失敗しない「ベトナム展示会出展」費用・流れ・成功のポイントを解説

注目されるASEANの中でも、とりわけ急成長を見せているベトナム。国家戦略としてITに力を入れ、日本に対しても積極的な方針を取っています。豊富な人材リソースと勤勉さから、日本企業の進出先として、いま最も注目されていると行っても過言ではありません。 また、マーケットとしても有望視されており、早期に開拓を進めていこうという日本企業も多くなっています。ただし、まだまだ未成熟であり、かつ文化も違うベトナムマーケットの開拓は一筋縄では行かないでしょう。そんな中、有効な販路開拓手法として再注目されているのが「展示会・見本市への出展」です。 そこで、本記事では、「ベトナムの展示会・見本市への出展」について解説していきます。「ベトナム」で開催される展示会について、その出展のメリット・費用・流れ、そして成功のポイントからオススメの展示会まで、総合的にご紹介いたします。是非、御社のベトナム展開にお役立てください。
▼失敗しない「ベトナム展示会出展」費用・流れ・成功のポイントを解説
- 1. 展示会出展のメリット・費用・流れ
- 2. ベトナムビジネスの特徴
- 3. ベトナム展示会の探し方
- 4. ベトナム展示会出展「成功のポイント①」:ブースの設営
- 5. ベトナム展示会出展「成功のポイント②」:ローカライズ
- 6. ベトナム展示会出展「成功のポイント③」:リード客とのリレーション構築
- 7. 展示会出展をきっかけにベトナムビジネスを成功させよう
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1. 展示会出展のメリット・費用・流れ
■ メリット 展示会に出展するメリットは色々ありますが、主に下記の3つが挙げられます。 ・リスクやコストを削減 ・商談のための時間と手間を減らすことができる ・市場調査や情報収集に役立てることが可能 例えば、海外で店舗の経営を始める際にはコストやリスクが心配ですし、海外で営業活動をする際には、限られた滞在期間の中で企業に訪問するため、回ることのできる企業の数は意外と少ない、なんてことも……。 展示会でのブース出展なら、店舗を経営するよりもリスクやコストが少なく済みます。また、直接の営業活動よりも多くの企業担当者との商談を効率的にこなすことができます。 他の出展ブースや来場者を観察することで、市場調査や情報収集ができるのも大きなメリット。商品開発やマーケティングのヒントだけではなく、パートナーになり得る企業も見つかるかもしれません。 ■ 費用 展示会にかかる費用も色々あります。 ・出展料 ・ブースの装飾費用 ・輸送費 ・宿泊費 ・その他備品などにかかる費用 主なものはこのあたりでしょうか。それぞれの金額は国によってかなり異なりますし、物価や為替によっても費用は変動します。事前にいくつか見積もりをとって予算の目安を確認しておきましょう。机や椅子など、備品のレンタル費用も意外と高くつくことがあるので注意。国によってはブースの装飾費用が日本の3倍以上になるケースもあります。 ■ 流れ 出展を決めたら、遅くとも4ヶ月前には準備に取りかかりましょう。国内の展示会と海外の展示会では勝手が違います。特に気をつけておきたいのが、現地のホリデーシーズンです。ホリデーシーズンに入ると、準備を進めたくても対応してもらうことができません。余裕を持ったスケジュールで展示会に挑みましょう。 ブースの装飾を担当してくれる施工業者や、備品をレンタルしてくれる業者などを選定するのも、意外と時間がかかります。相見積もりを取ったり、決定する際に再度見積を取ったり……。施工業者を決定するまでの期間は、1〜2ヶ月は見ておきましょう。
2. ベトナムビジネスの特徴
ベトナムはASEANの中でも3番目の人口を抱えている国であり、人口増加は今後も続き、1億人を突破するとも言われています。国民性は勤勉で、技術力が高いことも評価されています。親日家が多いのも特徴。 若くて意識と質の高い人材が豊富で、かつ雇用コストが低いのがベトナム市場の魅力です。経済成長も安定しており、積極的に外資を呼び込む体制ができているため、ベトナム進出には多くのメリットがあります。
3. ベトナム展示会の探し方
「世界の見本市・展示会情報」データベースからさまざまな展示会を検索することができるJETROのホームページは展示会を探すのにとても便利なサイトです。 ベトナムだけでも多くの展示会情報が掲載されていますが、中でも代表的なものを3つご紹介いたします。 ■ ITU Digital World ハノイで毎年開催されているICT関連企業の展示会。公式サイトには「ICTイノベーションを加速するためのグローバルプラットフォームであり、経済開発と社会的利益をより早く提供することを目的としている」と書かれています。2019年の来場者数は4000人で、出展社数は270社でした。 ■ Industrial Components & Subcontracting Vietnam こちらも毎年ハノイで開催されている化学・工業系の国際見本市です。同時開催の展示会も。2019年の来場者数は11013人。 ■ analytica Vietnam ホーチミンで3年に一度開催される実験技術、分析、バイオテクノロジーの国際見本市。2019年の来場者数は4144人、出展社数は143社でした。日本国内の連絡先があるので、日本語で問い合わせすることができます。 【今後開催される展示会】 これから開催されるベトナムでの展示会は、下記のJETROのサイトからご確認ください。 JETRO:https://www.jetro.go.jp/j-messe/country/asia/vn/

4. ベトナム展示会出展「成功のポイント①」:ブースの設営
ブースのデザインはどのように決めるべきでしょうか?自社の商品に思い入れが強いと、ついつい商品の名称や原産地などを前面に押し出したデザインにしたくなるものですが、認知度の低い商品名や原産地表記がバイヤーの目をひくでしょうか? 思い入れを押し出すよりも、来場者に立ち寄ってもらうことが大切です。バイヤーに足を止めてもらえるようなブースのデザインを考えましょう。 認知度の低い名称や原産地をあえて前面に出さず、認知度の高い「オーガニックフード」「自然派」といったキーワードでトレンドに敏感なバイヤーの興味をひく、という工夫で成功したケースがあります。オーガニックフードにぴったりなナチュラル志向のブース装飾で、興味を持つバイヤーの間口を広げたのが勝因だったようです。 ブースに配置する人員にもこだわりましょう。接客やセールスに長けた人材を選べば、商品紹介からスムーズに商談へと促すことができるでしょう。
5. ベトナム展示会出展「成功のポイント②」:ローカライズ
「ローカライズ」とは現地の人に伝わりやすいイメージを作ることです。「現地の言葉を話す」のもローカライズの一つです。現地の言語が堪能なスタッフをブースに配置すれば、商談もスムーズに進みやすくなるでしょう。 「ローカライズ」ができていないと、現地にない商品やサービスを受け入れてもらうのは非常に難しいものです。日本のスタイルをそのまま海外上陸させて失敗した事例は数多くあります。 「餃子の王将」は水餃子が一般的な中国に対して、日本式の焼き餃子をそのまま提供してしまったため、失敗したと言われています。「いきなり!ステーキ」は、世界ランキングの順位を計算しやすくする狙いから、肉の量を日本と同じグラム表記で売り出しましたが、ポンド表記が一般的なアメリカにおいてグラム表記へのこだわりが逆効果となってしまったと言われています。また、日本式の立ち食いスタイルも受け入れられなかった理由の一つだと言われています。
6. ベトナム展示会出展「成功のポイント③」:リード客とのリレーション構築
名刺交換やアンケート、バーコードリーダーなどで集めた来場者のデータは、成約の見込み度合いをA、B、C、と分けて企業や担当者を分類し、展示会終了後のフォローも忘れずに行いましょう。すぐに成約が見込めなくても、継続的にコンタクトを取って関係性を気づけば成約の確率が上がっていくのは、海外においても同じです。「見込み客や商談を獲得すること」が展示会出展の目的ですから、しっかり情報を整理して商談につなげましょう。
7. 展示会出展をきっかけにベトナムビジネスを成功させよう
ベトナムへの進出を視野に入れているのなら、まずは展示会に出展してみるとよいでしょう。コストとリスクをおさえて商談を効率的にこなすことができる上に、現地の最新情報を得ることができます。来場者の反応から、現地でのマーケティングのヒントや新商品のアイディアがたくさん見つかることでしょう。ベトナムに向けてPR、販路開拓などを行う際には、ぜひ展示会への出展を検討してみてください。
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いかがでしたでしょうか? 海外への販路拡大時に、バイヤーやパートナー、クライアントを探すための有効な方法「展示会出展」について、ベトナムを中心に解説いたしました。ぜひ、御社のビジネスに活かしていただければと存じます。
また、成功のポイントなど、自社だけではなかなか対応が難しいことも出てくるでしょう。Digima〜出島〜では、「ベトナム進出において、自社に最適な展示会を探してほしい」「出展からリード顧客とのコミュニケーションまでワンストップでサポートしてほしい」…といった、多岐に渡る展示会出展におけるご質問・ご相談を承っています。
ご連絡をいただければ、海外進出専門コンシェルジュが、御社にピッタリの海外進出サポート企業をご紹介いたします。まずはお気軽にご相談ください。
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『 当社が大切にする3つこと 』
[“俯瞰位置から提案する会社”であること]
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「お金をいただいたら言うことを聞く」ではなく、「お金をいただいたら貢献する」をモットーにした働きをします。
[“グローバル視点”を担うこと]
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そのビジネスに関わる企業や人の”当たり前”を理解するため、思い込みに惑わされず、視点を変えながらグローバルである必要があります。
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当社が提供するサービスは多岐に渡り、一見バラバラなようですが、ミッションは貢献です。
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