フィリピン現地の「送り出し機関(人材派遣会社)」選定のポイントを徹底解説!
本稿では、フィリピン現地の送り出し機関(人材派遣会社)の選定のポイントを解説します。
2018年12月8日未明に、改正出入国管理法が、参議院本会議で可決、成立しました。今回の法案は、外国人に対するこれまでの在留資格にさらに2つの資格を新設するものですが、2018年6月に法務省が発表した日本に在留する外国人の数は263万人となっており、1959年以降、もっとも多い数となっています。
それを国籍・地域別に見てみると、中国が最も多く74万1,656人。その次が韓国で45万2,701人、さらにベトナムが29万1,494人、そしてフィリピンが26万6,803人となっており、ブラジルが19万6,781人と続いています。
さらに、在留資格別に見てみると、先述の入管法改正の争点にもなっている「技能実習」が28万5,776人となっており、もっとも多いのが「永住者」で75万9,139人、続いて「特別永住者」が32万6,190人、さらに「留学」が32万4,245人となっています。
いずにせよ、今回の法案成立に伴い、現在フィリピン国内でも、日本のエージェントや受入機関の現地視察、送り出し機関との連携など、受け入れ準備の動きが活発化しています。そんな中、送り出し機関の選定ができず苦労している日系企業、団体も少なくないのが現状です。
またフィリピン送り出し機関の選考のポイントに併せて、本文内にて、海外人材データベースの提供から、活用ノウハウ・事例、そして実際の採用支援までサポートするグローバル人材プラットフォームサービス『開国エンジン〜縁人〜』についてもご紹介いたします。
※本稿で解説する選定ポイントは、フィリピンにおいて、実際に筆者が複数の人材派遣会社と共に行った業務における経験をまとめているため、多少偏った内容となっている可能性があることを予めご了承ください
▼フィリピン現地の「送り出し機関(人材派遣会社)」選定のポイントを徹底解説!
- 1. フィリピン送り出し機関の選定ポイントとは?
- 2. 優良なフィリピン送り出し機関を見極めるには…!?
- 3. 信頼に値するフィリピン企業とのパートナーシップを…!
- 4. アナタにぴったりなグローバル人材を獲得できる! 『開国エンジン〜縁人〜』とは?
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1. フィリピン送り出し機関の選定ポイントとは?
2018年12月8日、改正出入国管理法が成立
2018年12月8日未明に、改正出入国管理法が、参議院本会議で可決、成立しました。
2018年12月8日に、外国人労働者受け入れを拡大する改正出入国管理法が成立しました。本案は人材確保が困難な産業分野で、単純労働を含む外国人労働者の受け入れを開始することが目的となっています。
改正法では、建設業や介護業など14業種が対象となっており、一定技能が必要な業務に就く「特定技能1号」、熟練技能が必要な業務に就く「特定技能2号」の在留資格が新設されます。2号については、長期在留や家族の帯同が認められます。
送り出し機関が行う業務は主に下記のようになっており、送り出しまでの、全体の期間は日本語教育を除けば2~3ヵ月程度です。送り出し機関の良し悪しは、下記の項目の遂行、及び候補者による下記の項目遂行のアシストで決まります。
1. POEAによる発注書の承認:1週間
2. 応募~募集プロセス:数週間
3. 健康診断・雇用研修・契約書署名等:2週間
4. ビザ取得・出国前研修・就労許可証等:3週間
5. 事前日本語教育:2~4ヵ月
フィリピン送り出し機関が行う業務の上記5点のチェックポイント
■1. フィリピン海外雇用庁との関係性
POEA/フィリピン海外雇用庁(Philippine Overseas Employment Administration)と関係性ができていること。
■2. 教育機関とのコネクションなど
応募、募集は地元の教育機関(専門学校や大学など)とのコネクション、または独自の人材開拓ルートを確立できていること。
■3. 健康診断
健康診断などに関しても研修生任せでなく、特定の業者をきっちり指定できること。雇用研修がシステム化されていること。過去の契約書を確認させてもらえること、など。
■4. ビザ取得、出国前研修、就労許可書など
ビザ取得は特定の代理店のみが対応可能なため、取引先をきっちり確認すること。
■5. 日本語教育
日本語教育に関しては、派遣会社自体が教育機関を持っていることもありますが、多くの場合はパートナーと契約しています。パートナーの日本語教育団体の教員人材状況、ライセンスの有無などは事前に確認することをオススメします。
2. 優良なフィリピン送り出し機関を見極めるには…!?
フィリピン送り出し機関の善し悪しを判断するポイント
ここまでで、送り出し機関のポイントを、業務項目で簡単にまとめてみましたが、ここからは主に、経験則で、どこを見れば送り出し機関の良し悪しが判断できるのかを、紹介していきたいと思います。
1. 業務のスピード
いくつもの人材派遣会社とやり取りしてみて理解したポイントの1つ目は「返信の速さ」=「良い人材派遣会社」という式です。完全に経験則ですが、これはほとんど絶対と言ってもよい基準だと思います。
なぜなら、募集が始まると、人材派遣会社の仕事業務の殆どが応募者に書類などを準備させて確認するという作業であるため、フォローアップが遅い会社ほど業務がどんどんが遅れていくからです。返信が早いのは業務分担がきっちりできている証拠で、優秀な事務スタッフを適切に備えている判断材料となります。
人材の宝庫とも言える現在のフィリピンでなかなか業務が進まなかったり、人が集まらなかったりする理由は3つしかありません。
(1)業務能力不足(フォローアップが遅く対応できていない)
(2)優先順位が下げられている(集まっているが他のクライアントへ流しているなど)
(3)他社に取られている
いずれのケースにしても、対応スピードが遅い派遣会社とは取引をするべきではないでしょう。送り出し業務に関してはスピードがすべてを物語ると言っても過言ではありません。
2. 派遣会社の立地など
応募者が集まらない、業務が進まないなどのトラブルの理由が、派遣会社の立地である可能性があります。これはオフィスの立地というよりも、ヘッドオフィスの管轄の問題です。これまで人材派遣会社とトラブルになったり、問題が報告されたケースを分析してみると、支店でのトラブルが多く、オフィスのある場所に責任者がいないということが多々ありました。
担当者と進めていると「ボスに聞いてみないとわかりません」、「それはボスに確認します」ということが多く、そのため問題がどんどん先延ばしになってしまい細かな対応がされないのです。トップは業務自体を自分の手では行わないため、どうしても担当者に進捗を聞くことになりますが、この点では、人材を集めたい地域にヘッドオフィスがあるということは大きなアドバンテージになります。
人材派遣会社のヘッドオフィスの所在地は、教育機関との連携や地元とのコネクション、などにも直接関わります。
3. 料金
人材派遣自体の一人あたりの費用は7万円~13万円程度で、そのうち手数料は5万円程度の設定をしている派遣会社が多いです。またマニラと地方では料金が異なります。多くの場合地方のほうが料金は高くなります。
これは地方の場合はマニラのエージェントを通していたり、関連業者の手数料が含まれたりするためです。料金は安いに越したことはありませんが、何にどの程度の費用がかかっているのか、内容をきっちり把握することが大切です。その上で各社比較して、料金の正当性が担保されているかを確認して、送り出し機関選定を行うべきでしょう。
4. 競合の状況
現在、相当数の日系企業、受け入れ団体などが、フィリピン中の派遣会社にアプローチを行っています。そのため有名になっている送り出し機関はすでに多くのクライアントを抱えている場合があります。
その場合に問題となるのは、自社に応募してくる候補者の質です。前段にも優先順位について書きましたが、いい候補者は契約料金の高い別のパートナーに優先的に回す、ということが実際に起きています。パートナーとなる派遣会社がどのくらいクライアントを抱えており、どのくらいの人数を現在募集しているのかを把握する必要があるでしょう。
5. 独自の人材開拓ルートを持っている
現在は完全に買い手市場で人材はいくらでも見つかると思われがちですが、そうではありません。前述のように競合各社が優秀な人材を先取りしようとするからです。そのため、人材派遣会社が独自の人材開拓ルートを持っていることが重要となります。
独自のルートとは、たとえば各種専門学校、大学、地方自治体などとのコネクションです。教育機関を巻き込んでルートを抑えることにより、良い人材にリーチできる可能性が高まります。
現在、ほとんどの人材派遣会社がFacebookなどのSNSを利用して人材を集めていますが、SNSは一般公募ですので、候補者も複数の派遣会社に登録していると考えるべきです。その場合、より条件の良さそうなプログラムに流れてしまうということが発生します。
6. 行政、POEA(フィリピン海外雇用庁)などとの太いパイプ
現在は完全に買い手市場で人材はいくらでも見つかると思われがちですが、そうではありません。前述のように競合各社が優秀な人材を先取りしようとするからです。そのため、人材派遣会社が独自の人材開拓ルートを持っていることが重要となります。
独自のルートとは、たとえば各種専門学校、大学、地方自治体などとのコネクションです。教育機関を巻き込んでルートを抑えることにより、良い人材にリーチできる可能性が高まります。
現在、ほとんどの人材派遣会社がFacebookなどのSNSを利用して人材を集めていますが、SNSは一般公募ですので、候補者も複数の派遣会社に登録していると考えるべきです。その場合、より条件の良さそうなプログラムに流れてしまうということが発生します。
7. 実績
過去に日本へ派遣した実績があること。また可能であれば、その実績が興行ビザ関係の仕事のみではないことが望ましいと思われます。
過去に興行(エンターテイメント)系での派遣をしている派遣会社とのトラブルの相談を受けることがありました。現地の派遣会社自体の問題だけでなく、過去に関わっていた日本人とのトラブルなどが挙げられます。
3. 信頼に値するフィリピン企業とのパートナーシップを…!
結局最後は…「人」
いかがでしたでしょうか。ここまでフィリピンの現地送り出し機関選定のポイントとして、業務内容及び送り出し機関とのやり取りの中での所見を中心に共有してきましたが、送り出し団体も結局最後は「人」です。
信頼に値する人が運営する企業とパートナーシップを組めるか、そこが全てでしょう。
送り出し団体の選定に失敗のないよう、可能な限りのポイントを書かせていただきました。参考にしていただけると幸いです。
4. アナタにぴったりな グローバル人材を獲得できる! 『開国エンジン〜縁人〜』とは?
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■企画/構成
株式会社クリエイティブコネクションズ&コモンズ
Founder:三宅一道(ミンダナオ日本人商工会会頭)
(当コンテンツの情報について)
当コンテンツを掲載するにあたって、その情報および内容には細心の注意を払っておりますが、掲載情報の安全性、合法性、正確性、最新性などについて保証するものではないことをご了承ください。本コンテンツの御利用により、万一ご利用者様および第三者にトラブルや損失・損害が発生したとしても、当社は一切責任を負わないものとさせていただきます。
海外ビジネスに関する情報につきましては、当サイトに掲載の海外進出支援の専門家の方々に直接お問い合わせ頂ければ幸いです。
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- 現地競合企業の情報・動向が知りたい
- どんな売り方が最適か、アドバイスが欲しい
- 海外進出事業計画策定を手伝って欲しい
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- 越境EC(自社サイト・モール)販路を広げたい・深めたい
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- 海外のSNS・ECの運用を手伝って欲しい
- すでに活動中の現地法人の悩み解決を手伝って欲しい
- 海外で店舗開業(飲食店含む)を総合サポートして欲しい
■主要施策
①BtoB販路開拓サポート
- 海外販路開拓・現地企業マッチングサポート
- 市場調査/現地視察
- 事業計画設計
- 海外ビジネスマッチング(現地企業探索サポート)
- 海外人材 探索・手配サポート
- 翻訳・通訳サポート
- 手続き・申請(FDA申請含む)サポート
- 海外税務/法務/労務/人事 サポート
- 輸出入/貿易/通関 サポート
- 海外販路開拓・現地企業マッチングサポート
- 各種市場調査/分析
↳企業信用調査
↳競合調査/分析
↳法規制調査
↳有識者調査・インタビュー
↳消費者調査・インタビュー
↳現地テストマーケティング
↳ウェブ調査/分析
②BtoC販路開拓サポート
- EC/越境EC運用代行サポート
- 各種サイト運用代行
- SNS運用代行サポート
- サイト(EC/多言語/LP)制作
- コンテンツ(画像・動画)制作デジタルマーケティングサポート
- プロモーションサポート
- SEO強化サポート
- Webプロモーション
↳インフルエンサープロモーション
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↳広告運用(リスティング広告・SNS広告など)
③法人・店舗開業
- グローバル飲食店開業サポート
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GoGlobal株式会社
企業のグローバル戦略を一気に加速!最短2週間で海外進出・雇用を実現
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01:デキル化伴走サポート
私たちが貴社のグローバルマーケティングチームになります。
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------------------------------------
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以下2点が私たちの海外進出支援におけるバリュー(&理念)です。
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私たちは「売る側」にも「買う側」にも肩を入れない、俯瞰的な位置に在るべきだと考えています。
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- 主観:進出する企業(売る側|販売主の視野)
- 客観:進出する企業のお客様(法人・個人)や取引企業(買う側|消費者の視野)
- 俯瞰:わたしたち(第三者|売る側と買う側を俯瞰した視野)
それぞれの視野・立場だからこそ気づけること・見えること・わかることがあり、当然、偏りもある中でそのバランスをまとめる第三者が必要になります。
私たちはこれまで多くの支援実績やノウハウ(企業の成功・失敗の傾向と対策)に加え、第三者ならではの冷静さを持ち、事業推進を共に進めていく伴走者です。
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私たちは企業との会話で聞きます。
「あなたにとって成功とはどのような状態ですか?」
「失敗とはどのような状態ですか?」
どのような意味・思惑・意志を持ったコトバなのかもわからなければ、貢献なんてできません。
わかった気になって、会話のつもりが独り言になってしまうと、不協和音は鳴ってしまうものです。
私たちは、どんな当たり前のことも聞き、話します。
私たちの仕事において、会話はもっとも重要です。
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コストを抑えて海外で販路拡大を図りたい、海外で販路を拡大したいが人員が見つからないなど販路拡大におけるあらゆる課題を支援致します
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外国人が暮らしやすい地域社会づくりなど「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」に基づき施策を着実に実施し、外国人との共生社会の実現を目指すとしております。
このことから今後も日本で就業する外国人労働者の増加傾向は継続すると想定されます。
それに伴い外国人の雇用流動化といったことも見越しまして、日本経済の労働不足解消の一助になることを目標に人材を必要としている求人企業へ、適正ある人材を提供し続けるために、外国人材に特化した人材紹介プラットフォーム『トレマチ』を2022年10月17日よりサービスを開始いたしました。