【2024年版】マレーシアECサイトのトレンドと傾向

今ほどマレーシアの e コマース市場が好調な時期はありません。インターネットの普及が進み、よりスマートで強力なデバイスが普及したことにより、消費者は製品やサービスを購入するためにますますオンラインに集まるようになりました。
マレーシアのeコマース市場の状況を理解いただくために、2024年の最新のマレーシアのECサイトのトレンドと傾向をお伝えいたします。
▼ 【2024年版】マレーシアECサイトのトレンドと傾向
1. マレーシアEC市場のトレンドと傾向
マレーシアのオンラインショッピング市場においてはたくさんの注目すべきトレンドが見られます。この項では、それらのトレンドについて解説します。
急速に高まる「オンラインショッピング普及率」と「インターネット普及率」
マレーシアでは、61.3%という高い割合のインターネットユーザーが、毎週オンラインで少なくとも1つの製品またはサービスを購入しています。この数字は、シンガポール、インドネシア、ベトナム、フィリピンといった他の東南アジア諸国と同等であり、オンラインショッピングの普及が広がっていることを示しています。
さらに、2023年1月時点での96.8%という高いインターネット普及率は、オンラインショッピング市場の拡大に寄与しています。
2023年8月のダウンロード速度中央値がブロードバンドで98.48 Mbps、モバイルインターネットで62.92 Mbpsとなり、世界でそれぞれ39位と34位にランクイン。 高速で信頼性のあるインターネット接続によって、顧客がオンラインショッピングを快適に利用できる環境になってきています。
2022年のスマートフォン普及率は90%
新型コロナウイルス感染症のパンデミックがデジタル変革を促進した結果、マレーシアの消費者の77%が引き続きeコマースに関心を寄せています。2021年のピーク時には、マレーシア人の75%がeコマースプラットフォームを閲覧し、45%が購入を行いました。この数字は2022年においても72%と46%で安定しており、デジタルへの需要の持続がうかがえます。
2022年のマレーシアのスマートフォン普及率が90%に達し、2023年の携帯電話契約数が4,405万件となりました。マレーシアにおける eコマース取引の54.7%がモバイルデバイスで完了していることを考えると、スマートフォンの普及率の増加は、より多くの人がオンライン ショッピングを選択することを意味します。
ソーシャル(SNS)コマースの急速な発展
Facebook、Instagram、TikTokといったSNSプラットフォームは、マレーシアにおけるEC事業の主要な販売チャネルへと変貌を遂げています。
これらのプラットフォームは、消費者が直接商品を購入できるショッピング機能を備えており、口コミやインフルエンサーによる商品レビューが購買決定に大きな影響を及ぼしています。
つまり、現地インフルエンサーと提携することで、ブランド認知度向上やターゲット層への浸透が可能になるのです。SNSを活用したプロモーションや広告は、消費者とのエンゲージメントを強化する手段として非常に効果的です。
ライブコマースの台頭と成長
ライブストリーミングを通じたライブコマースは、マレーシア市場において急速に存在感を強めています。
ライブコマースでは、リアルタイムで商品を紹介し、視聴者がその場で購入を決定するため、消費者との直接的なつながりが築かれます。特にファッション、ビューティー、家電分野で人気が高く、リアルタイムのデモンストレーションや即時の質問対応が購買意欲を高める要素となっているのです。
マレーシアのEC市場におけるライブコマースは、消費者に対する高いエンゲージメントを提供する手段として、今後もさらなる成長が見込まれています。
2. マレーシアで訪問者数トップのeコマースプラットフォーム「Shopee」
この項では、マレーシアでもっとも訪問者数が多いeコマースプラットフォームである「Shopee(ショッピー)」について解説します。
東南アジア・台湾で最大規模を誇るeコマースプラットフォーム「Shopee」
Shopeeとは、東南アジア・台湾で最大規模を誇るeコマースプラットフォームです。
Shopeeは、2022年第2四半期の時点で、マレーシアで最もクリックされたeコマースサイトとしてマレーシアのeコマース市場をリードしました。
2015年にシンガポールで設立され、現在ではシンガポールをはじめ、マレーシア、タイ、台湾、ベトナム、フィリピン、ブラジル、メキシコを含む計11地域でそれぞれマーケットプレイスが展開されています。
Shopeeではプロモーションやキャンペーン、セールなどのイベントを頻繁に開催し、ユーザーにお得な取引を提供しています。また、地域ごとに異なる言語や通貨に対応しており、多様なユーザー層に向けてサービスを展開しています。
マレーシアではLazadaにも勝る訪問者数を誇る「Shopee」
2022年のデータとして、Shopeeは、Google、Facebook、Whatsapp、YouTubeなどの主要なグローバルプラットフォームに次いで、マレーシアからの訪問者数が最も多く、月平均合計訪問者数は4,640万人、ユニーク訪問者数は865万人でした。
前年の2021年第1四半期のサイトへの月間総訪問者数は5,620万人でした。Shopeeは、電子商取引の初期の頃から、アリババが所有するeコマースポータル「Lazada」と訪問者数をめぐる熾烈な競争を続けてきました。
しかし、2023年9月現在、Lazadaの月間訪問者数1,350万人に対し、Shopeeは4,280万人の訪問者数を誇っており、圧倒的なリードを保っています。
このほかにもマレーシアには、Carousell、AliExpress、FoodPandaなど月間数百万人が訪問するeコマースポータルが複数存在しており、ますますeコマース競争による市場の成長が期待されます。
Shopeeでは日本でも越境販売サービスを提供しており、シンガポール、台湾、タイ、マレーシア、フィリピンの5つのマーケットに対応しています。
Lazadaと異なりShopee自体は直接販売を行っていないため出品者へのフォローが期待できます。手数料が低く、配送サポートや日本語でのサポート体制もあるため、マレーシアを始め東南アジア全体に販路を広げるための有効な手段と言えます。
3. 世界銀行はマレーシアが高所得経済国になると予測
世界銀行グループは、マレーシアが2024年から2028年の間に高所得経済国になると予測しています。
これは、マレーシアの電子商取引分野に進出し、この急速に拡大する市場から成長を掴もうとしている企業にとって有望なニュースです。
2027年のマレーシアの電子商取引決済が417億4,000万ドルと予測
東南アジア地域全体は、今後10年間のeコマースと成長の観点から注目すべき市場です。この地域の電子商取引は新たな成長段階に入り、今後5年間で15〜 25%の拡大が見込まれています。
パンデミック後に電子商取引が縮小するのではないかとの推測もありましたが、上記のデータはこれが事実ではないことを示しています。
東南アジア地域内では、マレーシアが引き続き主要な国であり、2023年から2027年にかけて年間成長率13.6%が予想されています。
マレーシアの電子商取引決済は、2023年の222億3,000万ドルから、2027年には417億4,000万ドルに増加すると予測されています。
4. マレーシア進出なら「ワールドバリューコンサルティング」にお任せください
マレーシアは東南アジア内ではシンガポールに続いて経済大国になる、まさに急成長中の国と言えます。その成長の大黒柱にeコマースがあります。日本からも越境販売サービスを簡単に利用できるため、販路拡大の対象国にするメリットが大きいと言えるでしょう。
海外進出の夢を叶えるためのパートナーとしてご連絡をお待ちしております
私たち「ワールドバリューコンサルティング」の使命は、中小企業の皆様が大きな夢に向かって飛躍し、世界の舞台で輝けるようにサポートすることです。マレーシアを含めた海外展開は未知の領域かもしれませんが、その先には新たな可能性と成長が待っています。
私たちは、あなたの夢を共に追いかけ、成功への道を切り拓いていくことを心から楽しみにしています。
どんな些細なことでも構いません。私たちはいつでも、あなたの夢を叶えるためのパートナーとしてお待ちしております。
(参考文献)
・GLOBAL OVERVIEW REPORT— DataReportal – Global Digital Insights DIGITAL 2023
・MALAYSIA — DataReportal – Global Digital Insights DIGITAL 2023
・Speedtest Global Index SPEEDTEST
・E-COMMERCE LANDSCAPE IN A REOPENED ECONOMY Ipsos
・Mobile Economy Report Asia-Pacific 2023 gsma
・Most visited e-commerce sites in Malaysia as of 2nd quarter 2022, by monthly traffic Statista
・Most Visited Retail Websites in Malaysia, December 2023 SEMRUSH
・Aiming High THE WORLD BANK
・E-commerce is entering a new phase in Southeast Asia. mckinsey
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2017年7月日本・沖縄と海外の万国津梁の架け橋を目指して、企業の海外展開支援を目的として沖縄・那覇で設立。アジア・欧州を中心に沖縄県内・沖縄県外企業の海外進出・国際展開のサポートを実施しています。2022年7月には観光産業の伸びの著しい石垣市に八重山事務所を開設しております。
沖縄をハブに、台湾・中国・香港・ベトナム・タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・オーストラリア・ニュージーランド・イギリス・ドイツ・ブラジル各国にパートナーエージェントを配置し、アメリカ合衆国・インドは提携先を設けていますので、現地でも情報収集、視察等も直接支援可能、幅広く皆様の海外展開とインバウンド事業をサポートしております。 -
GDX(UDX株式会社)
海外DXを実現し、国内にいながら海外事業を実現しませんか
海外進出・海外事業のIT戦略コンサルティング、デジタルマーケティング支援をしている会社です。
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海外デジタル領域の戦略策定から構築・運用、コンサルティングまで一貫してサポートを行っています。
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株式会社ダズ・インターナショナル
*欧米&アジアエリアへの海外進出を伴走サポート*
私たちは日本企業の欧米・東南アジア・東アジアへのグローバル展開をサポートします。
支援実績社数750社を超え、見えてきた成功と失敗の共通点・傾向から、"企業の「やりたい」を『デキル化』する" をモットーに、新しい市場への挑戦に伴走します。
企業の課題・目的に合わせて、グローバル展開に最適なサポートを提案いたします。
私たちはグローバル(アジア各国・アメリカ・ヨーロッパ各国・日本国内)で働く企業を支援します。
『Mission - 私たちが海外に進出する企業に果たすべき使命 -』
新しいマーケットでビジネスを創める・広げる・深める・個人を伴走型でデキル化支援
『Vision – 私たちが理想とする世界 -』
もっと自由に(法人・個人)新しいマーケットに挑戦できる世界
『Value – 私たちの強み -』
①伴走者かつ提案者であること
ジブンシゴト(頼まれ・やらされ仕事はしない)をモットーに、事業主人公ではない第三者の私たちだからこそできる提案力
②プロジェクト設計力と管理力
デキル化(ミエル化して終わりではなく)をモットーに、『ゴールは何か』の会話から始めるプロジェクト設計力とその後実現するための管理力
③対応力(幅広いエリアと多様な業種実績700社以上)
設計力・管理力を活かし、現地特派員や協力会社と連携による現地力モットーに、ニッチからポップまで多様な業種の海外進出に対応。
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01:伴走グローバル事業部
海外ビジネス課題を共に考え、目標達成のために共に動くチーム
『Point』
✔︎貴社海外事業部の担当者として伴走
✔︎BtoB・BtoC・飲食店開業など幅広くサポート可能
✔︎各国現地駐在スタッフやパートナー企業と連携が可能
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02:伴走マーケティング事業部
デジタルマーケティング課題を共に考え、目標達成のために共に動くチーム
『Point』
✔︎貴社デジマ事業部の担当者として伴走
✔︎デジマ業務をゼロから運用まで幅広くサポート
✔︎各分野に対応するスタッフやパートナー企業と連携
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03:稟議書作成サポート
海外ビジネスのはじめの一歩を作る、稟議書策定サポート
『Point』
✔︎あらゆる角度から、フィジビリティ・スタディ(実現可能性)を調査・設計
↳過去類似事例(失敗・成功どちらも)から判断材料を調査
↳当社現地スタッフやパートナー企業による調査
↳現地特定の有識者を探索し、インタビュー調査
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04:スポットサポート
海外ビジネス・デジタルマーケティング課題を部分的に解決
『施策と料金イメージ(事例で多い価格帯となります)』
✔︎市場調査:50万円〜80万円〜120万円
✔︎現地視察:国・期間・内容により大きく変動
✔︎会社設立:国・形態・内容により大きく変動
✔︎現地企業マッチング:30万円〜50万円〜80万円〜120万円
✔︎プロモーションサポート:国・形態・内容により大きく変動
✔︎ECサイト制作:80万円〜150万円
✔︎ECサイト運用:20万円〜40万円(月額)
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ジェイグラブ株式会社
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