EOR/GEO(海外雇用代行)の活用事例3選!拠点設立との違いやメリット、サービスの選び方を解説
急速な経済成長を遂げるベトナム市場は、多くの日本企業にとって魅力的なビジネスチャンスといえるでしょう。
しかし、現地での成功には適切な人材の確保が不可欠です。競争が激しい人材市場と複雑な法律・規制を乗り越えるために、海外ビジネスに精通した人材確保の課題を解決しなければなりません。
本記事では、ベトナム進出時の人材課題を解決するための方法として、EOR/GEO(海外雇用代行)サービスの活用について詳しく解説します。
▼ EOR/GEO(海外雇用代行)の活用事例3選!拠点設立との違いやメリット、サービスの選び方を解説
1.EOR/GEO(海外雇用代行)とは?活用するメリットや拠点設立との違い
EOR/GEOとは、いわゆる海外雇用代行は、企業が海外進出を図る際に注目されています。従来の方法と比べて、初期投資やリスクを抑え、迅速に展開することが可能です。
ベトナム進出を検討する日本企業にとって、EOR/GEOを活用することは大きなメリットがあります。EOR/GEO(海外雇用代行)を活用することで、現地で雇用したい人材が決まっている場合、最短1か月で事業を開始できるため、変化の激しい東南アジア市場でも素早く対応し、ビジネスチャンスを逃さずに事業を展開できます。
また、事業が軌道に乗らなかった場合でも、拠点の清算が不要ですぐに撤退でき、海外ビジネスのリスクを大幅に軽減できます。また、現地の法律に詳しい専門家が管理を行うため、リスクをアウトソーシングし、追加徴税などのリスクを避けることもできます。
ここからは、ベトナムで雇用代行や拠点設立との違い、活用するメリットを解説します。
- EOR(Employer of Record)
- GEO(Global Employment Outsourcing)
ベトナムで雇用代行が必要な理由
ベトナムは近年、急速な経済成長を遂げ、多くのビジネスチャンスが生まれています。そして、現在も多くの日本企業がベトナム市場への参入を検討しています。
しかし、現地でのビジネス展開には様々な課題が存在します。特に大きな課題となっているのが「時間」「リスク」「コスト」です。
現地での拠点設立には時間がかかることやベトナムの労働法や税法に準拠した雇用管理など専門的な知識の理解、初期投資や事業拡大に必要な初期投資などの課題を抱える企業が多いでしょう。
この課題を解決するには、素早く、低コストで安心してベトナム進出を実現できることが求められています。
EOR/GEO(海外雇用代行)と拠点設立の違い「コスト」
海外に現地拠点を設立するには多額の費用がかかります。設立後もオフィスの賃料、税務会計、申告代行などの固定費が発生し、これらの費用はベトナムでも少なくありません。さらに、撤退時の清算業務にも高いコストがかかってしまいます。
また、ベトナムでの拠点管理には、現地の労働法や税法など様々な法律に従って運営する必要があります。日本企業の場合、これらの法律に精通するのが難しく、コンプライアンス違反によるリスクが高まります。
特に、拠点撤退時に追加徴税を受けるリスクがあり、多額の罰金を支払わなければならないケースも少なくありません。
そこでEORを活用することで、人件費以外の固定費を管理費だけに抑えることができ、少ないコストでベトナムへの進出を試すことが可能です。
進出から撤退までを考慮すると、EORを活用した場合と拠点を設立した場合で約50,000USDのコスト差が生じるとされ、粗利が20%の企業であればこれは約250,000USDの売上に相当するでしょう。
EOR/GEO(海外雇用代行)を活用するメリット
EOR/GEO(海外雇用代行)を活用することで、現地で雇用したいローカル人材が決まっていれば、最短1か月で事業を開始できます。迅速にスタートすることで、変化の激しい東南アジア市場でも商機を逃さずにスピーディーに事業を展開できます。
また、撤退する場合も、拠点の清算が不要で迅速に次の行動を起こせる上、コンプライアンスリスクを大幅に軽減できます。現地の法律に詳しい専門家が管理を行うため、リスクをアウトソーシングでき、追加徴税のリスクも避けられるでしょう。
2.EOR/GEO(海外雇用代行)の活用事例「時間・リスク・コスト」
企業が海外進出する際、様々な要因が成功の鍵となります。その中でも「時間」、「リスク」、「コスト」の管理は非常に重要です。これらの要素を効果的にコントロールすることで、企業は新たな市場でのスムーズな立ち上げと持続的な成長を実現できます。
今回は、EOR/GEO(海外雇用代行)サービスの活用事例を紹介し、実際に日本企業がどのように海外進出を行っているのか具体的に解説します。
【時間】迅速なベトナム進出
拠点設立(駐在員事務所、支店、法人)には半年から1年ほどの時間がかかることを課題に感じていました。それは、時間をかけて拠点を設立している間にビジネスチャンスを逃すリスクがあるためです。
また、初期投資も高額で、迅速に市場に対応できる手段を検討していたところ、EOR/GEO(海外雇用代行)サービスを利用することを決定します。
EOR/GEO(海外雇用代行)サービスを利用することで、現地での法人設立を省略し、法的手続きや労働法、税法の遵守を代行してもらうことができました。
ローカル人材が決まっていれば最短1か月で事業を開始できるため、迅速なベトナム進出を実現します。
計画よりも早くベトナムでの事業を開始できたため、初期投資も大幅に削減しました。
【リスク】コンプライアンスリスクの軽減
日本企業がベトナムに進出する際、現地の労働法や税法に従う必要があります。日本から駐在する管理者は現地の法律に詳しくなく、コンプライアンスリスクが高まることが懸念されました。また、撤退時の清算業務とそれに伴う追加徴税のリスクも大きな課題でした。
そこで、EOR/GEO(海外雇用代行)サービスを活用し、現地の労働法や税法の遵守を代行してもらいます。
その結果、現地の法律に対するコンプライアンスリスクを大幅に軽減することができ、撤退も視野に入れながらベトナム進出が可能となりました。
【コスト】低コストでのテストマーケティング
現地拠点の設立には多額の費用がかかるため、テストマーケティングを行う前に大きな投資をすることに不安を抱えていました。オフィスの賃料や税務会計、申告代行などの固定費が重くのしかかることも懸念です。
ベトナム進出を検討している際に、EOR/GEO(海外雇用代行)サービスを紹介され、人件費以外の固定費を最小限に抑えることができると知ります。
そして、実際のベトナム進出では管理費だけ低コストで海外ビジネスを進めることができました。
これは売上計上は日本本社で行い、現地での会計業務を最小限に抑えています。
固定費を抑えたことで、費用対効果の高いテストマーケティングが実現し、実際に現地での事業展開が可能かどうかを見極めることができます。
3.EOR/GEO(海外雇用代行)サービスを選ぶ3つのポイント
適切なEOR/GEO(海外雇用代行)サービスを選ぶことで、現地での雇用手続きや法的義務をスムーズにクリアすることができ、事業拡大を実現できます。
EOR/GEOサービスを選ぶ際には「豊富な経験や実績」「サービスの柔軟性と対応力」「コストパフォーマンス」の3つのポイントが重要です。これらのポイントを参考にして、最適な海外ビジネスのパートナーを見つけてください。
【ポイント1】豊富な実績や経験
EOR/GEO(海外雇用代行)サービスを選ぶ際のポイントとして「豊富な実績や経験」が挙げられます。
経験豊富なプロバイダーは、多様な状況や課題に対処した実績があり、安心して任せることができます。過去のクライアントやプロジェクト事例を確認し、その業界特有の知識やスキルを持っているかどうかをチェックすることが大切です。
また、過去の経験から得たノウハウを活用して、予期せぬトラブルにも柔軟に対応することができるでしょう。突然の法改正や労働市場の変動が起こることもあります。
適切な対策を迅速に講じることで、計画通りに事業を進めることがでできるでしょう競争力を維持することができます。
【ポイント2】サービスの柔軟性と対応力
柔軟なサービスとは、企業のニーズに応じたカスタマイズが可能なサービスを指します。例えば、企業の特定の要求に応じてサービス内容を調整し、最適なソリューションを提供できるかどうかがポイントです。
また、対応力とは緊急時や問題発生時に迅速かつ適切に対応できる体制を持っているかです。特に、異なるタイムゾーンや言語の壁を越えた円滑なコミュニケーションは海外ビジネスをスムーズに進めてくれるでしょう。
【ポイント3】コストパフォーマンス
サービスの質と費用のバランスを評価し、最適なEOR/GEO(海外雇用代行)サービスを選びましょう、まず、料金体系が明確であり、隠れたコストがないかどうかを確認します。
また、提供されるサービス内容とそれに見合った費用かどうかを比較検討することも必要です。高品質なサービスを選び、コストを抑えることは、今後の海外ビジネスの成長に影響を与えます。
単に安価なサービスを選ぶのではなく、提供されるサポートの質や対応力を確認しましょう。
420年以上の実績「Innovare Japan」の紹介
Innovare Japanは、Innovare Groupの日本拠点であり、アジア市場に特化したEOR/GEO(海外雇用代行)サービスを提供しています。Innovare Groupは2000年の設立以来、20年以上にわたり業界をリードし続けています。アジアにおけるEOR/GEO提供事業者の中で、2022年にはTOP10に選出されるなど、その信頼性と実績は業界内でも高く評価されています。
Innovare Groupは、これまでに800社以上の企業と25,000人以上のコントラクターに対してEOR/GEOサービスを提供しており、特にアジア市場での豊富な経験と実績を持っています。
ここからは契約からサービス提供までの流れを解説します。
【STEP1】人材の発掘
現地での人材発掘は、企業が雇用したいローカル人材や外国人(日本人を含む)が既に決まっている場合、その候補者を確認し、企業の要件に基づいて人材を紹介します。
候補者が決まっていない場合は、現地の採用市場に精通したInnovare Japanのネットワークを活用し、企業の求めるスキルセットや経験を持つ適切な候補者を紹介する採用支援も可能です。
企業のニーズに基づいて具体的な求人票を作成し、現地の求人サイトやネットワークでの採用活用を行いましょう。
【STEP2】入社条件の設定
人材が確定したら、企業と候補者の間で給与や勤務期間などの入社条件を設定します。詳細な雇用条件について交渉し、合意に達した場合、正式にオファーします。
給与設定は現地の市場相場を考慮し、候補者と企業の双方にとって納得のいく水準を設定しましょう。勤務条件も確定し、勤務時間、勤務地、職務内容、契約期間などの具体的な条件を詳細に決定します。
また、福利厚生の確定も行い、健康保険、年金、休暇制度などを現地法規に準拠しながら企業の方針に沿った形で設定していきます。
【STEP3】Innovare Japanとの基本契約
企業とInnovare Japanとの間でEOR/GEOサービスの基本契約を締結します。
まず、提供するサービスの範囲、料金体系などの契約内容を詳細に確認し、企業に説明します。その後、企業が契約内容に同意した後、正式にEOR/GEOサービスの基本契約を締結します。
この契約には、サービス開始日、契約期間、解約条件などが明記され、サービス提供の枠組みが確定します。
【STEP4】Innovare Japanと人材の雇用契約
企業と基本契約を締結した後、現地で雇用する人材とInnovare Japanとの間で、入社条件に基づく雇用契約を締結します。
入社条件をもとに雇用契約書を作成し、企業と人材の双方が内容を確認し署名します。雇用契約書には、給与、勤務条件、福利厚生などの詳細が記載され、これを現地の労働法に準拠して作成します。
署名後、必要な法的手続きを完了し、労働局や税務当局への届出を行うと、人材雇用が正式に確定です。
【STEP5】サービス開始
雇用契約が締結されると、EORサービスが開始されます。サービスが開始された後、具体的な業務の指示や指揮命令は、実質的に進出企業自身が行います。ここで業務中に知り得た情報をInnovareの現地法人に共有する必要はありません。
次に、新たに雇用された人材のオンボーディングを開始します。ここでは、企業文化の理解、システムのセットアップ、トレーニングなどを行います。
人材が正式に業務を開始すると、EOR/GEOサービス提供会社は、給与支払い、税金、社会保障の手続きを管理します。
さらに、サービス提供会社は継続的なサポートと管理を行い、企業が人材のパフォーマンスを最大限に引き出すための支援を提供します。
5.EOR/GEO(海外雇用代行)サービスでベトナム進出を速く、低コストで実現!
EOR/GEO(海外雇用代行)サービスを活用することで、日本企業はベトナム市場への迅速かつ低コストの進出を実現できます。
従来の拠点設立に比べ、初期投資を抑え、迅速に事業を開始できるため、急速に変化する東南アジア市場には欠かせないサービスになるでしょう。
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■これまでの支援で最も多かったご相談
- 海外進出って何をすればよいの?
- 初めての海外進出をどのように進めれば不安、手伝って欲しい
- どこの国が最適なのか、一緒に考えて欲しい
- 進出検討中の国や市場を調査・分析し、自社との相性が知りたい
- 現地競合企業の情報・動向が知りたい
- どんな売り方が最適か、アドバイスが欲しい
- 海外進出事業計画策定を手伝って欲しい
- 事業戦略・マーケティング設計がしたい
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- 海外現地法人設立(ビザ申請)をサポートして欲しい
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- 輸出入/貿易/通関 サポート
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↳企業信用調査
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↳法規制調査
↳有識者調査・インタビュー
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↳現地テストマーケティング
↳ウェブ調査/分析
②BtoC販路開拓サポート
- EC/越境EC運用代行サポート
- 各種サイト運用代行
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- サイト(EC/多言語/LP)制作
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↳広告運用(リスティング広告・SNS広告など)
③法人・店舗開業
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株式会社東京コンサルティングファーム
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弊社は、会計事務所を母体とした26ヵ国39拠点に展開するグローバルコンサルティングファームです。
2007年に日本の会計事務所として初めてインドに進出し、翌年ASEAN一帯、中南米等にも進出しました。歴が長く、実績・ノウハウも豊富にございます。
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海外販路拡大、提携先のリストアップ、代理店のリストアップ、合弁パートナー探し等を行うことができます。TCGは現地に拠点・駐在員がいるため現地企業とのコネクションがあり、スピーディーに提携先のリストアップなどを行うことができます。