【2024年3月版】日本企業の海外進出実態調査レポート

こちらの日本企業の海外進出レポートは、Digima〜出島〜に寄せられた実際の相談内容から作成した月次レポートです。
2024年3月の合計相談件数は、前月の2024年2月と比較して3.3ポイント減少しました。
3月の相談件数の減少は例年通りの傾向であり、年度末の決算や新入社員の入社準備といった忙しい時期であるために起こるものと考えられます。
2024年3月に相談窓口に寄せられた内容を分析したところ、次のようなトピックが見つかりました。
多岐にわたるグローバル人材活用
これにはどのような傾向が見られたのでしょうか。
本記事では、海外進出検討企業の「業種別割合」「規模別割合」「進出国・エリア別の増減」「相談内容別の増減」のデータを解説していきます。
※プライバシー保護の観点より相談内容の一部を改編して掲載しております
▼【2024年3月版】日本企業の海外進出実態調査レポート
- 1. 海外進出検討企業の「業種別割合」
- 2. 海外進出検討企業の「規模別割合」
- 3. 海外進出検討企業の「進出国・エリア別の増減」
- 4. 海外進出検討企業の「相談内容別の増減」
- 5. 【2024年3月のトピック】多岐に渡るグローバル人材の活用
▼ アナタの海外ビジネスを成功させるために
1. 海外進出検討企業の「業種別割合」

はじめに、海外進出検討企業の「業種別割合」の結果をみていきましょう。
2024年3月は、「卸売・小売業」が14.1ポイント、「製造業」が6.9ポイント減少しました。
1年間の相談内容から作成した海外進出白書(2022-2023年版)で述べられているように、「卸売・小売業」「製造業」は、相談件数が多い業種です。
ここから考察できるように、毎月相談の多い「卸売・小売業」と「製造業」の2業種の相談件数が減少したことが、合計相談件数の減少に影響を与えているのでしょう。
一方で、2024年2月から2024年3月で「サービス業」が12.2ポイント増加しました。
実際に相談窓口に寄せられた内容を一部ご紹介します。
弊社は食品関連の商品を日本国内で販売しています。今回初めての海外進出で会社設立・登記代行の相談と実際の進出サポートをしていただける企業を探しています。会社設立後は現地バイヤーとの接点創出などの販路開拓も想定しているため、可能であれば1社にお願いしたいです。また、オフィス形態はバーチャルオフィスが良いのですが対応可能でしょうか?
海外でサービス業の店舗をオープンしたいです。出店方法や現地で仕事をするためのビザの取得の方法が分からないため困っています。初めての海外展開で不安が多いため、経験豊富な企業に支援してもらうことはできますか? 2024年3月に相談いただいたサービス業の海外進出を検討している企業からは、海外会社設立や海外店舗出店に関する内容の割合が高い結果となりました。
2. 海外進出検討企業の「規模別割合」

続いて、海外進出検討企業の「規模別割合」の結果です。
2024年3月は2024年2月と比較して、「11〜50名」のセグメントが10.6ポイント増加しました。
ここで出現率の高いキーワードとして「越境EC」「輸出」が挙げられます。
さらに「越境EC・アメリカ」「輸出・台湾」に共通する相談が高い割合を占めていました。
「越境EC・アメリカ」を取り上げると、具体的な相談では次のような内容が寄せられています。
弊今回、新規事業としてtoC向けの商品販売を検討しています。そこで、アメリカ市場をターゲットにした自社ECサイトの構築をサポートしてもらえる企業を紹介いただけないでしょうか? 自社ECサイトの構築後は、WEBプロモーションやSNSマーケティング、現地インフルエンサーの活用なども視野に入れています。
アメリカ進出を検討している卸売・小売業の企業です。海外展開が初めてのため、現地での法律や規制を考慮した自社ECサイトを構築してもらえる企業を探しています。海外ビジネスに関する知識が薄いため、知見の深い方にアドバイスもいただけると助かります。
他にも「11〜50名」と「業種別割合」「相談内容」のクロス集計をそれぞれ行いました。
クロス集計を行った結果、「業種別割合」では「サービス業」と「IT・通信業」の2業種、「相談内容」では「海外進出総合支援」「海外市場調査・マーケティング」「輸出入・貿易・通関」の3ジャンルが増加していました。
こちらの3ジャンルについては、海外進出白書(2022-2023年版)の海外進出検討企業の「相談内訳」で毎年上位を割合を占めるジャンルです。
ここから、「11〜50名」の企業規模は人気の相談内容(ジャンル)のニーズが高いという仮説が立てられます。
こちらの動向については、今後も注目していきたいポイントになるでしょう。
3. 海外進出検討企業の「進出国・エリア別の増減」

海外進出検討企業の「進出国・エリア別の増減」では、2024年3月は前月よりも全体的に相談件数が減少したことから、多くの国・エリアも同様の結果となりました。
その中で相談件数が増加したのは、中華圏の「香港」と「台湾」です。
今回は、海外進出検討企業の「規模別割合」でも挙げられた「台湾」に注目しました。
実際にどのような相談内容が寄せられたのかご紹介します。
弊社商品を台湾へ輸出したいと考えています。商品は現地で販売するため、現地顧客とのやりとりや本社(日本)への翻訳業務などを行う想定です。このように輸出から現地での販売、顧客とのコミュニケーションまでお願いできる企業や人材をどのように探せばよいでしょうか?
先日、台湾の企業から問い合わせがあり、弊社商品を輸出することが決定しました。海外企業の取引が初めてですので、輸出に関する業務を包括的にサポートしていただけないでしょうか?
4. 海外進出検討企業の「相談内容別の増減」

海外進出検討企業の「相談内容別の増減」も「進出国・エリア別の増減」と同様の理由で、減少したジャンルが多いです。
特に2023年2月に増加した「海外ECモール出品代行」「輸出入・貿易・通関」の2ジャンルが大きく減少しました。
一方で、2024年3月に前月から最も増加したのは「就労ビザ申請代行」です。
事業拡大のため海外展開を検討しています。ASEAN進出を予定しており、複数国に現地法人を設立したいです。まずは現地赴任に関する手続きをお願いできますか。
現在は日本国内でサービス業を展開しています。初めての海外展開が決定したので、責任者を務めることになりました。会社・個人としても経験がないため、出店に関するアドバイスやビザ取得に必要な準備事項なども教えてほしいです。また、現地で採用活動も行う予定です。
5. 【2024年3月のトピック】多岐に渡るグローバル人材の活用
ここまで4つのテーマで2024年3月の海外進出検討企業のデータを解説しました。
最後に、2024年3月は「多岐に渡るグローバル人材活用」といえるでしょう。
「業種別割合」のサービス業では、会社・法人設立や店舗出店、「進出国・エリア別の増減」の台湾への輸出入・貿易・通関、「相談内容別の増減」の就労ビザ申請代行というキーワードが挙げられています。
ここで共通するのは「グローバル人材の活用」でした。
それぞれの相談内容を海外ビジネスコンシェルジュがヒアリングしたところ、次のような内容を伺っています。
・輸出入に関わる業務や現地での対応に英語が話せる人材が必要になる
・海外赴任でグローバル人材を育てていきたい
このようにグローバル人材に関する相談が増えたことから、「多岐に渡るグローバル人材の活用」が2024年3月のトピックになりました。
6. 優良な海外進出サポート企業をご紹介
貴社にピッタリの海外進出サポート企業をご紹介します
2024年3月のトピックとしては「多岐に渡るグローバル人材活用」となりました。
『Digima〜出島〜』には、厳正な審査を通過した優良な海外サポート企業が多数登録しています。もちろん複数の企業の比較検討も可能です。
「海外進出の戦略についてサポートしてほしい」「海外での事業計画立案のアドバイスがほしい」「海外に進出したいが何から始めていいのかわからない」…といった、多岐に渡る海外進出におけるご質問・ご相談を承っています。
ご連絡をいただければ、海外進出専門コンシェルジュが、貴社にピッタリの輸出入・貿易・通関の支援企業をご紹介いたします。まずはお気軽にご相談ください。
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