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東南アジア進出における「テストマーケ市場としてのタイ進出」のすすめ

掲載日:2021年05月31日

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本テキストでは、東南アジア進出における「テストマーケ市場としてのタイ進出」と題して、東南アジアのテストマーケティング市場としてのタイの優位性をメインテーマに、東南アジアおよびタイにおける日系企業の進出動向、東南アジア諸国におけるタイ市場の魅力、日本企業のタイ進出事例 (「ビームス」「亀田製菓」)、東南アジアおよびタイ進出を成功に導くヒント…などについて解説します。

さらに、日本企業のタイ進出を、市場調査からマーケティング、営業戦略の立案、現地における営業スタッフの育成まで一貫してサポートする「株式会社リブ・コンサルティング」のサービスも併せてご紹介します。

結論から言えば、もし自社が東南アジア諸国への進出を検討するならば、タイへの進出を最有力候補として検討すべきです。

本文内で詳しく解説しますが、タイは日本企業の進出拠点数において東南アジアで1位となっています。なぜならタイ市場には、日本企業が海外進出する際の二つの命題である「販売拠点としての魅力」と「生産拠点としての価値」の双方において、ともに大きな優位性があるからです。

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日本企業がアジア諸国への進出を検討する際に、各国の参入メリットや参入ハードルを明確にして比較することで、進出戦略を確立します。また、戦略立案後の実行も支援できることが大きな強みです。



1. 東南アジアおよびタイにおける日系企業の進出動向

タイは日本企業の海外進出拠点数ランキングで東南アジア第1位

このセクションでは、東南アジア諸国およびタイへの日本企業の進出動向について解説します。

概況を俯瞰するためにも、まずは世界全体における日本企業の進出動向から見ていきましょう。

2017年10月の時点で、海外に進出している日本企業の進出総数(拠点数)は、705,531拠点となっており、世界で4番目に拠点が多い国となっています。

さらに地域別に見てみると、アジア地域が進出拠点数1位で、日系企業全体の約70%を占める52,860拠点となっており、これは2005年から連続してトップをキープしています。

続いて国別で見てみると、中国が32,349拠点で全体の約43%、アメリカが8.606拠点で約11%を占めています。

しかし、東南アジア諸国にクローズアップすると、注目すべき国があります。それがタイなのです。

改めて、海外に進出している日本企業の拠点数ランキングを国別に見てみましょう。

■ 日本企業の海外進出拠点数ランキング【国別】

1位:中国 / 3万2,349拠点(約43%)
2位:アメリカ / 8,606拠点(約11%)
3位:インド / 4,805拠点(約6.4%)
4位:タイ / 3,925拠点(約5.2%)


※( )内の%は全拠点数に対する割合

トップ3である中国・アメリカ・インドのうち、特に中国とアメリカは、ともにグローバルマーケットを牽引する経済大国。さらにインドは、その世界2位の人口から、将来的には米中をしのぐ経済成長を遂げる国とされています。

いわば世界経済の3強に続く第4位の国として、多くの日系企業が海外事業の展開先としてタイを選択していることになります。

次に、日本企業の海外進出拠点数を、東南アジア10ヵ国からなるASEAN(=東南アジア諸国連合)諸国における拠点数とその全体の割合から見てみると…

■ 日本企業の海外進出拠点数ランキング【ASEAN諸国別】

1位:タイ / 3,925拠点(約5.2%)
2位:インドネシア / 1,911拠点(約2.5%)
3位:ベトナム / 1,816拠点(約2.4%)
4位:フィリピン / 1,502拠点(約2.0%)
5位:マレーシア / 約1,295拠点(約1.7%)
6位:シンガポール / 約1,199拠点(約1.6%)


※( )内の%は全拠点数に対する割合

…という結果となっています。

つまり、東南アジアにおいて、タイが日系企業の進出拠点数ランキングのトップなのです。

事実、大手企業はもちろんのこと、中小企業から個人事業主にいたるまで、さらには製造業からサービス業にいたるまで、数多くの事業形態および業種業態の日本企業がタイに進出しています。

次項からは、なぜタイが東南アジア諸国における日本企業の海外進出先として選ばれているのか、その理由をより具体的に解説していきます。

※参照:
海外在留邦人数調査統計 / 平成30年(2018年)要約版(平成29年10月1日現在)」外務省

2. 東南アジア諸国における〝タイ市場の魅力〟とは?

タイ市場には「販売拠点」「生産拠点」の2つの優位性がある

このセクションでは、「東南アジア諸国における〝タイ市場の魅力〟とは?」と題して、前項に続いて、なぜ多くの日本企業がタイを海外進出先に選ぶのか? その理由を解説していきます。

結論から言えば、タイ市場の魅力とは、タイのマーケットで自社の商品やサービスを流通させる「販売拠点」としても、あるいはタイの工場で生産する「生産拠点」としても、その双方において大きな可能性を持っていることです。

まずは近年のタイ経済の歴史を簡潔に振り返ってみましょう。

タイ経済は、20世紀後半から21世紀の現在にいたるまで、様々な困難な状況を乗り越えながら、長期間にわたって経済成長を遂げてきました。

1997年のアジア通貨危機では、GDP成長率はマイナス10%まで落ち込みましたが、1999年には4.4%まで上昇。2009年にはリーマンショックを契機とした世界金融危機の影響で2.3%のマイナス成長を記録するものの、翌2010年には7.8%にまで文字通りV字回復を果たすなど、幾多の経済危機を乗り越えています。

事実、この10年間でタイの一人あたりのGDP(国内総生産)は3倍近く増加しており、その中でも個人消費が大きく伸長しています。最近では、新型コロナウィルスの影響もあり、観光業を中心に経済が不安定になっているものの、ワクチン接種が進捗することで徐々に回復に向かっています。

また、そんなタイ市場に比例するように、日本製品や日本食へのタイ国内の需要も拡大してきました。

ジェトロ(日本貿易振興機構)が発表した「タイ日系企業進出動向調査2020年」(2021年3月29日発表)によると、タイ現地で事業活動が確認された日系企業は5,856社。これは前回調査(2017年10月実施)の5,444社と比較して412社の増加となっています。

それを業種別にみると…

1位:製造業(2,344社)
2位:卸売業・小売業(1,486社)
3位:サービス業(1,017社)


…となっていますが、注目は3位の「サービス業」が、同調査開始以降初めて1,000社(前回調査の896社から121社増加)を超えたことと、2位の「卸売業・小売業」が前回調査の1,360社から126社増加し1,486社(卸売業1,392社、小売業94社)と共に大きく伸長したことでしょう。

旅行地としても人気のタイには多くの日本人が訪れていますが、そういった状況にともなって、現地での日本製品・サービスの市場も年を重ねるごとに拡大しており、実際に多くの日本食レストランや、医療サービスなどが事業展開をしています。

また、国際的な市場調査会社ユーロモニターの調査によると、世帯の年間の可処分所得(個人の家計収集から、税金や社会保険料を差し引いた金額)を、下記の4つの層に区分した場合…

・富裕層(3万5,000ドル超)
・上位中間層(1万5,000ドル超〜3万5,00ドル以下)
・下位中間層(5,000ドル超〜1万5,000ドル以下)
・低所得層(5,000ドル以下)


…2009年の時点で、タイでは、年間可処分所得が1万5,000ドル(約105万円)を超えた富裕層と上位中間層の世帯の割合が全体の17.7%(富裕層:3.1%+上位中間層:14.6%)という結果が出ていました。

さらに同調査の2020年の予測として、年間可処分所得が1万5,000ドルを超える富裕層と上位中間層の世帯の割合が全体の42.3%(富裕層:10.7%+上位中間層:31.6%)にまで増加するとしているのです。

ちなみに、その予測における、同じASEAN加盟国であるインドネシアとベトナムの数値を加えて比較してみると…

■ 年間可処分所得が1万5,000ドルを超える世帯割合(2020年 予測)

・タイ:42.3%(富裕層:10.7%+上位中間層:31.6%)
・インドネシア:32.8%(富裕層:5.8%+上位中間層:27.0%)
・ベトナム:16.1%(富裕層:2.9%+上位中間層:13.2%)


…と、3ヵ国の間でも、タイの富裕層・上位中間層の割合が、ともにトップであることがおわかりいただけると思います。

以上のデータからも、今後もタイ市場は、特に中間層・富裕層の拡大による購買力の向上が見込まれ、日系企業の海外進出先として魅力的な市場であり続けると予測できます。

参照:
タイ日系企業進出動向調査2020年調査結果(2021年3月)」JETRO

タイの人々の暮らし 第3回 タイ人世帯の富裕層・中間層割合」ANNGLE

多くの日系企業がタイを生産拠点として位置づけている

そして、前述の「タイ日系企業進出動向調査2020年」において、1位の「製造業」は前回調査の2,346社とほぼ横ばいの2,344社とされていますが、過去を振り返ってみれば、1980年代に日本を始めとする海外投資が増加した結果、急速に工業化が加速したという、タイの産業構造の変化の歴史があります。

事実、製造業の就業者は全体の約15%ですが、製造業のGDPの割合は約34%で、実に輸出額の90%弱を占めているのです。

また、以前よりタイは〝アジアのデトロイト〟と呼ばれるほど、東南アジア最大の自動車生産国としても知られており、日本や欧米メーカー各社がタイに生産拠点を設けて、自社製品の生産、販売、輸出を行っています。

この背景には、タイが自国で自動車製造を積極的に実施せず、国外の自動車メーカーを受け入れることで産業形成を図ってきたことが大きく関係しています。

タイの自動車市場は、1960年代の日系自動車メーカーの進出を契機に発展しており、タイ国内の販売シェアも、トヨタ自動車単独で30%、日系メーカー全体では約90%という圧倒的な割合となっているのです。

後述しますが、タイは、マレーシア、カンボジア、ラオス、ミャンマーなどの東南アジア諸国の中心に位置していることから、自動車のみならず、タイで生産した自社製品を先述の周辺国に効率よく輸出するために、多くの日系企業がタイを生産拠点として位置づけています。

タイの中間層・富裕層は首都バンコク近郊に集中

また、タイに進出しているほとんどの日本企業がバンコクに拠点を置いていることからもわかるように、タイは首都バンコクにお金も人も集中しているという実態があります。

これはASEAN諸国全般に言えることですが、国の経済全体が主要都市に集中しており、タイの場合は特にバンコクへの一極集中化が進んでいます。

ジェトロ(日本貿易振興機構)発表の資料における、先述の国際市場調査会社ユーロモニターの調査結果によると、2025年に予測されるASEAN各国のGDP(名目国内総生産)における首都が占める割合を見た場合、マニラ(48%)に続いて、バンコク(46%)が2位にランクインしています。

Graph_01

このように、タイではまだまだ国内の地域間の所得格差が大きく、地方にまで経済発展の恩恵が波及しているとは言えない状況です。

しかし見方を変えれば、バンコクとバンコク近郊に絞ったマーケティング施策を実行することで、多くの中間層や富裕層のニーズにアクセスできるという利点もあります。

以上のことから、セクション冒頭で述べたように、タイの市場には、「販売拠点」としても「生産拠点」としても、大きなアドバンテージがあることがご理解いただけたと思います。

次項では、そんなタイの市場が、アジアおよび東南アジア諸国へ進出する際の「テストマーケティング市場」として大きなメリットがあることについて解説します。

※参照
拡大するASEAN市場へのサービス業進出」(1.マーケット基礎情報 -国・都市別GDP(2)※P17)JETRO

3. 東南アジアのテストマーケティング市場としてのタイの優位性

テストマーケティングとは? その重要性とは?

このセクションでは、タイ、特にバンコクにおける「テストマーケティング市場」としての優位性について解説します。

そもそもテストマーケティングとは、新商品・サービスを本格的に展開させる前段階で、試験的に市場を絞って販売したり、計画的に販売シミュレーションを組んで実施することを意味します。

つまりテストマーケティングを実行することで、本格的な事業展開の前に自社商品・サービスの売れ行きの予測や、ターゲット設定の明確化といった、事業におけるさまざまなリスクを軽減できるのです。

国内市場はもちろんのこと、あらゆる局面でブラックボックスが存在する海外市場であれば、本格的に事業を展開する前に、限られたエリアでテストマーケティングを実施することが、「市場可能性の判断」や「実現性の確認」だけでなく、「リスク軽減」の観点から、非常に重要であると言えるでしょう。

そこで、自社が東南アジア諸国への事業展開を考えている場合は、テストマーケティング市場としてタイが有力になってきます。理由はさまざまですが、ここでは大きく次の2つの優位性に絞って解説します。

① 中間層・富裕層の増加による東南アジアの消費市場としての優位性
② 生産・流通における〝アジアのハブ〟としての優位性


以下より順を追って解説します。

① 中間層・富裕層の増加による東南アジアの消費市場としての優位性

先述したように、近年タイでは中間所得層の人口が急増しており、彼ら上位中間層が消費市場の中核となりつつあります。この状況はタイのマーケットを〝消費市場〟として見た場合、大きな魅力となります。

下記のグラフは、ジェトロ(日本貿易振興機構)発表による、先述の国際市場調査会社ユーロモニターの調査をもとに、東南アジア各国における主要都市の「人口」を横軸に、「一人あたりGDP」を縦軸に示したものになります。

Graph_02

上記のグラフ上で、右上にいけばいくほど、その主要都市が「人口が多く」「消費者層の所得が高い」ことになりますが、バンコクの位置は、東南アジアの消費市場におけるテストマーケティングエリアとして見た場合、非常に理想的であると言えます。

例えば、自社商品のテストマーケティングをバンコクで行い、もし顧客から「高い」という反応が多ければ、さらに所得水準の高いクアラルンプールやシンガポールを目指すという方針が描けます。逆に、バンコクの顧客からの反応が「十分に安い」という結果であれば、所得水準が低く、人口ボリュームも魅力的なジャカルタやホーチミンへ展開することで更なる増収を見込めるでしょう。

このように、豊かさと市場規模から見た時に「バンコクがASEANの中心的な存在であること」がテストマーケ市場としての魅力を高めています。

また、タイは日本同様に、65歳以上の人口が全体の14%を超す高齢社会に移行してきているため、日本が高齢社会に一足先に向き合って開発・推進してきた製品・サービスに対する需要が急速に広がっているという背景もあります。

例えば、介護福祉サービス、医療サービスといったシニアビジネスにおける新たな商機が生まれつつあることは心に留めておくとよいでしょう。

一概には言えませんが、東南アジアのマーケットでは、相対的に付加価値の高い日本企業の商品・サービスにコミットしてくれる消費者層は限定されるケースが多々あります。

上記の状況を考慮した場合、中間層・富裕層に対して効率的にリーチできるバンコクという都市は、東南アジア開拓における理想的なテストマーケティング市場であることをご理解いただけたと思います。

※参照
拡大するASEAN市場へのサービス業進出」(1.マーケット基礎情報 -市場のポテンシャル ※P23)JETRO

② 生産・流通における〝アジアのハブ〟としての優位性

前項までに「生産拠点」としてのタイのメリットは述べたので、ここでは「流通拠点」としてのタイの優勢について簡潔に解説します。

それは〝大メコン経済圏を結ぶ3つの経済回廊すべてがタイを通過している〟という物流・流通面における優位性です。

大メコン経済圏(=GMS / Greater Mekong Subregion)とは、東南アジア5ヵ国を流れるメコン川流域に沿った、約2億3,000万人を擁する巨大な経済圏として知られていますが、タイはその中心に位置しており、そのGMSを結ぶ3つの経済回廊すべてがタイ国内を通っているのです。

そのタイを含む大メコン経済圏(GMS)は、経済回廊(Economic Corridor)と呼ばれる3つの主要道路によって結ばれており、いわゆる「ヒト・モノ・カネ」が移動する大動脈としての役割を、その3つの経済回廊が担っています。

この3つの経済回廊が自国内を通過することで、タイはASEANにおける物流の要所=「アジアのハブ」としての地位を確立し、隣接する各国へのアクセスも容易ということから、〝東南アジア全体における物流の結節点〟としてのプレゼンスを高めているのです。

次項では、そのテストマーケティング施策も含めた、実際にタイで海外事業を展開している日本企業のタイ進出事例を見ていきましょう。

4. 日本企業のタイ進出事例 / 「ビームス」「亀田製菓」

このセクションでは、海外事業の展開先としてタイを選択した日本企業のタイ進出事例をご紹介します。

前述のように、アジアおよび東南アジア市場において「消費市場」、「流通拠点」、「生産拠点」として優位性ををもつタイには、大小さまざまな日本企業が多数進出しています。

今回は、日本有数のセレクトショップ「ビームス」と、日本最大の米菓メーカー「亀田製菓」の2つの企業のタイ進出を例に、それぞれ「消費市場」「生産拠点」の2つの側面から見ていきましょう。

日本有数のセレクトショップ「ビームス」のタイ進出事例

2015年3月、輸入およびオリジナルのアパレル・雑貨を販売する日本のセレクトショップ「ビームス(株式会社ビームス)」が、東南アジア初となる店舗を、タイ・バンコクの新商業施設エムクオーティエ(EmQuartier)にオープンしました。

店名は「ビームス バンコク」で、同商業施設のデベロッパーの小売大手ザ・モール・グループが運営しています。

注目したいのは、この「ビームス バンコク」の出店が、同社の東南アジアでの初進出店舗となったことです。このバンコク1号店は、アジア圏でみれば香港・北京・上海・台北に続く海外5つ目の都市で13店目でしたが、ASEANエリアでは1店目となりました。

さらに特筆すべきは、このオープンの前年である2014年に、同じバンコクの商業施施設サイアム・パラゴン(Siam Paragon)にて約 100 日間に渡って開催した期間限定店でのテストマーケティングを経て、今回の正式出店へといたったことです。正式出店前にテストマーケティングを行うことで、その後の成功可能性に確信を持って参入したと言えるでしょう。

ビームスは、その後2016年3月には、バンコクの2号店となる「ビームス バンコク パラゴン」をオープン。さらに、このバンコクに進出を皮切りに、2019年10月には、同じ東南アジアのシンガポールにて、現地パートナーと組んだ期間限定ショップをオープンさせています。

ビームスに限らず、日本のファッション・アパレル業界が国内市場から東南アジア市場への進出を加速させていますが、特にバンコクは、先述した経済発展にともなった消費者層の変化によって、中間層向けの高品質製品マーケットが急成長していることから、このような進出事例が数多くあります。

今回ご紹介したビームスのタイ進出事例は、バンコク内でのテストマーケティングを通じてASEAN展開を加速させた理想的なモデルケースと言えるでしょう。

日本最大の米菓メーカー「亀田製菓」のタイ進出事例

2020年7月、日本最大の米菓メーカー「亀田製菓」は、タイのビール最大手シンハービールで知られる「シンハー・コーポレーション」と組んで、合弁会社「シンハ・カメダ・タイランド」を、バンコク東郊のサムットプラカン県に設立しました。

すでに1993年の時点でタイに進出し、現地の連結子会社「タイカメダ」の工場を生産拠点としていた「亀田製菓」ですが、工場設備の老朽化にともなって、先述の新設した合弁会社「シンハ・カメダ・タイランド」に生産機能を段階的に全面移管することで、従来の生産機能&効率をさらに高めることが目的とされています。

また「シンハ・カメダ・タイランド」では、タイのみならずアメリカやヨーロッパへ輸出する米菓の生産に加えて、OEM(製造メーカーが他社ブランドを製造すること)生産の拠点として活用するとしています。

すでに亀田製菓は、アメリカ・中国に加えて、・カンボジア・ベトナム・インドなどに生産拠点を持っていますが、2009年にタイの「SMTC Co., Ltd.(現THAI KAMEDA CO., LTD.)」を子会社化したことが、同社の初の東南アジア進出とされています。

亀田製菓は、今回新設されたこのタイの合弁会社「シンハ・カメダ・タイランド」の設立を通じて、さらなる海外市場の生産拠点および販路開拓を進めていく意向ですが、同社が長期ビジョンに掲げる「グローバル・フード・カンパニー」の実現においても、このタイのシンハーコーポレーション社と合弁設立は大きな意味を持っています。

5. タイ進出の成功を支援する「株式会社リブ・コンサルティング・タイランド」のご紹介

市場調査だけでなく、事業計画立案から営業支援までを手掛けるコンサルファーム

ここまで読んでいただいたように、東南アジア進出を検討する日本企業にとって、タイは有力な進出先の一つであることをご理解いただけたのではと思います。

ここでは、そうした企業のタイ進出を、参入戦略の策定策定から実行支援までを行っている海外進出サポート企業をご紹介します。

それが「株式会社リブ・コンサルティング・タイ(英名:LiB Consulting (Thailand) Co., Ltd.)」です。

リブ・コンサルティング・タイは、タイ・バンコクにオフィスを構え、周辺国も含めて日本企業の海外進出を強力にサポートしています。

具体的には、市場調査、テストマーケティング、営業戦略立案、営業代行、さらには現地営業スタッフの育成まで、クライアントの業績向上にコミットして、一貫してコンサルティング支援を提供しています。

また支援サービスのひとつである「タイ 市場戦略 コンサルティング」では、タイ・バンコクに専門コンサルタントが常駐することで、タイ進出を希望する日本企業はもちろん、在タイ日系企業を対象とした、マーケティング活動の改善・事業構造改革・製造業のコスト削減といった多岐にわたる実行支援を行っています。

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6. 優良な海外進出サポート企業をご紹介

御社にピッタリのタイ進出サポート企業をご紹介します

今回は「東南アジア進出における「テストマーケ市場としてのタイ進出」のすすめ」と銘打って、東南アジアおよびタイにおける日系企業の進出動向、タイ市場の魅力、東南アジアのテストマーケティング市場としてのタイの優位性、日本企業のタイ進出事例…などについて解説しました。

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(参照文献)
・「海外在留邦人数調査統計 / 平成30年(2018年)要約版(平成29年10月1日現在)」外務省
・「タイ日系企業進出動向調査2020年調査結果(2021年3月)」JETRO
・「タイの人々の暮らし 第3回 タイ人世帯の富裕層・中間層割合」ANNGLE
・「拡大するASEAN市場へのサービス業進出」(1.マーケット基礎情報 -国・都市別GDP(2)※P17)JETRO
・「拡大するASEAN市場へのサービス業進出」(1.マーケット基礎情報 -市場のポテンシャル ※P23)JETRO
・「東南アジア1号店、バンコク EmQuartier に3月末オープン」BEAMS
・「バンコク2号店を「サイアム・パラゴン」に3月末オープン」BEAMS
・「BEAMS、過去最多のレーベルが揃うポップアップストアをシンガポールで開催中」BEAMS
・「タイにおける合弁会社設立に関するお知らせ」亀田製菓株式会社

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この記事を書いた人

「Digima〜出島〜」編集部

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    そうして、活発で明るい社会づくりに貢献することで、日本はもちろん、世界から広く必要とされる企業を目指します。

  • 株式会社ダズ・インターナショナル

    東南アジア・東アジア・アメリカのエージェントとして"貴社の海外事業部"を担います。

    ご利用企業からの評価

    ※ご利用企業から集めた評価をもとに作成

    総合評価
    サポート実績数
    260
    価格
    5
    対応
    5
    スピード
    5
    知識
    4

    私たちは日本企業の東南アジア・東アジア・アメリカへのグローバル展開をサポートします。

    私たちは関わった以上、提案する会社です。
    グローバル展開・オンライン展開における実績・ノウハウから貴社の新しい試みをサポートします。

    私たちのサービスは下記の4つのカテゴリに分かれます。

    ❖コンサルティング(プロジェクトマネージメント・フィジビリティスタディ)
    ❖マーケティング(プロモーション含む)
    ❖グローバルエージェント(海外事業展開総合サポート)
    ❖クリエイティブ(制作業務全般)

    これまで日本企業のグローバル展開・オンライン展開の事例から得たノウハウと経験から逆算し、
    必要なサポートを何かを考えたうえでつくったサービス領域です。

    私たちが日本企業のサポートを行うサービスの根底には、
    "失敗の可能性を下げ、成功の可能性を上げること"がミッションにあります。

    ------------------------------------

    ■コンサルティング
    − プロジェクトマネージメント
    ∟ グローバル展開
    ∟ オンライン展開

    − フィジビリティスタディ/実現性・市場調査
    ∟ 有識者調査
    ∟ 企業信用調査
    ∟ 競合調査/分析
    ∟ 自社調査/分析
    ∟ 消費者調査
    ∟ パネル調査

    ------------------------------------

    ■ マーケティング
    − Webマーケティング
    ∟ SNSマーケティング
    ∟ SEO
    ∟ メールマーケティング

    − 海外テスト販売代理店
    ∟ EC
    ∟ 現地店舗

    − プロモーション
    ∟ Web
    ∟ SNS
    ∟ インフルエンサー
    ∟ 現地メディア
    ∟ 広告運用

    ------------------------------------

    ■ グローバルエージェント
    − SNS開設〜運用代行
    ∟ 海外
    ∟ 国内

    − EC出品〜運用代行
    ∟ 越境EC(自社)
    ∟ 各国ECモール

    − 販路開拓
    ∟ 販売代理店探し〜交渉〜やりとり

    − 翻訳・通訳

    − 申請・手続き業務
    ∟ FDA
    ∟ 保険

    − 法務・税務・人事・労務

    − オンライン集客代行

    ------------------------------------

    ■ クリエイティブ
    − サイト制作
    ∟ EC制作
    ∟ 多言語化サイト
    ∟ LP制作
    ∟ ほか各種サイト
    ∟ システム開発

    − コンテンツ
    ∟ スチール撮影
    ∟ 動画撮影・編集
    ∟ アニメーション制作

    ━━━━━━━━━━━━━━━━

    新規事業展開をする企業にとって言うまでもなく、失敗も成功もイメージが湧きづらいものです。
    「何をやればいい?」「何から進めればいい?」「気をつけるべきことは?」「資金はどのくらい必要?」不安や疑問は数え上げたらキリがなく、上がってくるものです。

    どのような事業推進にも”プロジェクトマネージメント"という働きはとても重要な存在だと考えていますが、特に新規事業にとっては絶対要素だと考えます。

    プロジェクトマネージメントは
    目的達成のためにゴールから逆算してプロセスを考えてリードする働きです。
    具体的には計画・進捗・作業系統化・リソース(ヒト・カネ・モノ)・時間・リスクなどの各条件を管理しながら、プロジェクト完了までチームを効率的にリードしていくことです。

    とてもシンプルに言えば、仕切り役・リーダー的存在です。
    この働きに必要な資質は以下だと考えます。

    ❖俯瞰視(Bird's-eye view)ができること
    ❖判断力・決断力(ブレない一貫性)
    ❖専門的な知識・経験
    ❖インプット力(情報収集力・傾聴力)
    ❖アウトプット力(伝達力)
    ❖ビビり力(不安だから整える、先を見て備える)

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    [俯瞰視(Bird's-eye view)ができること」
    私たちはこれまでの事例から自社リソースではかなり難しいと考えます。たとえその能力があっても、その会社での立場や愛社精神・商品/サービスへの愛情/熱意が俯瞰位置を保てず、
    主観の位置になってしまうことが原因にあります。

    [判断力・決断力(ブレない一貫性)]
    俯瞰視と同様、これまでの事例から自社リソースではかなり難しいと考えます。たとえその能力があっても、正しい判断・決断をするためには、“何か・どこか・誰かに偏らない、事実に基づいたフラットな位置”を保てる人間であることが絶対条件になります。

    [専門的な知識・経験]
    私たちはこれまでの事例からグローバル展開・オンライン展開における知識・経験を持っています。ミッションは”事業の失敗の可能性を下げ、成功の可能性を上げること”です。

    [インプット力(情報収集力・傾聴力)]
    プロジェクトに関連する情報を効率よく収集していく力、そしてチーム内の声に傾聴する力がとても大切です。
    ここで大切なのは、ただ集めるのではなく、プライオリティとセグメントを明確にして収集する情報を選択できることです。

    [アウトプット力(伝達力)]
    案件にもよりますが、多くの管理(進捗・タスク・リスク・品質・構成・コスト・リソースなど)をする中で、必要な情報を色・リズム・温度・強弱・時差・ツールで分けた伝達をしていける力が必要になります。

    [ビビり力(不安だから整える、先を見て備える)]
    “先が見えないから不安、計画が立てられない”そこがスタートです。
    このスタート地点からプロジェクトを設計・管理するために必要なセンスはまず、臆病かどうかです。
    この不安をひとつひとつ消し続ける活動がプロジェクトマネージメントの根本になります。
    自分がビビる気持ち・人がビビる気持ちに敏感に察知する力はこの分野で重宝します。


    私たちはこれら6つの資質を持つプロジェクトマネージメントという働きは、外部が担うべきことだと考えます。
    プロジェクト(計画)マネージメント(立案〜管理〜調整)はどんなことにも必要です。
    コンサル屋さんが専門用語で難しい言葉の横文字を並べる中、私たちはリアルなサポートをしていくために、必要な考え方と伝え方と、会話を重要視します。

    目標は何か。
    達成のために、いつ・だれが・なにを・どこで・どうするのか。
    目標から逆算で具体的なやるべきことを落としていくというとてもシンプルな事業推進が多くの企業にとって、”自社だけでは難しい”ことです。

    私たちは海外進出サポートという立場で携わるからこそ、事業主ではない立場で、
    貴社の事業に必要なことを考え、動かす役割として、プロジェクトマネージメントというやり方を持っています。

    スポーツで言えば選手ではなく、監督や選手の体調管理を行うコーチだと思ってください。

    事実、当社は事業主が作成する事業計画書がまだ完成していない段階から携わることが多く、
    抽象的な事業計画を具体化・実現化するサポートをしております。

    俯瞰・外部から事業推進に寄り添うことで、保てる熱・リズムが当社の存在意義になればと考えています。

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