自社プロダクトの海外展開を視野に入れるなら、商機はあるかもしれません。

9. フィリピンでオススメできないビジネス 【第2位:マッサージ店】

完全にコピービジネスと化してしまった(!?)ビジネスモデル

15年ほど前は、フィリピンの地方都市にはマッサージ店が皆無な状態でした。それこそ、フィリピンの伝統的マッサージ『ヒロット』が地域コミュニティで活躍していたり、ブラインド・マッサージの店をたまに見かける程度でありました…。

ところが…この15年でマッサージ店は乱立しつづけ、完全にコピービジネスと化してしまったのです。

どうしてもやりたいなら、地方都市で周りにマッサージ屋がないようなところでやるしかありません。例えそれでも、いざ成功し始めたとしても、すぐに近くに似たようなショップが増えていくことが予想されます。

以上のことを踏まえると…事前にある一定の利益を出したところで、経営権を売却することなども視野に入れておくとよいかもしれません。

10. フィリピンでオススメできないビジネス 【第1位:オンライン英会話スクール】

新しいアイデアがないと新規参入は非常に困難

さすがにもう新規参入をする人はいないだろう…という声が聞こえてくるくらいのレッドオーシャン市場ですが、なぜかいまだに新しいスクールができたとの話もチラホラ聞こえてくるのがコレ。

つまり…設立と倒産が繰り返される産業になっているとも言えます。2005年ごろから立ち上げが始まったオンライン英会話ビジネスですが、現在ですとセブ島だけでも100以上のスクールがあると言われています。

最近では、オンラインと留学をかけ合わせたモデルが主流となってきており、逆に国内にフィリピン人教師を招聘して英会話学校を立ち上げるケースも見受けられます。

メジャーなオンライン英会話はブランディングも評価も確立しており、これから新たに始めるなら新マーケットを開拓するしかありません。広告・PRに資本投入するか、あるいはシニアを対象にするか、または介護施設と組んでB to Bでトライするか、はたまたオタク専用の英会話スクールにするとか…とにかく新しいアイデアがないとこの分野への新規参入は難しいと言えます。

11. フィリピンの大都市ではなく地方に目を向ければビジネスチャンスはある!?

フィリピンで小規模ビジネスを立ち上げる場合は「コピーされにくい」ビジネスを

上記で紹介したほとんどのビジネスが、フィリピン都市部ではレッドオーシャンです。

しかしながら地方に目を向けると、まだまだチャンスがあるビジネスモデルも存在します。例えば…コインランドリーの様に、もともと人力でやっていたものを機械化するという部分に着目すれば、フィリピンではまだまだ価値が創出できる様にも思えます。

最近では、街中のショッピングモールの一角で、マッサージチェアなどが見られるようになりました。それが何を意味するかというと…ズバリ、街の治安が良くなってきているということです。つまり今後は自動販売機系のビジネスに商機があるかも…という見方もできるのです。

個人的な所見ではありますが、フィリピン人は、個人ビジネスや投資に対してあまりハードルを感じない国民性のように思えます。小規模ビジネスには貪欲な人が多く、若者でも少額で小さなビジネスを気軽に始めるし、会社勤めの人でも、副業や小さな個人ビジネスなどの“お小遣い稼ぎ”をしている人が多いのです。

このような背景および国民性から、どんどんコピービジネスが生まれるのでしょう。これはフィリピンに限ったことではありませんが、日本人ならば、日本人の特色を活かしたビジネスモデルを生み出すことを意識すると良いと思います。

最後に、今回ご紹介したビジネスモデルでも、進出地域や立地を間違えなければチャンスがあることは言うまでもありません。一番重要なのは、フィリピンで小規模ビジネスを立ち上げる場合には、兎にも角にも「コピーされにくい」ビジネスを意識することが大切ということは、強調してもし過ぎることはないと断言しておきます。

■企画/​構成 
株式会社クリエイティブコネクションズ&コモンズ
Founder:三宅一道(ミンダナオ日本人商工会会頭)

この記事を書いた人

Ichido Miyake

三宅 一道

株式会社クリエイティブコネクションズ&コモンズ

2001年よりバンドマンから一念発起してフィリピン・ダバオ市に移住。2012年に株式会社クリエイティブコネクションズ&コモンズを設立。ミンダナオ日本人商工会議所(JCCM)・会頭も務める。

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