シンガポールEC(通販)の基礎知識 | 人気ECサイトランキング・市場規模・EC決済事情…ほか
「シンガポールEC(通販)サイトの基礎知識」として、シンガポールで人気があるEC(通販)サイトをランキング形式で解説します。
新型コロナウイルスの感染拡大によるリモートワークの推進などが思わぬ追い風となり、オフラインでのネットショッピング利用率は世界的に増加傾向にあります。
シンガポールオンライン市場への海外展開を考えている日系企業が知っておくべき基本情報として、シンガポールEC(通販)の市場規模およびシンガポールECユーザーの特徴・趣味趣向、さらにはシンガポール独自のEC決済事情および物流事情についても解説していきます。
▼シンガポールEC(通販)の基礎知識 | 人気ECサイトランキング・市場規模・EC決済事情…ほか
- 1. EC(通販)サイトの基礎知識
- 2. シンガポールEC(通販)市場の基本情報
- 3. シンガポールEC(通販)の決済事情&物流事情
- 4. シンガポールで人気のEC(通販)サイトランキング
- 5. シンガポールEC(通販)サイトの将来&トレンドとは?
▼ シンガポールでの海外ビジネスを成功させるために
1. EC(通販)サイトの基礎知識
そもそもECとは?
シンガポールのEC(通販)サイトについて見ていく前に、まずはECについて簡潔に解説します。
そもそもECとは「electronic commerce」「E-Commerce」の略で、和訳すると「電子商取引」となります。インターネットを活用して商品やサービスを売買することです。
近年、スマホユーザーが増加し、インターネットショッピングは日本でも一般的なものとなりました。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛などもネットショッピング利用率を高める追い風となっています。世界のインターネット普及率はまだ6割程度なので、インターネット普及率が上がれば上がるほど、ECサイトの利用者数もそれに比例して増加傾向にあります。
海外の越境EC市場に進出する際に知っておくべきこと
シンガポールを始めとした海外の越境ECサイトに出店すれば、実際に店舗を出店するよりもコストを抑えつつ海外市場にアプローチすることが可能です。
そして海外の市場にアプローチする際に、海外の越境ECサイトに出店してコストを抑えることは非常に大きなメリットです。しかし海外でのeコーマス(通販)ビジネスを成功させるには、現地の法律や配送料などをしっかり調べておくことが重要です。
例えば、日本から海外へ商品を送る際には割高な国際配送料や関税を支払ったりする必要があるため、価格で勝負するよりは品質や独自性をアピールすることが大切です。
また、海外ECサイトでは現地通貨で決済されることがほとんど。商品の価格に為替レートによる大きな差が生まれることもあるでしょう。そのためには進出国のレートについて確認しておく必要があります。
そして何よりも、その国のEC(通販)事情について知っておくことが何よりも重要です。本テキストでは、シンガポールのEC(通販)に関心があるアナタのために、シンガポールで人気があるEC(通販)サイトをランキング形式で解説。さらにシンガポールのEC(通販)市場規模およびシンガポールのECユーザーの特徴に加えて、シンガポール独自のEC決済事情および物流事情についても解説していきます。
2. シンガポールEC(通販)市場の基本情報
シンガポールEC(通販)の市場規模とは?
インターネットの急速な普及に伴い、東南アジア諸国ではEC市場が急速に成長しています。中でもシンガポールはECによる流通が非常に活発な国です。
シンガポールの年間平均気温は約30度。降水量の多い雨季もあり、基本的に高温多湿です。また、国土が狭いため、自動車の台数が制限されていることや、クレジットカードの保有枚数や利用率が高いことから、ECに親和性の高い国であると言われています。
シンガポールにおいて、買い物をするためにインターネットを利用する人の率や、実際にECサイトに訪問する人の率が7割を超えているというデータもあります。また、近年、EC市場の競争もますます激化しています。2016年にアリババがシンガポールに本社を持つラザダ社の過半数株を買収した翌2017年にはAmazonがシンガポールに参入しています。
シンガポールのECの市場規模はおよそ30億ドル、利用者のEC年間平均消費額は年間に約1,000ドル。国の所得水準も高いため、今後もさらなるEC市場の拡大が見込めるでしょう。
シンガポールのEC(通販)ユーザーの特徴
世界的にもインターネットの利用はPCよりもスマートフォンに移行しつつありますが、シンガポールにおいてもインターネットへの接続端末はスマートフォンの方がPCよりも多く利用されているようです。
シンガポールでは1人あたり1台以上の携帯端末を所有しているユーザーが多く、SNSの利用率が79%と高いのも特徴です。最も利用者が多いSNSは「Facebook」で、SNSを利用しているユーザーのうち8割以上が利用しています。日本と同じく、InstagramやTwitterなども利用されています。
シンガポールのECユーザーは女性が5割を超えており、そのためか、シンガポールのECサイトで購入される商品はファッションや美容・スキンケアがもっとも人気です。
実店舗で買い物をする際の情報収集の手段としてECサイトを利用するユーザーも多く、店舗では実物を見て質や色などを確かめ、ネットでは口コミや価格などを比較します。
3. シンガポールEC(通販)の決済事情&物流事情
シンガポールECにおける決済事情とは?
シンガポールにおいて、EC全体で利用率がもっとも高い決済方法はクレジットカードです。
越境ECにおいて選択される決済方法はクレジットカードに加え、PayPalの割合も高い傾向にあります。
シンガポールのクレジットカード普及率は非常に高く、1人あたりのクレジットカード保有枚数の平均は3.3枚。これは日本の平均よりも多い数値です。
もちろん、クレジットカード以外の決済方法も充実しており、デビットカードや銀行振込み、代金引換といった日本でもおなじみの決済方法だけでなく、小切手の郵送など多彩な選択肢があります。
また、年代でも傾向が異なり、24歳以下では代金引換を選ぶユーザーが多く、25歳以上34歳以下の年代ではデビットカードが選ばれる傾向にあります。ターゲットとする年代に合わせた決済方法を選ぶとよりユーザーにとって便利なサービスとなるでしょう。
シンガポールECにおける物流事情について
日本と比較すると、シンガポールの物流は決して発達しているとは言えません。ですが、ECサイトによっては自社倉庫を活用したり、独自の流通網を持ったりしており、物流をスムーズにする工夫がなされているようです。
4. シンガポールで人気のEC(通販)サイトランキング
ここからはシンガポールで人気のECサイトをランキング形式で紹介していきます。
■1位:Lazada
東南アジアのEC市場でもっとも高い知名度を誇るのがシンガポールに本拠地を置くモール型のECサイト「Lazada」です。もともとはドイツ系のRocket Internet社が2012年に設立したECサイトですが、2016年に中国のアリババによって約1000億円で買収されたことが話題になりました。
シンガポール以外にも、東南アジアの主要国であるインドネシアやマレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムでサービスを展開しています。シンガポールには2014年に上陸しており、東南アジアの中では最も進出が遅れました。
東南アジアのAmazonとも言われているだけあって、自社倉庫を活用した幅広い品揃えが特徴です。2013年にはマーケットプレイスモデルを追加するなど、Amazonにかなり近いビジネスモデルとなっています。Amazonのシンガポールへの上陸は2017年と遅く、本格的に市場を席巻するところまで至っていないため、サービス開始以降、「Lazada」は右肩上がりの成長を続け、東南アジアでは最大級の規模を誇るECサイトとなりました。
■2位:Qoo10
「Qoo10」は、韓国のGMarket社がアメリカのebay社とジョイントベンチャーの形で生み出したECサイトです。実は「Lazada」に先んじて2008年からサービスを開始しており、東南アジアの老舗ECサイトと言えるサイトです。もともとは「G-Market」という名称でしたが、2012年に「Qoo10」と変更されました。
ビジネスモデルとしては楽天市場に近いECモールサイトであり、日本のEC大手である楽天が参入に失敗した要因の一つが、「Qoo10」がすでにECモールとしてシンガポール市場に浸透していたことだとも言われています。
日本でも韓国コスメなどで人気のあるECサイトですが、シンガポールにおいても女性向け商材、ファッション商材において非常に人気のあるECサイトです。
■3位:Shoppee
2015年にシンガポールに設立されたECサイト「Shoppee」は、もともとは消費者が出品して消費者が購入するCtoC型のビジネスモデルとして開始したサイトですが、現在はCtoCに加え、BtoCも利用できるハイブリット型のECサイトへと成長しました。「Lazada」同様、東南アジア各国で展開しています。
5. シンガポールEC(通販)サイトの将来&トレンドとは?
SNSにおける個人間取引やCtoB取引が活性化
2016年のアリババによるLazadaの買収や、2017年のAmazon上陸で競争が過熱し、勢いのあるシンガポールのEC市場。実はそれより前の2014年、日本の大手ECサイトである楽天市場がシンガポールEC市場に参入しています。ただ、この参入はうまくいかず、2016年には撤退することとなりました。
すでに他社のECモールである「Qoo10」が市場に浸透していたことや、日本式のマネジメントに問題があったことなどが原因だとも言われています。そのほか、日本の企業が立ち上げた複合型日本ブランドショップや日本食品販売EC専門サイトも撤退しており、シンガポールのEC市場で成功するのはなかなか大変なことのようです。
シンガポールのECユーザーは商品そのものをシビアに見ており、「日本製だから」という理由で無条件に信頼したり購入したりすることはあまりないようです。日本ブランドに依存したり、必要以上に日本らしさを売りにしたりするより、シンガポールで受け入れられるような質の良さと価格とのバランスを追求すべきでしょう。
まだまだ伸びしろのあるシンガポールのEC市場。挑戦する価値は充分にあります。
6. 優良なシンガポール進出サポート企業をご紹介
御社にピッタリのシンガポール進出サポート企業をご紹介します
今回は「シンガポールEC(通販)サイトの基礎知識」として、シンガポールで人気があるEC(通販)サイトをランキング形式で解説。さらにシンガポールEC(通販)の市場規模およびシンガポールECユーザーの特徴に加えて、シンガポール独自のEC決済事情および物流事情について解説しました。
「Digima〜出島〜」には、厳選な審査を通過した、様々な支援を行う優良なシンガポール進出サポート企業が多数登録しています。
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(当コンテンツの情報について)
当コンテンツを掲載するにあたって、その情報および内容には細心の注意を払っておりますが、掲載情報の安全性、合法性、正確性、最新性などについて保証するものではないことをご了承ください。本コンテンツの御利用により、万一ご利用者様および第三者にトラブルや損失・損害が発生したとしても、当社は一切責任を負わないものとさせていただきます。
海外ビジネスに関する情報につきましては、当サイトに掲載の海外進出支援の専門家の方々に直接お問い合わせ頂ければ幸いです。
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YCPでは各拠点にてコンサルティングサービスだけでなく自社事業を展開しています。市場調査フェーズからスキーム構築/定常的なビジネスマネジメントまで、事業主として一人称で取り組んできたからこそ得られた現地市場ノウハウや専門知識を活用し、教科書的な「べき論」に終始せず、ヒト/モノ/カネの観点から海外展開リスクを最小化するためのサービス開発を行っています。
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現地法人設立(M&A含む)や店舗開業に伴う不動産(内装業者)探索や人材探索、各種手続き・ビザ申請等、ワンストップで対応。
■サポート対象エリア
基本的にはセカイ各国の支援に対応しておりますが、
これまでの多く携わってきたエリアは、アメリカ・ヨーロッパ・東南アジア・東アジアです。
■これまでの支援で最も多かったご相談
- 海外進出って何をすればよいの?
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- どこの国が最適なのか、一緒に考えて欲しい
- 進出検討中の国や市場を調査・分析し、自社との相性が知りたい
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- どんな売り方が最適か、アドバイスが欲しい
- 海外進出事業計画策定を手伝って欲しい
- 事業戦略・マーケティング設計がしたい
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- 海外のデジタルマーケティング戦略をサポートして欲しい
- 海外向けのウェブサイト(LP)をつくってほしい
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- 海外のSNS・ECの運用を手伝って欲しい
- すでに活動中の現地法人の悩み解決を手伝って欲しい
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■主要施策
①BtoB販路開拓サポート
- 海外販路開拓・現地企業マッチングサポート
- 市場調査/現地視察
- 事業計画設計
- 海外ビジネスマッチング(現地企業探索サポート)
- 海外人材 探索・手配サポート
- 翻訳・通訳サポート
- 手続き・申請(FDA申請含む)サポート
- 海外税務/法務/労務/人事 サポート
- 輸出入/貿易/通関 サポート
- 海外販路開拓・現地企業マッチングサポート
- 各種市場調査/分析
↳企業信用調査
↳競合調査/分析
↳法規制調査
↳有識者調査・インタビュー
↳消費者調査・インタビュー
↳現地テストマーケティング
↳ウェブ調査/分析
②BtoC販路開拓サポート
- EC/越境EC運用代行サポート
- 各種サイト運用代行
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- グローバル飲食店開業サポート
- 現地法人設立サポート
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株式会社ダズ・インターナショナル
*欧米+アジアへの海外進出を"デキル化"伴走サポート*
私たちは日本企業のアメリカ・東南アジア・東アジアへのグローバル展開をサポートします。
支援実績社数500社を超え、見えてきた成功と失敗の共通点・傾向から、"企業の「やりたい」を『デキル化』する" をモットーに、新しい市場への挑戦に伴走します。
事業をしっかり前に進めるための"デキル化支援"として、これまでに携わった海外進出支援の中で、効果的な支援手法として、これらの3つのサービスラインナップを用意しております。
------------------------------------
01:デキル化伴走サポート
私たちが貴社のグローバルマーケティングチームになります。
海外進出のアイデア段階から伴走し、すべき/すべきでないことをミエル化し、デキるサイズ(実現可能な行動)に落とし込み、デキル化。
貴社のグローバルマーケティングチームとして積極的な事業推進を伴走します。
------------------------------------
02:グローバルマーケティング各施策
各フェーズ(調査・設計・実施)で、幅広い施策サポートを。
海外進出の各フェーズ・各施策を必要な分だけサポート。
ご要望と協議により、最適な関わり方・契約形態にて支援。
------------------------------------
03:グローバルデキル化エージェントサポート
私たちが貴社の海外ビジネスのハブ役(エージェント)を担います。
グローバル展開に必要な現地企業・専門企業/専門家を、探索〜選定〜交渉まで実施。
"どのような企業が事業推進に必要になるかの設計"から携わります。
貴社にとってどんな企業がパートナーとして最適か、第三者視点で精査・提案いたします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
以下2点が私たちの海外進出支援におけるバリュー(&理念)です。
■第三者ならではの貢献
企業支援の現場で私たちは「売る側」でも「買う側」でもない、第三者です。
私たちは「売る側」にも「買う側」にも肩を入れない、俯瞰的な位置に在るべきだと考えています。
"新しい市場でビジネス展開するためには、これらの3つの視野が必要"です。
- 主観:進出する企業(売る側|販売主の視野)
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私たちはこれまで多くの支援実績やノウハウ(企業の成功・失敗の傾向と対策)に加え、第三者ならではの冷静さを持ち、事業推進を共に進めていく伴走者です。
------------------------------------
■会話にこだわり抜くこと
たとえば「成功したいんです」「失敗したくないんです」というコトバ。
これらのコトバたちは人によって意味も定義もまるで違うものです。
私たちは企業との会話で聞きます。
「あなたにとって成功とはどのような状態ですか?」
「失敗とはどのような状態ですか?」
どのような意味・思惑・意志を持ったコトバなのかもわからなければ、貢献なんてできません。
わかった気になって、会話のつもりが独り言になってしまうと、不協和音は鳴ってしまうものです。
私たちは、どんな当たり前のことも聞き、話します。
私たちの仕事において、会話はもっとも重要です。
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