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台湾物流の基礎知識 | 最新物流事情・自由貿易区(FTZ)・国際物流戦略「MMC」

掲載日:2020年04月22日

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「台湾物流の基礎知識」として、台湾物流の歴史と日系物流企業の関係、主要5都市から見る台湾物流事情、台湾における自由貿易区(FTZ)について、台湾の国際物流戦略「MMC」について解説します。

台湾島には中央山脈が南北に連なっていて、その西側を中心に商業や工業都市としての国内物流が発展してきました。現在の台湾物流は、すでに日本同様に3PL(=Third(3rd) Party Logistics) と呼ばれる段階に入っており、現在の台湾物流の発展の一翼を担ってきたのが、日系の大手宅配企業と言える背景もあります。

また台湾には、基隆港、台北港、蘇澳港、台中港、高雄港、安平港の6つの自由貿易港区(FTZ= Free Trade Zone)が存在しており、台湾の国際物流戦略のひとつであるMCCと併せて、新たなグローバルな物流モデルの確立にも着手しています。

1. 台湾物流の歴史と日系物流企業の関係

台湾物流は島の西側を中心に発展

台湾の面積は約36,000kmとなっており日本の九州と同じくらいの大きさです。台湾島を中心に、澎湖諸島、蘭嶼周辺諸島、金馬地区、東沙諸島、南沙諸島などから構成されています。

台湾島には中央山脈が南北に連なっており、これらの山脈は台湾島の面積の約55%を占めています。台湾の全人口の70%は北部に集中しており、さらに島の南北に連なる中央山脈を境に、その西側は商業や工業都市として物流が発展しています。

西側の都市としては、台北・新竹・台中・台南・高雄といった大きな都市が発展しており、東側には大都市は少なく、豊かな自然を持つ農村や漁村、あるいは景勝地が多いのが特徴です。

台湾物流の発展の一翼を担ってきた日系物流企業

前項で述べた台湾の地形は、国内の物流インフラと相互に関係しており、先述のように台湾の物流は島の西側を中心に発展してきた歴史があります。

台湾における物流の発展は1990年以降とされており、90年以前における台湾の物流とは、工場内にある倉庫や、在庫用および取り次ぎ用の倉庫主がおもなものとされており、現在の物流の定義に含まれる、在庫の管理も含めた物流ではありませんでした。

それら在庫の管理を担っていたのは、企業内の物流部門のような、いわゆる伝統的倉庫業や運輸業者であったとされています。

しかし、現在の台湾物流は、すでに日本同様に3PL(=Third(3rd) Party Logistics) と呼ばれる段階に入っています。

3PLとは、荷主と運送業者以外のノウハウを持った第三者(日本では運送業者と同一のケースもある)が、荷主の立場にたって、ロジスティクスの企画・設計・運営を行う事業のことで、ロジスティックスやサプライ・チェーン・マネジメントといったものにも対応できることが求められます。

そうした台湾物流の発展の一翼を担ってきたのが、日系の大手宅配企業と言えるでしょう。

2000年代初頭、「ヤマト運輸」「佐川急便」「日本通運」といった、日本の大手宅配業者の技術指導を受けた台湾の現地企業が小口貨物の取扱量を増加させたことが話題となりました。

具体的には、佐川急便が台湾企業である「新竹貨運」を、ヤマト運輸が同じく現地企業である「統一速達」を、日本通運が台湾現地の「台湾宅配通」に対して、それぞれ自社のブランドも含めた技術供与を全面的に実施したのです。

このように台湾政府が国内物流企業への出資を外資に解禁したことが、台湾物流の発展がうながされた一因あることは心に留めておくとよいでしょう。

2. 主要5都市から見る台湾の物流事情

台湾物流を有機的につなげていく主要5都市

ここからは台湾の物流事情について、同国の物流に深い関連がある主要都市を巡る状況から見ていきましょう。

そもそも台湾物流に深い関連がある主要都市は5つ。具体的には、台北(タイペイ / たいほく)市、基隆(ジーロン / きいるん)市、高雄(カオション / たかお)市、桃園(タオユエン / とうえん)市、新竹(シンジュー / しんちく)市となります。

それらの主要都市がそれぞれをつなげる有機的な物流ネットワークが形成されているのです。下記からは各都市の物流の特徴について見てきましょう。

台北の物流事情

台北は、台湾北部にある直轄市で首都でもあります。台湾経済の中心地であり、国内企業の本社も数多く台北に存在しており、物流の面から見ても重要な地域となります。

基隆の物流事情

基隆は、後述する高雄港に続く、台湾で二番目の貨物取扱量を誇る基隆港があり、台湾国内はもちろん同国の国際物流および貿易の重要拠点です。ここのコンテナヤードに、たくさんの輸出および輸入貨物が集結しています。

高雄の物流事情

高雄は、台湾の最南端に位置する、先述したように台湾を代表する貿易港を要する、台北に続く同国の経済文化の拠点とされています。

高雄港は、100万TEU(=Twenty foot Equivalent Units / 20フィートで換算したコンテナ個数を表す単位)のコンテナ取扱量を誇る世界14位の大型港として知られています。また港湾のみならず、最北の基隆と最南の高雄は一本の高速道路で結ばれています。

桃園の物流事情

桃園は、台湾の西北部にあり、国際空港である台湾桃園国際空港も存在することから、近隣の台北港とともにアジアの空便・船便など運輸交通の中心地として成り立っています。さらに台湾のトップ500の製造業のうち200以上の工場が立地する工業地帯も擁しています。

国際空港と工業地帯があることから、国内外のあらゆる倉庫および物流センターが集中しており、航空フォワーダーの起点として、様々な海外からの貨物を一時保管する保税倉庫や国内向けの流通が多層化が存在しています。

新竹の物流事情

新竹は、台湾のシリコンバレーと呼ばれており、IT関連の企業および工場が集結している地域で、台北をはじめとする各都市からのトラック輸送が盛んに行われています。

そもそも台湾は世界の半導体市場でもトップの生産量を誇っており、導体製造専門のファウンドリ(受託生産会社)で世界を制覇した台湾TSMCも新竹市に本社があります。

3. 台湾における自由貿易区(FTZ)について

自由貿易区(FTZ)を活用した新たな台湾物流モデルの構築

台湾には、基隆港、台北港、蘇澳港、台中港、高雄港、安平港の6つの自由貿易港区(FTZ= Free Trade Zone)が存在します。

自由貿易港区(FTZ= Free Trade Zone)とは、非課税の状態での貨物の取り扱いが可能な特別エリアを指します。

台湾には保税倉庫や国際物流中心(ILC=International Logistics Center)と呼ばれる保税状態での在庫が可能な施設がありますが、 自由貿易港区(FTZ)の特徴は、保税状態での「加工」が認められる点にあります。さらにFTZ 域内での「加工」に加えて、「委託加工」と呼ばれる域外に貨物を運び出しての加工も認められています。これらのことから、自由貿易港区(FTZ)が、台湾の産業集積を活用する「物流+加工」を行なう拠点となり得ると言えます。

台湾の自由貿易港区(FTZ)の具体的な活用事例としては、アジア・中東向けの完成車の組み立てや再輸出に活用されていたり、東南アジア向けの飲料を台湾でボトリングして再輸出するといった事例があります。この自由貿易港区(FTZ)を活用することで、台湾を起点とした新たなグローバルな物流モデルが確立できるのです。

4. 台湾の国際物流戦略MMCについて

台湾を東アジアの物流ハブ拠点へ

国内市場が大きくない台湾は、これまで輸出国として経済成長を果たしてきました。よって、国際物流を強化することは、同国の物流において非常に重要なポイントとされています。

本テキストの最後は、台湾の国際物流戦略のひとつであるMCCについて解説します。

MCC(= Multi Country Consolidation / マルチ カントリー コンソリデーション)とは、台湾周辺国からの調達貨物を自国に集約し、コンテナ単位に集約してから輸送するサービスです。

つまり、台湾を東アジアの物流ハブの拠点として強化する戦略であり、中国や香港からのアメリカへの輸出における物流コストを削減するための中継地点として自国の物流インフラを強化するという国家戦略とされています。

具体的には、先述の高雄港や桃園国際空港を、それぞれ国際海運および国際航空貨物のハブ拠点として、物流インフラを効率的に活用および発展させていくこととされています。

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この記事を書いた人

SukegawaTakashi

助川 貴

株式会社Resorz

「Digima〜出島〜」編集部・コンテンツディレクター。 雑誌編集・書籍編集・WEB編集を経て現職。 これまでに、アメリカ・イギリス・インド・中国・香港・台湾・ベトナム・ミャンマー・カンボジア・マレーシア・シンガポール・インドネシア・フィリピン・エジプトなどの国・地域へ渡航。趣味は、音楽・スノーボード・サーフィン・ドローンほか。

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    ❖コンサルティング(プロジェクトマネージメント・フィジビリティスタディ)
    ❖マーケティング(プロモーション含む)
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    これまで日本企業のグローバル展開・オンライン展開の事例から得たノウハウと経験から逆算し、
    必要なサポートを何かを考えたうえでつくったサービス領域です。

    私たちが日本企業のサポートを行うサービスの根底には、
    "失敗の可能性を下げ、成功の可能性を上げること"がミッションにあります。

    ------------------------------------

    ■コンサルティング
    − プロジェクトマネージメント
    ∟ グローバル展開
    ∟ オンライン展開

    − フィジビリティスタディ/実現性・市場調査
    ∟ 有識者調査
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    ------------------------------------

    ■ マーケティング
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    ------------------------------------

    ■ グローバルエージェント
    − SNS開設〜運用代行
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    ∟ 国内

    − EC出品〜運用代行
    ∟ 越境EC(自社)
    ∟ 各国ECモール

    − 販路開拓
    ∟ 販売代理店探し〜交渉〜やりとり

    − 翻訳・通訳

    − 申請・手続き業務
    ∟ FDA
    ∟ 保険

    − 法務・税務・人事・労務

    − オンライン集客代行

    ------------------------------------

    ■ クリエイティブ
    − サイト制作
    ∟ EC制作
    ∟ 多言語化サイト
    ∟ LP制作
    ∟ ほか各種サイト
    ∟ システム開発

    − コンテンツ
    ∟ スチール撮影
    ∟ 動画撮影・編集
    ∟ アニメーション制作

    ━━━━━━━━━━━━━━━━

    新規事業展開をする企業にとって言うまでもなく、失敗も成功もイメージが湧きづらいものです。
    「何をやればいい?」「何から進めればいい?」「気をつけるべきことは?」「資金はどのくらい必要?」不安や疑問は数え上げたらキリがなく、上がってくるものです。

    どのような事業推進にも”プロジェクトマネージメント"という働きはとても重要な存在だと考えていますが、特に新規事業にとっては絶対要素だと考えます。

    プロジェクトマネージメントは
    目的達成のためにゴールから逆算してプロセスを考えてリードする働きです。
    具体的には計画・進捗・作業系統化・リソース(ヒト・カネ・モノ)・時間・リスクなどの各条件を管理しながら、プロジェクト完了までチームを効率的にリードしていくことです。

    とてもシンプルに言えば、仕切り役・リーダー的存在です。
    この働きに必要な資質は以下だと考えます。

    ❖俯瞰視(Bird's-eye view)ができること
    ❖判断力・決断力(ブレない一貫性)
    ❖専門的な知識・経験
    ❖インプット力(情報収集力・傾聴力)
    ❖アウトプット力(伝達力)
    ❖ビビり力(不安だから整える、先を見て備える)

    ------------------------------------

    [俯瞰視(Bird's-eye view)ができること」
    私たちはこれまでの事例から自社リソースではかなり難しいと考えます。たとえその能力があっても、その会社での立場や愛社精神・商品/サービスへの愛情/熱意が俯瞰位置を保てず、
    主観の位置になってしまうことが原因にあります。

    [判断力・決断力(ブレない一貫性)]
    俯瞰視と同様、これまでの事例から自社リソースではかなり難しいと考えます。たとえその能力があっても、正しい判断・決断をするためには、“何か・どこか・誰かに偏らない、事実に基づいたフラットな位置”を保てる人間であることが絶対条件になります。

    [専門的な知識・経験]
    私たちはこれまでの事例からグローバル展開・オンライン展開における知識・経験を持っています。ミッションは”事業の失敗の可能性を下げ、成功の可能性を上げること”です。

    [インプット力(情報収集力・傾聴力)]
    プロジェクトに関連する情報を効率よく収集していく力、そしてチーム内の声に傾聴する力がとても大切です。
    ここで大切なのは、ただ集めるのではなく、プライオリティとセグメントを明確にして収集する情報を選択できることです。

    [アウトプット力(伝達力)]
    案件にもよりますが、多くの管理(進捗・タスク・リスク・品質・構成・コスト・リソースなど)をする中で、必要な情報を色・リズム・温度・強弱・時差・ツールで分けた伝達をしていける力が必要になります。

    [ビビり力(不安だから整える、先を見て備える)]
    “先が見えないから不安、計画が立てられない”そこがスタートです。
    このスタート地点からプロジェクトを設計・管理するために必要なセンスはまず、臆病かどうかです。
    この不安をひとつひとつ消し続ける活動がプロジェクトマネージメントの根本になります。
    自分がビビる気持ち・人がビビる気持ちに敏感に察知する力はこの分野で重宝します。


    私たちはこれら6つの資質を持つプロジェクトマネージメントという働きは、外部が担うべきことだと考えます。
    プロジェクト(計画)マネージメント(立案〜管理〜調整)はどんなことにも必要です。
    コンサル屋さんが専門用語で難しい言葉の横文字を並べる中、私たちはリアルなサポートをしていくために、必要な考え方と伝え方と、会話を重要視します。

    目標は何か。
    達成のために、いつ・だれが・なにを・どこで・どうするのか。
    目標から逆算で具体的なやるべきことを落としていくというとてもシンプルな事業推進が多くの企業にとって、”自社だけでは難しい”ことです。

    私たちは海外進出サポートという立場で携わるからこそ、事業主ではない立場で、
    貴社の事業に必要なことを考え、動かす役割として、プロジェクトマネージメントというやり方を持っています。

    スポーツで言えば選手ではなく、監督や選手の体調管理を行うコーチだと思ってください。

    事実、当社は事業主が作成する事業計画書がまだ完成していない段階から携わることが多く、
    抽象的な事業計画を具体化・実現化するサポートをしております。

    俯瞰・外部から事業推進に寄り添うことで、保てる熱・リズムが当社の存在意義になればと考えています。

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