中国店舗出店における視察方法

本記事では中国への店舗出店における、視察ノウハウをご紹介いたします。
「世界の工場」として、著しい経済発展を遂げた中国では、中間層や富裕層も拡大し、巨大な消費市場へと変化しています。そして、訪日中国人観光客も拡大する中で、日本製品や日本食、日本式のサービスへの人気は、中国国内でも右肩上がりとなっています。そこで、今回は中国出店における視察方ノウハウをご紹介いたします。やはり、中国は日本とは異なる市場であるので、実際にご自身の足を運び、目で見ることは中国ビジネスを成功させる上で非常に大事なこととなります。ぜひ、本記事でご紹介する中国店舗出店における視察ノウハウを、御社のサービス業や飲食業などにおける中国進出にお役立てください。
中国国内の地域選定から始める
中国への店舗出店を視野に入れた視察を検討する場合、まずは出店する地域を絞ることが必要です。上海や北京など、比較的富裕層の多い都市なのか、それとも内陸の中間所得者層や低所得者層をターゲットにするのか。その決定が鍵を握ります。その上で見本市を見に行ったり、実際に候補地を歩いて現地の競合店になりうるお店に入ってみたりして、市場調査を行います。ただ、どの店を回るかなど、計画は大変難しいので、旅行会社や海外進出専門コンサル会社などが主催する視察ツアーなどに参加するのも一つの手です。
見本市への参加
見本市には、現地でのビジネスに興味のある企業が世界中から集まってきます。出展し、バイヤーたちの反応を見るのはもちろんのこと、出展はせずに、出展している企業や商品を見に行くだけでも、その業界のトレンドやその地域での流行などを知る事が出来ます。見本市開催の時期は飛行機チケットやホテルが取りにくい事もあるので、見本市への参加ツアーに参加するのもひとつの方法です。ただし、この時期の、特に見本市の会場付近は日常とは異なるため、一般的な集客や価格設定などの調査の参考にはならないので、注意が必要です。
また中国本土での見本市での商談は基本的に中国語ベースであることから、まず英語での商談が比較的しやすい香港の見本市に参加することも多いようです。
実際に街を歩いてみる
海外出店で欠かせないのは綿密な市場調査です。調査会社に依頼したりするのも有効ではありますが、数字上の調査結果だけに頼らず、出店責任者が現地を実際に歩いてみて、その街の雰囲気などを肌で感じることこそが、一番の市場調査になります。そのためには一度の訪問ではなくて、違う時間帯や季節に再度訪れてみる事で、確実に成功につながるかどうかを、慎重に判断する必要があります。
視察ツアー
最近、海外旅行の観光ツアーのように、各国のビジネスシーンを中心にめぐるツアーが数多く企画されています。特に多いのは、現地集合・現地解散で、二日間ほどかけて、それぞれの業界に特化した地域(例えば工業地帯や高層ビル街、飲食店の多い地域、高級住宅街など)をめぐるもの。日系の企業・店舗への訪問・視察や、今現地で流行っている(=現地人の多い)ショッピングモールを案内してもらったり、様々なコーディネートをしてもらえるようです。この現地集合・現地解散のツアーは、その前後の日程で別の地域へ行ったりすることも可能な他、飛行機チケットやホテルなどは、インターネットを通じて最安値で購入するなど、必要以上の経費をかけなくて済むのも、利用するメリットの一つです。