失敗しない「中国展示会出展」費用・流れ・成功のポイントを解説

世界最大の人口を抱え、今なお急成長を続ける経済大国・中国。協力な中央集権の名のもとに、大胆な政策を実行し、世界の工場から世界の市場へと躍進をしています。 そんな中国への進出は日本企業にとっても大きなチャンスとなっています。一方で、自国企業の保護政策の強い中国市場に入り込むのは簡単ではありません。 そこで有効だと注目されているのが、「展示会・見本市への出展」となっています。そこで、今回は世界で最も注目の市場である「中国」で開催される展示会について、その出展のメリット・費用・流れ、そして成功のポイントからオススメの展示会まで、総合的にご紹介いたします。是非、御社の中国展開にお役立てください。
▼失敗しない「中国展示会出展」費用・流れ・成功のポイントを解説
- 1. 展示会出展のメリット・費用・流れ
- 2. 中国ビジネスの特徴
- 3. 中国展示会の探し方
- 4. 中国展示会出展「成功のポイント①」:ブースの設営
- 5. 中国展示会出展「成功のポイント②」:ローカライズ
- 6. 中国展示会出展「成功のポイント③」:リード客とのリレーション構築
- 7. 展示会出展をきっかけに中国ビジネスを成功させよう
▼ あなたの海外ビジネスを成功させるために
1. 展示会出展のメリット・費用・流れ
■ メリット 「商談のための時間と手間を減らすことができる」「コストを削減することができる」「市場調査や情報収集に役立てることができる」この3つが展示会に出展する大きなメリットでしょう。 海外で営業周りをすることを考えてみてください。限られた滞在期間の中で、どれだけの企業に訪問できるでしょうか?また、海外で店舗の経営を始める際にはコストやリスクが心配です。 展示会でのブース出展なら、リスクやコストをおさえた上で、効率よく企業担当者に会うことができます。また、他の出展ブースを回ることで市場調査や情報収集ができますし、顧客だけでなく、パートナーになり得る企業との出会いも期待できます。 ■ 費用 主に「出展料」「ブースの装飾費用」「輸送費」「宿泊費」「その他備品などにかかる費用」が展示会にかかる費用ですが、かかる金額は国によって異なります。費用は物価や為替によっても変動するものですので、し事前にしっかり調べておきましょう。 机や椅子などのレンタル費用も意外と高くつきますし、アメリカや中近東などではブースの装飾費用が日本の3倍以上になるケースもあります。備品のレンタルや装飾を担当する業者は、しっかり相見積もりを取って費用感を確認しておきましょう。 ■ 流れ 出展が決定したら、なるべく早く準備を始めましょう。できれば半年前から、遅くとも4ヶ月前には取りかかるべきです。国内と違って海外の展示会はトラブルなどへの対処も時間がかかる可能性があります。慣れていない場合は特に早めの準備が肝心です。 まずは業者を選定します。ブースの装飾を担当してくれる施工業者や、備品をレンタルしてくれる業者などを探します。出展が初めての場合は、選定に時間がかかるかもしれません。決定する際に再度見積を取るやり取りにかかる時間などを含めると、施工業者を決定するまでにかかる時間は、1〜2ヶ月を覚悟しておいたほうが良さそうです。 注意しておきたいのが現地のホリデーシーズン。この期間は対応してもらうことができません。デザインの決定だけでも時間がかかるものですし、スケジュールはかなり余裕を持っておいた方がいいでしょう。
2. 中国ビジネスの特徴
中国市場は高い成長率を誇るGDPに裏打ちされた世界最大のマーケットです。 1990年代以降、世界各国の企業が生産拠点を中国へ移しました。安価で豊富な労働力から「世界の工場」と呼ばれましたが、近年は「世界の市場」と呼ばれるようになり、中国への企業進出が急増。 以前よりもその成長は減速しているとはいえ、世界的に見て成長の水準は高く、未だ多くのビジネスチャンスが眠っているといえるでしょう。 製造業の投資は過去1年の平均を大きく下回りましたが、非製造業における投資は国営、民間ともに成長が続いており、教育、メディカルケア、インフラ向けのビジネスは今後の成長が期待できる分野です。 現在は米中貿易戦争や新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大によって、中国経済の成長に懸念が広がっているのが心配なところ。
3. 中国展示会の探し方
展示会を探すならJETROのホームページで調べるとよいでしょう。「世界の見本市・展示会情報」データベースからさまざまな展示会を検索することができます。 数多くの展示会が掲載されていますが、代表的なものを3つご紹介いたします。 ■ 中国輸出入商品交易会(広州交易会) 1957年の春に創設された、歴史ある展示会。毎年、広州で春と秋に開催されており、業種によってさらに第一期、第二期、第三期に分かれています。2019年の来場者数は186015人、出展社数は25642社と、中国でも最大規模を誇る展示会です。JETROのサイトには日本国内の連絡先は記載されていませんが、公式サイトは日本語に対応しており、日本国内の連絡先も記載されているようです。 ■ 中国国際工業博覧会 毎年秋に上海で開催される国際工業総合見本市。中国の設備製造業において最も影響力のある国際工業ブランド展です。2019年来場者数は193788人、出展社数は2610社。日本国内の連絡先があるので、日本語で問い合わせすることができます。 ■ China (Shenzhen) International Gifts, Handicrafts, Watches & Houseware Fair SZGHは、年に2回深セン世界展示コンベンションセンターで開催されている、中国最大のギフト&ホームフェアです。2019年来場者数は100000人、出展社数は2500社。日本国内の連絡先があるので、日本語で問い合わせが可能です。 【今後開催される展示会】 これから開催される中国での展示会は、下記のJETROのサイトから見ることができます。現在は新型コロナウイルスの影響により、中止や延期などの措置を取られている展示会が多いので、開催予定については主催者の公式サイトも確認しておきましょう。 JETRO:https://www.jetro.go.jp/j-messe/country/asia/cn/

4. 中国展示会出展「成功のポイント①」:ブースの設営
こだわりの商品なら、商品の名称や原産地などを前面に押し出したくなるものです。ですが、商品の名称や原産地の認知度が低ければ、見てもらうことすらできないかもしれません。バイヤーに足を止めてもらえるブース作りが必要です。 名称や原産地の認知度が低いならあえて前面に出さず、認知度や注目度の高い「オーガニックフード」「自然派」といったキーワードに着目し、ナチュラル志向のブース装飾を行えば、興味を持つバイヤーの間口を広げることができます。 営業やショップ店員など、接客やセールスに長けた人材をブースに配置するのも基本です。商談につなげるのですから、人材も厳選しましょう。
5. 中国展示会出展「成功のポイント②」:ローカライズ
日本で売れている商品がそのまま海外でも売れるケースは稀です。例えば「いきなり!ステーキ」は、日本ならではの立ち食い形式や、ポンド表記が一般的なアメリカにおいて肉の量のグラム表記にこだわったことが失敗の要因の一つだと言われています。日本のスタイルをそのまま海外上陸させて失敗したパターンは「餃子の王将」など、ほかにも数多くあります。この失敗に学ばない手はありません。 「ローカライズ」ができていないと、現地にない商品やサービスを受け入れてもらうのは至難の業です。「ローカライズ」とは現地の人に伝わりやすいイメージを作ること。 例えば「現地の言葉を話す」これもローカライズの一つです。ブースにはネイティブレベルの言語を話すフレンドリーなスタッフを配置しましょう。商談がスムーズに進みやすくなります。
6. 中国展示会出展「成功のポイント③」:リード客とのリレーション構築
展示会出展の目的は何でしょうか?「見込み客や商談を獲得すること」ですよね。来場者のデータを名刺交換やアンケート、バーコードリーダーなどで集めたら、鮮度の高い情報を放置せず、まずはきちんと分類しましょう。 成約の見込みをレベルごとに企業や担当者をA、B、Cと分類します。今すぐの成約が見込めなくても、継続的にコンタクトを取っていれば、成約の確率も上がりますから、展示会終了後のフォローも忘れずに行いましょう。
7. 展示会出展をきっかけに中国ビジネスを成功させよう
海外への進出を考えているのなら市場調査も兼ねて、まずは展示会に出展してみてはいかがでしょうか。リスクやコストをおさえつつ、現地の最新情報を得ることができます。自信のある商品やサービスが思ったより受けない、ということもあるでしょうし、その逆もありえます。来場者の反応から、中国に進出する際の貴重なヒントや新商品のアイディアが見つかるかもしれません。 企業や製品のPR、販路開拓などを海外に向けて行う際には、ぜひ展示会への出展を検討してみてください。
8. 優良な海外進出サポート企業をご紹介
御社にピッタリの中国展示会出展サポート企業をご紹介します
いかがでしたでしょうか? 海外への販路拡大時に、バイヤーやパートナー、クライアントを探すための有効な方法「展示会出展」について、中国を中心に解説いたしました。ぜひ、御社のビジネスに活かしていただければと存じます。
また、成功のポイントなど、自社だけではなかなか対応が難しいことも出てくるでしょう。Digima〜出島〜では、「中国進出において、自社に最適な展示会を探してほしい」「出展からリード顧客とのコミュニケーションまでワンストップでサポートしてほしい」…といった、多岐に渡る展示会出展におけるご質問・ご相談を承っています。
ご連絡をいただければ、海外進出専門コンシェルジュが、御社にピッタリの海外進出サポート企業をご紹介いたします。まずはお気軽にご相談ください。
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当コンテンツを掲載するにあたって、その情報および内容には細心の注意を払っておりますが、掲載情報の安全性、合法性、正確性、最新性などについて保証するものではないことをご了承ください。本コンテンツの御利用により、万一ご利用者様および第三者にトラブルや損失・損害が発生したとしても、当社は一切責任を負わないものとさせていただきます。
海外ビジネスに関する情報につきましては、当サイトに掲載の海外進出支援の専門家の方々に直接お問い合わせ頂ければ幸いです。
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オススメの海外進出サポート企業
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YCP
グローバル21拠点✕800名体制で、現地に根付いたメンバーによる伴走型ハンズオン支援
<概要>
・アジアを中心とする世界21拠点、コンサルタント800名体制を有する、日系独立系では最大級のコンサルティングファーム(東証上場)
<サービス特長>
・現地に根付いたローカルメンバーと日本人メンバーが協働した伴走型ハンズオン支援、顧客ニーズに応じた柔軟な現地対応が可能
・マッキンゼー/ボストンコンサルティンググループ/ゴールドマンサックス/P&G/Google出身者が、グローバルノウハウを提供
・コンサルティング事業と併行して、当社グループで展開する自社事業群(パーソナルケア/飲食業/ヘルスケア/卸売/教育など)の海外展開実績に基づく、実践的なアドバイスを提供
<支援スコープ>
・調査/戦略から、現地パートナー発掘、現地拠点/オペレーション構築、M&A、海外営業/顧客獲得、現地事業マネジメントまで、一気通貫で支援
・グローバル企業から中堅/中小/スタートアップ企業まで、企業規模を問わずに多様な海外進出ニーズに応じたソリューションを提供
・B2B領域(商社/卸売/製造/自動車/物流/化学/建設/テクノロジー)、B2C領域(小売/パーソナルケア/ヘルスケア/食品/店舗サービス/エンターテイメントなど)で、3,000件以上の豊富なプロジェクト実績を有する
<主要サービスメニュー>
① 初期投資を抑えつつ、海外取引拡大を通した円安メリットの最大化を目的とする、デジタルマーケティングを活用した海外潜在顧客発掘、および、海外販路開拓支援
② 現地市場で不足する機能を補完し、海外事業の立ち上げ&立て直しを伴走型で支援するプロフェッショナル人材派遣
③ アジア圏での「デジタル」ビジネス事業機会の抽出&評価、戦略構築から事業立ち上げまでの海外事業デジタルトランスフォーメーションに係るトータルサポート
④ 市場環境変動に即した手触り感あるインサイトを抽出する海外市場調査&参入戦略構築
⑤ アジア特有の中小案件M&A案件発掘から交渉/実行/PMIまでをカバーする海外M&A一気通貫支援
⑥ 既存サプライチェーン体制の分析/評価/最適化、および、直接材&間接材の調達コスト削減 -
合同会社サウスポイント
アジアに近い沖縄から海外ビジネスをサポート
2017年7月日本・沖縄と海外の万国津梁の架け橋を目指して、企業の海外展開支援を目的として沖縄・那覇で設立。アジア・欧州を中心に沖縄県内・沖縄県外企業の海外進出・国際展開のサポートを実施しています。2022年7月には観光産業の伸びの著しい石垣市に八重山事務所を開設しております。
沖縄をハブに、台湾・中国・香港・ベトナム・タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・オーストラリア・ニュージーランド・イギリス・ドイツ・ブラジル各国にパートナーエージェントを配置し、アメリカ合衆国・インドは提携先を設けていますので、現地でも情報収集、視察等も直接支援可能、幅広く皆様の海外展開とインバウンド事業をサポートしております。 -
プルーヴ株式会社
貴社の海外事業進出・展開をサポートさせていただきます
プルーヴは世界市場進出における事業戦略の策定と実行のサポートを行っている企業です。
「グローバルを身近に」をミッションとし、「現地事情」に精通したコンサルタントと「現地パートナー」との密な連携による「現地のリアルな情報」を基にクライアント企業様の世界市場への挑戦を成功へと導きます。 -
株式会社ダズ・インターナショナル
*欧米&アジアエリアへの海外進出を伴走サポート*
私たちは日本企業の欧米・東南アジア・東アジアへのグローバル展開をサポートします。
支援実績社数750社を超え、見えてきた成功と失敗の共通点・傾向から、"企業の「やりたい」を『デキル化』する" をモットーに、新しい市場への挑戦に伴走します。
企業の課題・目的に合わせて、グローバル展開に最適なサポートを提案いたします。
私たちはグローバル(アジア各国・アメリカ・ヨーロッパ各国・日本国内)で働く企業を支援します。
『Mission - 私たちが海外に進出する企業に果たすべき使命 -』
新しいマーケットでビジネスを創める・広げる・深める・個人を伴走型でデキル化支援
『Vision – 私たちが理想とする世界 -』
もっと自由に(法人・個人)新しいマーケットに挑戦できる世界
『Value – 私たちの強み -』
①伴走者かつ提案者であること
ジブンシゴト(頼まれ・やらされ仕事はしない)をモットーに、事業主人公ではない第三者の私たちだからこそできる提案力
②プロジェクト設計力と管理力
デキル化(ミエル化して終わりではなく)をモットーに、『ゴールは何か』の会話から始めるプロジェクト設計力とその後実現するための管理力
③対応力(幅広いエリアと多様な業種実績700社以上)
設計力・管理力を活かし、現地特派員や協力会社と連携による現地力モットーに、ニッチからポップまで多様な業種の海外進出に対応。
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01:伴走グローバル事業部
海外ビジネス課題を共に考え、目標達成のために共に動くチーム
『Point』
✔︎貴社海外事業部の担当者として伴走
✔︎BtoB・BtoC・飲食店開業など幅広くサポート可能
✔︎各国現地駐在スタッフやパートナー企業と連携が可能
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02:伴走マーケティング事業部
デジタルマーケティング課題を共に考え、目標達成のために共に動くチーム
『Point』
✔︎貴社デジマ事業部の担当者として伴走
✔︎デジマ業務をゼロから運用まで幅広くサポート
✔︎各分野に対応するスタッフやパートナー企業と連携
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03:稟議書作成サポート
海外ビジネスのはじめの一歩を作る、稟議書策定サポート
『Point』
✔︎あらゆる角度から、フィジビリティ・スタディ(実現可能性)を調査・設計
↳過去類似事例(失敗・成功どちらも)から判断材料を調査
↳当社現地スタッフやパートナー企業による調査
↳現地特定の有識者を探索し、インタビュー調査
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04:スポットサポート
海外ビジネス・デジタルマーケティング課題を部分的に解決
『施策と料金イメージ(事例で多い価格帯となります)』
✔︎市場調査:50万円〜80万円〜120万円
✔︎現地視察:国・期間・内容により大きく変動
✔︎会社設立:国・形態・内容により大きく変動
✔︎現地企業マッチング:30万円〜50万円〜80万円〜120万円
✔︎プロモーションサポート:国・形態・内容により大きく変動
✔︎ECサイト制作:80万円〜150万円
✔︎ECサイト運用:20万円〜40万円(月額)
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ジェイグラブ株式会社
越境EC (B2C、B2B、D2Cなど) 海外販売のことならなんでもご相談ください。
日本ブランドを「オンライン」x「ショールームストア」で世界に販売できる越境ECモール 『j-Grab Mall』 の運営、オンラインでの出店・販売とあわせて、海外の実店舗に商品を展示し、QRコードで購入できる「ショールームストア販売」を実現して日本の事業者の海外進出、販路拡大を支援します。
Shopify( ショッピファイ)・Magento(マジェント)を利用した海外・国内向けECサイト構築、海外ECモール(eBay, Amazon, Shopee, Lazada、Ruten、Ozon、T-MALL Globalなど)の開店から運営までのフルサポート支援します。
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