米Amazon.comに出店して日本にいながらアメリカ進出する方法

アメリカ最大のECプラットフォーム、Amazon.comを活用して、あなたのビジネスを日本からアメリカ市場へ展開してみませんか?
本記事では、Amazon.comに出店するための具体的な手順や準備、成功するための戦略を詳しく解説。物理的な移動や現地に拠点を持たずに、アメリカ進出をスムーズに進める方法をお伝えします。
日本にいながら、アメリカの広大な市場で売上を拡大するチャンスをつかみましょう!
▼ 米Amazon.comに出店して日本にいながらアメリカ進出する方法
1. Amazon.comに出店すれば日本にいながらアメリカ進出できる
本稿でオススメするアメリカ進出の方法はAmazon.comに出店することです。
世界でも広大な市場であるアメリカで最も人気のあるECプラットフォーム「Amazon.com」に出店することで、日本企業は数々のメリットを享受することができます。
その最大のメリットとしては、物理的な距離や時差、現地での人材確保などを気にすることなく、米ドルを獲得できることです。
またご存じのようにアメリカは国土が広く、人口も日本よりも遥かに多く、市場規模が大きいため、当然ながらより多くのユーザーにリーチできます。
さらに、アメリカ現地にオフィスを構えたり、自社倉庫やカスタマーサポートを準備する必要がないことも大きな利点となります。
物理的な移動がない状態にすることで、コストを削減しつつ事業を展開できることが、Amazon.comに出展する最大の利点であると言えるでしょう。
2. Amazon.com出店の基礎知識
ここでは、Amazon.comでの出店に必要な基本的な流れと準備についてご紹介します。
Amazon.comに出店するまでの流れ
Amazon.comに出店するまでの流れは以下の通りです。
① 日本のAmazonでセラーアカウントを作る
(すでに日本のセラーアカウントを持っている場合、このステップは不要)
② セラーセントラルからグローバルセリングに登録する
③ 必要書類をアップロードして認証を受ける
④ 商品を登録して出品する
Amazon.com出店に必要な販売コスト
またAmazon.comへの出店には以下の費用がかかりますので、費用が売上に見合うか事前に確認するようにしましょう。
■ グローバルセリングの登録料:
大口出品で月額$39.99(小口出品の場合は1商品あたり$0.99)
■ 販売手数料:
商品カテゴリによって8〜20%
■ FBA手数料:
FBAを利用する場合は必要
システム使用料などの手数料の支払いは、日本のクレジットカードから支払って問題ありません。
しかし、売上金を受け取るための銀行口座は、アメリカ現地の銀行の法人口座が必要となります。この場合、レンタル法人口座サービスを使うことがおすすめです。
自身の販売する商品の具体的な手数料を知りたい場合、Amazon出品サービスの手数料
をご参照下さい。
3. Amazon.comアカウントの作成と設定手順
Amazon.comのセラーアカウントの種類
Amazon.comのセラーアカウントでは、大口出品(Professional)と、小口出品(Individual)の2種類の選択肢があります。
このどちらかに登録することで、Amazonセラーセントラル(Seller Central)を利用することが可能となります。
大口出品の場合は月額$39.99で、商品の販売数に関わらず定額制となります。
小口出品の場合は1商品あたり$0.99で、毎月41点以上の商品を販売する場合、大口出品の方がお得だと言えます。
Amazonセラーアカウントの登録手順
Amazon.comでの販売を始めるにあたって、まずセラーアカウントを登録しましょう。
セラーアカウントの登録に必要なものと、設定の手順は下記の通りです。
【セラーアカウント登録に必要なもの】
・会社の住所、連絡先
・電話番号(携帯電話または固定電話)
・支払い可能なクレジットカード
・納税者情報(Tax ID)
・政府機関発行のID(パスポート、運転免許証、グリーンカードなど)
・銀行口座またはクレジットカードの明細書
【セラーアカウント設定の手順】
① 販売プランの選択
② 新規Amazonアカウントを作る
③ 会社情報の登録
④ 個人情報の登録
⑤ 支払い情報の登録
⑥ 納税者情報の登録
⑦ Amazonストア情報と商品情報の登録
⑧ 個人情報の認証
⑨ 認証コードの入力
これらの準備をしてステップを踏めば、セラーアカウント登録が完了します。
4. Amazon.comで売れる商品のリサーチと選定方法
Amazon.comで売れる商品を研究するために、アメリカ市場向けの商品やアメリカの消費者の動向をリサーチし、競合分析をすることをオススメします。
この場合、アンケート、フォーカスグループ、インタビューなどの市場調査を行うと、アメリカのユーザーの嗜好をより詳しく把握することができます。
また、販売する商品を選定する際は、アメリカ国内での需要、他社競合の状況、マーケティングポテンシャルなどもリサーチするとよいでしょう。
さらに、オンラインでトレンド商品を確認するための便利なツールである、Jungle Scoutなどのサービスを活用することで、Amazon.comで需要のある商品を発見することができます。
5. Amazon.comでは2パターンの物流・配送方法が選択できる
ここからは、Amazon.comの物流・配送に関してご紹介します。
Amazon.comでは、FBA(Fulfillment by Amazon)と、FBM(Fulfillment by Merchant)の2パターンの物流・配送方法があります。
「FBA」とはAmazon.comが商品の処理と配送を行うサービス
FBA(Fulfillment by Amazon)は、Amazon.comが商品の処理と配送を行うサービスです。FBAを利用すると、Amazon倉庫に商品を送り、注文ごとにAmazonが配送を担ってくれます。
FBAの利点としては、Amazon.comが配送を担当するため、販売者は在庫管理や配送に関する手間を省くことができます。
また、FBAを利用するとPrime会員向けの優先配送や、Amazonの顧客サポートを利用できることも利点です。
特に物理的な距離や人的リソース不足などの問題があった場合でも、FBAを活用することで、倉庫・配送関連を自社で賄うという必要がなくなり、アメリカでのビジネスを円滑に進めることができるようになります。
「FBM」とは販売者が商品の注文処理と配送を行うオプション
FBM(Fulfillment by Merchant)は、販売者が自ら商品の注文処理と配送を行うオプションです。
FBMでは販売者が自己責任で商品の注文処理と配送を行うため、自社のビジネスモデルやニーズに合わせることができます。
要件を満たしセラーセントラルの配送設定を行った場合は、1日〜2日以内の配送も選択することができます。
アメリカ国内で1日〜2日以内の配送であれば十分に早い発送となるので、FBAにも遜色なく配送スピードであると言えます。
また、通常の配送オプションでは販売できない重い商品や、かさばる商品、厳重な温度管理が必要な商品の配送などにも適しています。
6. Amazon.com内で有効なマーケティングとプロモーション戦略
Amazon内での効果的なマーケティング手法として、Amazon PPC、クーポン、プロモーションなどの施策が挙げられます。
外部メディアであれば、各SNS、インフルエンサー、Web広告を活用し集客などが効果的であると言えるでしょう。
またUGC(=User Generated Content / ブログ投稿、レビュー、写真、動画、SNSの投稿など、一般のユーザーが生成して公開するコンテンツ)を活用して、実際に商品を利用したユーザーからの意見や感想などを、各SNSのコンテンツにしたり、Webサイトに記載することで、商品レビューの信用性が非常に高くなります。
Amazonのセラーセントラルから具体的な数字やデータを分析し、どの手法に効果があったのかを繰り返し確認していきましょう。
7. Amazon.comに出店してアメリカ進出を果たした日本企業の成功事例
ここでは、私たち「COEL, Inc.」が実際にサポートした日本企業の成功事例を紹介します。
日本法人からの遠隔で全てワンストップで完結!昨年比3倍以上の売り上げアップ
ご相談をいただいた日本のキッチン用品のメーカー様で、「自社ならびに倉庫パートナーにてAmazon運用を実施するも、手探りな場面が多く、非効率な運用」となっており、事業成長も乏しく、Amazon.comのノウハウをもった現地パートナーとの取り組みが必須となり、Emily.にお問い合わせをいただきました。
ご契約後の支援内容と成果としては、米Amazon.comにおける広告戦略を明確にし、商品説明等もブラッシュアップ。昨年比3倍以上の売り上げアップに貢献しました。
また、移管当初の3SKUから20SKU以上の製品レパートリーを管理・広告運用における売上拡大を図っています。
8. アメリカ進出は「オンラインアシスタント/Emily.」へ
今回はAmazon.comに出店することで、日本にいながらアメリカ進出する方法についてご紹介しました。
実際にアメリカに拠点がない場合でもインターネット環境とAmazonアカウント、アメリカの現地銀行口座があれば、Amazon.comに出品することが可能となります。
アメリカのAmazonに興味があるものの、どのように出品したら良いか分からない場合や、登録や初期設定、商品登録、商品説明文の作成などの英語に不安がある場合などは、弊社が提供している「オンラインアシスタント/Emily.」のご活用をご検討ください。
また、弊社が「Digima Library」にて提供しているサービス資料「アメリカAmazon進出完全ガイド【超入門編】」も、合わせてご確認ください。
アメリカ市場に特化した日本語・英語 対応の「オンラインアシスタント/Emily.」
私たち「COEL, Inc.」は〝アシスト〟というアプローチで、日本企業のアメリカ進出をサポートしています。
「COEL, Inc.」がご提供する、アメリカ市場に特化した日本語・英語 対応のオンラインアシスタントサービス「オンラインアシスタント/Emily.」では、アメリカ在住の日米バイリンガルのアシスタントが所属しており、アメリカでビジネスを営む日本企業のサポートを行なっております。
アメリカ進出のサポートから、実際に現地でビジネス運営を行う企業のサポートなど、様々な日本企業のアメリカでのビジネスパートナーとして活動しています。
アメリカ進出をご検討の方はぜひお気軽にお問い合わせください。
(参考文献)
・アメリカのAmazonで成功するために知っておきたい基本知識 Emily Blog
・【基本編】日本企業のためのAmazon USの始め方 Emily Blog
・【Amazon US配送戦略】FBM vs FBA vs MCFの比較と解説 Emily Blog
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④ 市場環境変動に即した手触り感あるインサイトを抽出する海外市場調査&参入戦略構築
⑤ アジア特有の中小案件M&A案件発掘から交渉/実行/PMIまでをカバーする海外M&A一気通貫支援
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COEL, Inc.
アメリカで欠かせない優秀なアシスタント/ Emily.
私たちCOEL, Inc.は“アシスト”というアプローチで、日本企業が挑戦するアメリカ市場において、欠かせない存在になることを追求しています。
アメリカ市場に特化した日本語・英語 対応のオンラインアシスタントサービスを提供しており、日常業務から専門分野まで幅広い業務をこなしている忙しいあなたの代わりに各種業務のサポートを担います。
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株式会社コンパスポイント
Amazonを使った日本企業の海外進出をサポートします。
弊社コンパスポイントでは、越境EC、各国Amazon特有のノウハウに加え、
貿易に関する知識と数多くの企業様への支援実績に基づいて
Amazonを中心とした国内外EC全般のサポートとコンサルティングを提供させて頂いております。
また、中小機構開のEC・IT活用支援パートナー、及び販路開拓支援アドバイザー、
JICAマッチング相談窓口コンサルタント、
複数の銀行の専門家として企業様のご支援をさせて頂いており、
また、中小機構、銀行、地方自治体、出島 等が主催する各種セミナーでの登壇も行っております。
日本Amazonはもちろん、北米、欧州、インド、オーストラリア、サウジ、UAE、
トルコ、シンガポールAmazonなどへの進出サポートを行っており、
中小企業から大手まで、またAmazonに出品可能なあらゆる商品に対応致します。
企業様が海外Amazonへ進出される際にハードルとなる、
Amazon販売アカウントの開設、翻訳、商品画像・動画撮影、商品登録、国際配送、
多言語カスタマーサポート、国際送金サポート、PL保険、Amazon内広告を含む集客、
テクニカルサポート、アカウント運用代行、著作権・FDA・税務対応・GDPR対応サポート、
市場調査、コンサルティング、SNSマーケティング、メディアバイイング、現地スタッフの手配
等について、弊社パートナーと共に対応させて頂きます。
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弊社の北米向けセールス人材が、現地ビジネスノウハウ・実績とネットワークを活かし、海外での販路獲得活動・現地販売パートナーの開拓を支援いたします。また展示会出展企画や現地視察などの支援も行っております。
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